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Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。


実例紹介第17弾です。
ユニバーサルランゲージのものです。納期は、5週間くらいはかかると言われたのですが、1カ月弱で上がりました。
 
生地はコスパに優れるカノニコのネイビー無地。厳密に言うとグレーがかかったネイビーのシャークスキン、でしょうか。イタリアらしい光沢があります。ウエイトは秋冬物で280g/mだった気がします。
 
カノニコとレダの生地は低価格のイタリア生地ですので、標準ではマシンメイド。1万円プラスすれば70%ハンドメイドとなります。中国縫製でコストを落としてありますが、着心地はかなり良いです。
 
今回は3ピース構成で、以下のようなサイジングです。
ユニバーサルランゲージメジャーズではサイズだけでなく、モデルの組み合わせも自由なのが良いところです。
 
ジャケット・・・ブリティッシュモデルのA5サイズ。肩のサイズで合わせました。
ベスト・・・・・ブリティッシュモデルのA6サイズ。胸回りで合わせました。
パンツ・・・・・ミラノモデルのAB4サイズ。股上とワタリのサイズ感で選びました。
 
ジャケットは両端が盛り上がったコンケーブショルダーが好みですので、ブリティッシュモデルを。ラペル幅が広いのが気になっていましたが、仕上がりを見ればそれほど気になりません。実寸で幅9.5cmもあるのですが、見慣れればアリです。腕回りは細め、蹴回し(裾)はかなり広めのタイプで、サイドベンツであることも手伝ってXラインがはっきり出るのが好印象です。
通常、柔らかいイタリアの生地ではこのようにかっちりと仕上がらないものですが、フル毛芯やパターン(型紙)の効果なのか、ブリティッシュモデルらしい見た目になりました。
 
ベストはサイズ調整ができませんのでデザインとサイズを見ながら選びました。結果的にジャケットと同じブリティッシュモデルとなりました。
 
パンツは股上を短めにしたかったため、わざと4のサイズを選びました。店員さんの提案でもありましたが、オーダーならこんな裏技も使えます。単純にA4サイズにするだけでは胴囲が小さくなるので、AB4にサイズアップ。裾幅は規定値を超える22.5cmでオーダーしました。工場での仕立て上がり後に、直しで膝幅を詰めてブーツカットにしたかったからですが、試着時に違和感が少なかったため一旦引き取りました。
 
写真ではベストに若干皺が出ています。パターンオーダーの限界かと思いますが、その他のサイズは完璧でした。
 
詳細は次のページで。
 

私は約20年前からスーツを着ていますが、
当時は流行の最先端である4つボタンやVゾーンの極端に狭い3つボタンを好んで着ていました。年配の方が2つボタン、若い人でも普通は3つボタンの時代です。ボタンが多ければ多いほど、また、Vゾーンが狭ければ狭いほどかっこよく見えたものでした。私は着ませんでしたが5つボタンなんてものもありました。
 
いくら父親に、
 
「流行りのスーツは今しか着れないぞ」
 
と言われても、その時には聞く耳を持ちませんでした。
そんなことはないと信じていたからです。
しかし、その言葉が現実のものになる時は、5年も経たないうちにおとずれたのでした。
 
何がスタンダードであるのか?
何が一時的な流行りなのか?
 
服が好きな人ほど、最初から流行り廃りのないスーツを着たいと思うことは無いのではないかと思います。ですから、まずは流行りのものを着てみましょう。廃れる時は来ますが、後々納得できるはずです。
 
私は、気に入っていたスーツの廃れるのを経験したからこそ、流行りとは別の自分の好みを貫いたスーツが着れるようになったのではないか、と思っています。


 生地選びをする際、手持ちのスーツが多くなければ、
 
『これは持っていない』 とか 『是非着てみたい』
 
と思える柄や色を感じるままに選べば良いのですが、数が増えてくるとネクタイ同様、似たような柄や色を選びそうになります。
 
『新たな挑戦をしたいが、手持ちのものと着まわして違和感がないかどうか』  とか 『濃紺と青は持っているがその間が欲しい』 といった場合は慎重に検討しなければなりません。
そんな時のために私が実践していることを書いてみました。
 

手持ちのスーツ生地がお店のブックにあれば、見せてもらって比べてみると分かりやすいです。
同じサイズなので横並びで比較ができます。写真のように端を折り込めば来た際の光沢の出方もイメージできます。
左は手持ちの中で最も目を引くドーメルのアマデウス。右は同じドーメルのベージュ無地です。どの程度の目立つのか判断するために並べました。やはり明るいベージュは相当目立ちますね。
 
 

もっと良いのはブックではなく、現物の生地がある場合。
比較検討したいスーツを持参し、広い面積で判断できます。
 

現物の生地であれば、手に巻いてみて実際に着ているかのようにすることもできます。良い生地であればこれだけでときめきます。ミディアムグレーのような明るい色でこのように光沢が出るのはかなり良い生地。スキャバルのSuper150's(イギリス製)
 
 

濃紺のような濃い色であれば、光沢が強調され誰にでもわかる良さが出ます。クリソルドのSuper160's&カシミア。青とグレーのストライプが交互に入ったオルタネイトストライプです。(イギリス製)
 
 

冬物らしいチョークストライプ。フランネルやサキソニーは抵抗がある方にも、軽い毛羽立ちがある程度のクリアカットなら季節感を出してくれます。高級スポーツカーで有名なアストンマーチン(イギリス製)
 
 

難しいと思われるベージュでも、グレーに近いものでクラシックなグレンチェック+オーバーペーンなら違和感なさそうです。マーティンソンのSuper100'S&カシミア。(イギリス製)
  
 

同じような品質でもイタリア製生地はイギリス生地に比べて艶が強調されます。大人は色や柄ではなく、生地感で勝負ですね。ゼニアの看板モデル、エレクタ。(イタリア製)
 
 

いくつかのブランドスーツを見てきました。

 

こちらはポールスチュアート。今の時代珍しくピークドラペルにスラントポケットという、私の好みの仕様でしたので目に留まりました。

はっきりとしたベージュのグレンチェックで生地は御幸毛織とのこと。

 

 

着心地は良かったのですが、生地が目立ちすぎる印象を受けました。

 

ショルダーはナチュラルショルダーでした。私の好みは袖先が盛り上がったコンケーブショルダーですので、少し残念。

 

また、ベストがダブルだったのも気になりました。

 

 

 

その他いくつかのスーツを見た中で、大変好印だったのはティモシーエベレスト。

(閉店間際だったので写真を撮る余裕がありませんでした)

こちらはブリティッシュの王道を現代風にアレンジしたデザインが特徴です。

 

着てみると、まずかなりのコンケーブショルダーに驚きます。また、イギリスや日本の生地(葛利毛織など)を使用するのでシルエットがかちっと決まります。私の好みに極めて近いと感じました。

 

ポールスチュアートもそうですが、パターンオーダーが可能。

自社工場を持っているので、袖ボタンを重ねたり5つにしたり、とパターンオーダーにしては融通が利くようでした。若干の体型補正もしてくれるようです。

 

価格はコスパがいい、というほどではありませんでしたが、選択肢としては十分アリだと感じました。

カノニコ ラベル
 
生地をテーラーに持ち込んでスーツを仕立ててもらうことを『先地』と言います。
しかし、これを受け付けてくれるテーラーは数少ないです。
 
生地を販売する利益がありませんし、生地の保証をしにくいことが理由だと思いますが、幸い私の行きつけの2軒ではこれを受け付けています。
 
以前からスーツの工賃を知りたいと思っていたので、行きつけのオーダースーツ店の一つに先地料金を尋ねてみました。先地料金は持ち込み料込みなので純粋な工賃とは異なるのですが、≒(ニアリーイコール)だと思ったのです。
 
結果は、意外と高額だと思いました。
 
格安で生地を入手した、というより、上の写真のような希少な生地(コスパの高さで有名なカノニコの最高級品で日本未輸入?)を見つけた、そんな時にこのサービスを利用するのが得策かと。

三陽商会のバーバリーがアウトレットから撤退し、最近になって本家がアウトレットに参入してきました。

一体どんなものか、かなり気になったので行ってみることにしました。

 

メンズはコート、スーツ、シャツ、ベルト、財布が少々。

ド定番のコートは少なく、ブリットなどのカジュアル寄りのものが目立ちました。

価格的には28→19くらいの割引率でお買い得感はありました。

 

スーツの価格は忘れましたが、高価すぎて手が出ないようなものではなかったように思います。

写真は赤のウインドーペーンのおしゃれな柄。シルエットは、大人のスーツ、とも言える正統派な印象でした。ラペルはトレンドを反映して意外と細かったです。

 

 

次にエディフィスのジャケット。このジャケット、ウール60%、シルク40%で、珍しくピークドラペルです。ボタンは、生地と共布のクルミボタン。

 

価格は63000円(税別)が80%オフ。

1万円台で高級ジャケットが買える、とほぼ買う気になっていたのですが、自分にはデザインが少々尖りすぎている気がして見送りました。

 

こちらはワールドのタケオキクチのスーツ。ドーメルのベージュ生地。

これくらい淡い色のベージュも全然アリであることがあらためて分かりました。

 

 

同じくタケオキクチのスーツ。こちらはブリティッシュらしい太めのラペルでこれまた珍しくピークドラペルでした。

 

ネイビーにブラウンの太めのストライプ。何とアマデウスを使用したスーツです。

 

ベージュ同様、ドーメル生地を使用したスーツはアウトレットであっても高価なので、当然のように本水牛ボタン、本台場、キュプラ裏地でした。

 

運命を感じる程のものには出会えませんでしたが、他にも購入検討した服がたくさんあり、十分楽しい一日となりました。

ユニバーサルランゲージメジャーズのスーツはパターンオーダーです。
ですから、何かと制約があります。
 
ただ、すごいのは、顧客ニーズに合わせて選択肢が増えていることです。
頼めば対応してくれることもあるとのことで、
私も裏メニューならぬ裏オプションができないか、確認してみました。
 
Q1.袖ボタンの5つ重ねってできますか?
A1.ボタンを一つ増やすだけなので無料でできます。
 
Q2.ブリティッシュモデルの台場は切台場ですが、ミラノモデルのように本台場にできませんか?
A2.型紙が違うので今は出来ませんが、特定のモデルしか本台場にできないのは疑問点ではあるので次のマネージャー会議にかけてみます。
 
Q3.裏の閂(Dカン)の糸色は表地同色ですが裏地と合わせられますか?
Q3.現在は難しいです。
 
と1/3の確率で可能でした。なかなかの高確率。
数年後には色々できるようになっているかもしれません。

 
シャツの引き取りと同時に色々と生地を見てきました。
左は私がロロピアーナの存在を知るきっかけとなったフォーシーズンズ。無地はクオリティに差が出ると言いますが、さすがの高級感。
右はレダの無地。約2万円の差ですが見劣りすることなくコスパが高かったです。残念ながら今は選べないそうです。
 
 

こちらはカノニコ。
無地、オルタネイトストライプともに良い感じですが、右は光沢感は控えめ。
 
 

御幸毛織。バーズアイの濃紺と紺。堅実な感じがします。
ただロロピアーナと価格は近いので、やはり通の選択になると思います。
 
 

追加料金なしの裏地。無難な色でまとめてあります。
 
 

追加料金の必要なキュプラ裏地。白飛びしてしまっていますが、左の列はパステルカラー。一気に個性的になるので選ぶ価値ありです。
 
 

追加料金の必要なキュプラ裏地その2。
オシャレ度は高いです。
 
 

袖裏地。ストライプが一般的ですが私はどちらかと言うと無地が好みです。
 
裏地はその時に決めようとすると意外と迷ってしまうものですので、予め知っておいたほうが良いですね。
 
 
その他、再度色々なゲージ服を着てみました。以前のブログで多少記載していますので、併せてみていただけると分かりやすいかもしれません。
 
 
●まずはジャケットから・・・
 
両肩が落ちていないコンケーブショルダーが好きなのでブリティッシュモデルが一番好みに近いのですが、何ともラペルが太い。A6サイズの実測で9.5cmありました。今時のラペルなら8cmくらい。流行に左右されないのが好きな私でも8.5cmくらいが適度ではないか、と思っていますので、存在感は相当あります。シルエットもX型で気に入っていますので唯一気になる点です。
その他、フロントカットは他のモデルに比べると小さめです。
 
ミラノモデルは適度なシルエットで『普通』と言われればそうなのですが、一番流行に左右されない気がしました。フロントカットは一番広く、裾にかけての広がりを感じる綺麗なシルエットです。しかし、このモデルはピークドラペルが選べません。私の絶対条件ですので残念です。
 
モードモデルは全体的に細め。体に合わせてワンサイズ上げると何ともバランスが悪い。
本当に細身の方にしか合わないと思いました。
 
イタリアンなナポリモデルは一番人気らしいのですが、ドロップショルダーはやはり好きになれません。
 
 
●次はベスト(ジレ)
 
モデルによってフロント下部のデザインやウエストの絞り、着丈が異なります。残念ながら微妙なサイズ変更はできませんので、合うものを選ぶ、それだけです。完璧なものを選ぼうとすると結構苦労すると思いますが、ベストは微妙なサイジングが要求されますので、仕上がりが予想どおりとなることは大きなメリットでもあります。私はフロント下部が長く、X型シルエットのブリティッシュモデルが一番好みに合いました。
 
 
●最後にパンツ
 
モデルによってテーパードの度合、股上の長さ、ヒップ回りのサイズが異なります。
私の好みに合わせようとすると、ミラノモデルをAB4(私の体型はA5かA6)として股上を浅くウエストにゆとりを出しながら、裾幅を太くする。そうすると、バギーパンツのようなものが仕上がってきますので、その後に膝を裾幅より細くなるように絞りを入れてブーツカットを意図的に作る、という手順となります。
 
店員さんの話によると、顧客の声により型紙はどんどん増えているようです。
 

以前のブログで書いたシャツが出来上がりました。

1か月少々での仕上がり。既製服同様、縫製は中国でした。国内縫製を売りにする鎌倉シャツとはコストダウンの方法が違うようですね。

 

ユニバーサルランゲージメジャーズのロゴが入り、オーダーであることを示しています。

 

このブランドは襟とカフスがしっかりとしています。生地はやはりかなりの光沢を放っています。

 

珍しい織柄。白蝶貝のボタンは言われないと気付かないものですが、満足度は極めて高いです。

オプションでわざわざ選ぶことそのものが所有欲を高めているかもしれません。

 

 

サイジングとしてはほぼ狙いどおり。ほぼ、というのは完璧ではなかったとも言えます。

 

・首回りを38cmとしたが、若干縮むようで窮屈に感じる。38.5cmがベスト?

・左手のカフスを時計をすることを考慮して1cmアップとしたが、まだ時計と干渉する。1.5cmアップがベスト?

・袖丈を、右84cm、左83cmとしたが、若干縮むためそれぞれ0.5cmアップがベスト?

 

とは言え、着心地は極めて良好で、一発目としては十分合格点を出せると思います。

 

 

 

 

メーカーズシャツ鎌倉の300番手シャツと匠シャツです。

いずれもオンラインショップでしか購入できないモデルとなっており、価格は12000円(税別)とたいへんコストパフォーマンスに優れています。

 

写真の300番手はヘリンボーン。匠シャツはトーマスメイソンのツイルです。

ぱっと見の華やかさはイタリアのツイルが素晴らしいですが、300番手は何とも上品な光沢が魅力です。また、パープル寄りのブルーはありそうでなかなかない色味となっています。

 

通常であれば、これを超えるクオリティのものは必要ない、と思えるくらいのシャツです。

また、甲乙付け難い両者ですので、選択はお好みで。

個人的には、300番手生地の希少性に軍配を上げたいと思います。