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Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。

フィンテックス オブ ロンドン のスーツ生地は、生地のロールスロイスと言われています。

では、それ以外の生地ブランドを車に例えるとどうなるでしょうか。

ミル(工場)、マーチャント(商社)区別なく、かつ独断と偏見で以下に記載してみました。

 

エルメネルドゼニア→メルセデスベンツ(ラインナップが多くかつはずれがない)

ロロピアーナ→ジャガー(単に高級なだけでなくエレガントさを感じる)

ドーメル→BMW(スペックではなく本質で勝負する)

スキャバル→アウディ(高品質ではあるが通好みのセレクト)

カノニコ、レダ→フォルクスワーゲン(コストパフォーマンスが高い)

御幸毛織→レクサス(安定したクオリティ、国産の安心感)

 

オーダー経験が浅い方にとって、生地ブランド自体馴染みがないものかと思います。どんなに強く勧められても、ブランドイメージが無ければ高価なものは選びにくいものです。かく言う私も苦慮しましたので、生地ブランドを選ぶ際に参考にしていただければと思います。

 

ティファールのイージープレッシングを愛用しています。
本体とは別のタンクに1Lの水が入れられるため、かなり長時間スチームが使用できます。
しかもスチームボタンを押し続ければ連続でスチームが出ます。業務用アイロンの一歩手前、といったところでしょうか。
 
コードレスアイロンのように水や熱がすぐに途切れることがありませんので、最初は感動しました。短時間で強力にアイロンがけしたい方にお勧めです。
 
実売価格で15000円程度であることを考えると、たいへんコストパフォーマンスが高いと思います。
 
ユニバーサルランゲージメジャーズの春夏物が入荷したとのことで見てきました。
 
まずはドーメル。ハリとコシがありながらも光沢があることが特徴のブランドですが、柄が豊富ではありません。唯一ファッショナブルだと思った左端の生地は光沢感に乏しいものでした。
 
次にエルメネルドゼニア。トラベラーという丈夫さと皺になりにくさを備えた機能的な生地でありながら、光沢感が強いです。
 
 
さすがイタリア、ファッション要素は十分です。
 
続いてロロピアーナ。左はロロの定番、真ん中はライトグレーとしては異例に強い光沢感のウインドウペーン、右は変わりストライプです。
右のものが一番高品質。発色の良さもさることながら手触りも違います。やはりロロピアーナはファッショナブルです。
 
 
ミディアムグレーの無地を中心に選んでいたら、同じような生地を見つけました。これ、すべて異なるブランドです。色目、光沢感、生地感、いずれもほぼ同じ。ブランド名を隠されたら私は見分けがつきません。種を明かすと・・・
 
 
 
こんな風になります。左からカノニコ、ロロピアーナ、レダ、いずれもスーパー130’Sです。ロロピアーナのスーパー130’Sは珍しくありませんが、カノニコの130’Sはレアです。
 
この3つ、見た目はそっくりですがウエイトが異なります。カノニコは220g/mのかなり薄手、ロロピアーナは260g/mのその名のとおりオールシーズン物、レダは240g/mで通常の春物です。
ウエイトで選ぶしかなさそうな3つでした。
 
ところで、モノトーンの生地は裏地が選び放題。色味や差し色を考慮しなくて良いからですが、その分センスが問われます。
 
ピンクはアリですね。
 
ラベンダーも良いでしょう。
 
個人的に一番良かったのはシャンパンゴールド。落ち着きのある大人のセレクトです。
 
こちらはオプション料が必要なキュプラ裏地ですが、色のバリエーションが豊富。迷いますね。
 
今回も、レダやカノニコのコストパフォーマンスには驚かされました。ぱっと見ではロロピアーナやゼニアに引けを取りません。ファッショナブルな柄や機能性を求めなければ賢い選択になると思います。
 
ちなみに、キャンペーン対象となっているドラゴも見ました。生地は最高に良かったのですが、マシンメイドしか選べないとのこと。折角の生地が生きてきませんので選択肢には入りませんでした。
先日東京に行った際、日本最高峰の一つと言われる、ペコラ銀座、に行ってきました。
スーツをオーダーすることはなくとも、小物くらいなら、と思っての訪問でした。
 
そこで見つけたのが、ドルチェプンタ、なるイタリアブランドのネクタイ。
 
光沢感が異様に強く、手触りは滑らかそのもの。
 
構造は7つ折り。裏地が表地と同じ、というレベルを遥かに超えた贅沢な作りです。
 
なかなか得られない機会だと思いましたので、かなり背伸びして人生で最も高価なネクタイ(ピンクの方)を購入してきました。さて、いつ着けたらいいものやら。

新宿にある伊勢丹メンズに行ってきました。目的はパターンオーダーコーナーの偵察です。ヘンリープールはじめイギリス、イタリア、日本の有名店のパターンが10種類ほどサンプルと共に並び、伊勢丹オリジナルのパターンで仕立てた場合の料金に追加を払う形でスーツが作れます。
 
お目当ては、テーラー&カッター。(伊勢丹オリジナルに3万円追加です。)
テーラー&カッターのオーナーである有田氏はギーブス&ホークスで修業し、今は青山に店を構えておられます。伊勢丹メンズはいわゆる出先であり、有田氏が引いた型紙を使って伊勢丹の店員が接客するというシステムです。
 
うわさに聞いていたテーラー&カッターの特徴は、
 
・ビルドアップされたショルダー
・フロントのカッタウェイ
・袖先フレア
 
だったのですが、これが実物を見ると想像以上でした。
 

まずフロントのカッタウェイ。ブリティッシュを謳っているテーラー(ブランド)のものは、あまりフロントの開きが大きくないことが多いので新鮮です。好みがわかれるところですが私は好きです。
 
次に裾回り。蹴回しがとんでもなく広いです。私も通常より広めにオーダーしていますが、それをはるかに上回る広さ。測ってはいませんが、私のスタンダードよりも軽く10cmは広く、かなりフレアです。この点も好みがわかれますが私は好印象を受けました。
 
最後に袖先。本当にびっくりするくらいフレアです。私も軽くフレアになるようにオーダーしていますが、次元が違います。私は大好きですが、一般のサラリーマンは退くのでは?と思ってしまいました。
 

袖先のフレアに加えて、ボタンホールが斜めに開いているのでインパクトは強烈です。
 

写真では全然伝わりませんが、すごくフレアな蹴回し。腰ポケットもブリティッシュには珍しくかなり強めのスラント(推定高低差6cm)。オプションでチェンジポケットも付けられます。
 

袖裏はキュプラ、胴裏はキュプラとポリエステルの混紡、ボタンは濃色の水牛が標準装備です。台場仕様はありません。
こんなラベルが付きます。


テーラー&カッターのパターンが、程度に差こそあれ、私がめざしているスタイルに共通する部分が多かったのは驚きでした。
 
同時に、自分が普段オーダーしている方向性に多大な自信を持つことができました。
裏地を選ぶ際は、基本的に表生地に入っている色と合わせるようにしています。
生地がモノトーンの場合は好きな色を選べば良いのですが、このように生地に差し色(この場合パープル)が入っている場合は、極力それに色味を合わせています。理由は、こうすることで『オシャレな既製服』っぽくなると思うからです。
 
この生地なら、
 
グレーの裏地=万人受けする普通の既製服
ボルドーの裏地=オーダー
パープルの裏地=オーダーかオシャレな既製服
 
といったところでしょうか。
 
 
次にボタン。私はスーツの場合は水牛ボタンにしています。ナットや貝は個人的にジャケット向きだと思っているからです。
 
さて、この中でしたら私は上から2つ目か3つ目にします。先ほどの裏地の選択と同じ理由で、『オシャレな既製服』っぽいと思うからです。私見ですが以下のとおり。
 
1番上=オーダー
2番目=オーダーかオシャレな既製服(本水牛ボタンであることが際立つ)
3番目=オーダーかオシャレな既製服(生地が際立つ)
4番目=既製服
 
ちなみに、通常の既製服だと4番目になると思う理由は色味の問題だけではありません。水牛ボタンは暗い色ほど原価が抑えられるからです。
先日こんなやり取りがありました。
 
職場の上司:「箪笥を整理していたら、派手すぎて購入後一度も着ていないスーツが見つかった」
 
私:「ぜひ明日着てきてください!」
 
職場の上司:「どうしようかなあ、派手だからなあ・・・まあ分かった。」
 
派手すぎて着てくるのを躊躇するとはどんなスーツだろう、せいぜい派手なストライプが入っている程度だろうと思っていたのですが、実物はこれでした。
 
 
これぞヴィンテージ!と思える昭和スーツ。
なんでも、長年テーラーをしていた方が廃業間際に在庫生地を使って仕立ててくれたそうです。
 
フラワーホールは手穴っぽいです。
 
ボタンもヴィンテージっぽいです。
 
裏も相当凝っています。生地ラベルには『クリスタル』と書いてあります。
イギリスのミルなのでしょうか。聞いたことのないブランドです。
 
裏地は何と希少な『アルパカ』。これも初めて見ました。
 
今回分かったのは、『派手だから着れない』、と自分が思っていても周りはそれほど気にしていない、ということ。職場のメンバーに尋ねると、今日は雰囲気の違うスーツを着てるなあ、程度だったそうです。
 
上司がこれをうまく着こなしていたということはありますが、これからスーツ生地を選ぶ際、時には思い切ってもいいのだ、と思えました。
ユニバーサルランゲージメジャーズのシャツは低価格ラインの国産生地で十分なクオリティがあります。ですから高価格なトーマスメイソンやアルビニを試す機会はないと思っていました。
 
しかしこの度、キャンペーンにて入手できる機会を得ましたのでアルビニからいくつかピックアップしました。左と真ん中は大きめのヘリンボーン。右は変わりシャドーストライプ入りのツイルです。
いずれもアルビニらしい光沢があります。
 
しばらく悩みましたが、複雑な柄が徐々に芸術品のように見えてきたため、こちらに決定。
 
 
いきなりですが、完成品です。予定よりも早く、3週間で仕上がりました。オプションは今回も白蝶貝。仕様は前回と同様です。サイジングは前回課題だと感じた部分を微調整しました。
 
 
織り柄で主張するのではなく、生地全体で艶っぽさを出しています。
 
このような高級生地なら当然白蝶貝にすべきでしょう。個人的な意見ですが。
 
 

 
以前はドレスシャツを柄、色、で選んでいました。理由は白無地だとどれも同じに見えて面白味を感じなかったからです。
 
しかし、80番手以上の上質な生地を知ってからは、白無地で光沢感の強いツイルを好むようになりました。良さが分かりやすかったからですが、最近は少し志向が変わってきました。
 
今は、高番手の『ポプリン』こそがベストだと思います。光沢で言えばツイルは素晴らしいですが、糸そのもので勝負しているポプリン(ブロードとも呼びます)が何とも言えない味を出しているように思うのです。
 
写真は鎌倉シャツのクレリックシャツ。
襟は恐らく100番手程度のポプリンだと思いますが、控えめながら程良い高級感を出しています。
ジャケットの上半分です。AMFステッチはオプション料はかかりません。通常は付けますね。
シャープなピークドラペルが幅の広さを緩和しているように見えます。
 
スラントポケット(高低差6cm)とチェンジポケット。オプション料はかかりません。
D型閂は標準です。
 
 
本切羽は標準。本水牛ボタン、重ねはオプション料はかかりません。
ポイントは5つボタン。これは裏メニューです。うまくいくかどうかわかりませんができます、と言われてトライしてもらったものですが、良い感じに仕上がりました。
 
裏地について、袖裏はキュプラがオプション料なし、胴裏はオプション料3000円。
袖裏は紺無地、胴裏は水玉にしました。ペイズリー柄とも迷いましたがこちらが少し明るめだったため、選択。
 
ブリティッシュモデルは継台場です。ミラノモデルは本台場ですので、ここは残念です。
 
左のラペル裏にチケットポケット、両脇に汗止めも付いています。
 
ラペルの拡大。私好みの鋭いパターン(型紙)のようです。
 
ベストは胸ポケット、腰ポケット(フラップ付き)が標準です。言い換えると他の選択肢もありません。ウエストがシェイプされたシャープなデザインとなっています。裏地はジャケット同様に水玉のキュプラ。
 
背裏。背中は見える部分ですので水玉ではなく、同系色の無地にしました。
 
パターンオーダーとしては仕様やサイジングの選択肢が豊富。無地や定番のストライプなど、生地の選択肢は豊富とは言えませんが、気に入った生地が見つかればお勧めできるブランドです。