ユニバーサルランゲージ メジャーズに行ってきました⑥ | Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

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スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。


 
シャツの引き取りと同時に色々と生地を見てきました。
左は私がロロピアーナの存在を知るきっかけとなったフォーシーズンズ。無地はクオリティに差が出ると言いますが、さすがの高級感。
右はレダの無地。約2万円の差ですが見劣りすることなくコスパが高かったです。残念ながら今は選べないそうです。
 
 

こちらはカノニコ。
無地、オルタネイトストライプともに良い感じですが、右は光沢感は控えめ。
 
 

御幸毛織。バーズアイの濃紺と紺。堅実な感じがします。
ただロロピアーナと価格は近いので、やはり通の選択になると思います。
 
 

追加料金なしの裏地。無難な色でまとめてあります。
 
 

追加料金の必要なキュプラ裏地。白飛びしてしまっていますが、左の列はパステルカラー。一気に個性的になるので選ぶ価値ありです。
 
 

追加料金の必要なキュプラ裏地その2。
オシャレ度は高いです。
 
 

袖裏地。ストライプが一般的ですが私はどちらかと言うと無地が好みです。
 
裏地はその時に決めようとすると意外と迷ってしまうものですので、予め知っておいたほうが良いですね。
 
 
その他、再度色々なゲージ服を着てみました。以前のブログで多少記載していますので、併せてみていただけると分かりやすいかもしれません。
 
 
●まずはジャケットから・・・
 
両肩が落ちていないコンケーブショルダーが好きなのでブリティッシュモデルが一番好みに近いのですが、何ともラペルが太い。A6サイズの実測で9.5cmありました。今時のラペルなら8cmくらい。流行に左右されないのが好きな私でも8.5cmくらいが適度ではないか、と思っていますので、存在感は相当あります。シルエットもX型で気に入っていますので唯一気になる点です。
その他、フロントカットは他のモデルに比べると小さめです。
 
ミラノモデルは適度なシルエットで『普通』と言われればそうなのですが、一番流行に左右されない気がしました。フロントカットは一番広く、裾にかけての広がりを感じる綺麗なシルエットです。しかし、このモデルはピークドラペルが選べません。私の絶対条件ですので残念です。
 
モードモデルは全体的に細め。体に合わせてワンサイズ上げると何ともバランスが悪い。
本当に細身の方にしか合わないと思いました。
 
イタリアンなナポリモデルは一番人気らしいのですが、ドロップショルダーはやはり好きになれません。
 
 
●次はベスト(ジレ)
 
モデルによってフロント下部のデザインやウエストの絞り、着丈が異なります。残念ながら微妙なサイズ変更はできませんので、合うものを選ぶ、それだけです。完璧なものを選ぼうとすると結構苦労すると思いますが、ベストは微妙なサイジングが要求されますので、仕上がりが予想どおりとなることは大きなメリットでもあります。私はフロント下部が長く、X型シルエットのブリティッシュモデルが一番好みに合いました。
 
 
●最後にパンツ
 
モデルによってテーパードの度合、股上の長さ、ヒップ回りのサイズが異なります。
私の好みに合わせようとすると、ミラノモデルをAB4(私の体型はA5かA6)として股上を浅くウエストにゆとりを出しながら、裾幅を太くする。そうすると、バギーパンツのようなものが仕上がってきますので、その後に膝を裾幅より細くなるように絞りを入れてブーツカットを意図的に作る、という手順となります。
 
店員さんの話によると、顧客の声により型紙はどんどん増えているようです。