Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ -16ページ目

Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。







今回も尖ったピークドラペルにこだわり、サンプルを預けて鋭さを極限まで追求してもらいました。


なかなか良い感じに仕上がったと思います。




さらに今回は胸ポケットのチーフ仕様にもトライしてもらいました↓








素材は裏地と同一。このスーツはネクタイもパープル系を選択するはずですのでパーティ時にも


そのまま使えるわけです。















高低差を7cmに指定した腰ポケット。今回は実測値で7.5cmありました。


このくらいが限界でしょう。これ以上にするとモード感が出過ぎます。
















袖はいつもどおり、本切羽、AMFステッチ、水牛ボタン。


ボタンの数はウェールズ的に5つとしましたが、色っぽい生地でしたのでイタリア風に重ねにしました。














裏地は表の生地のパープルストライプを拾ってパープルに。いつもどおり100%キュプラのAK1700です。


汗止め、チケットポケット松葉閂付き、内ポケットの雲蓋は変えていませんが、今回閂の色を極力裏地に合わせてもらいました。工場に合った色が無かったためわざわざ糸を買ってもらいました。


もう裏地と同色と言っていいでしょう。




その他、ブリティッシュらしくセンターベントにしてみました(着丈を+5mm)。収まりも良く大成功です。




パンツは裾幅を5mm出し、丈を2cm出しにしてブーツカット感を向上。


時代に逆行していると言われようが、これが好みなのです。






いつものことながらこれらの仕様はすべて追加料金なしです。




実例紹介第10弾です。前回ドーメルのアマデウスを仕立てたお店での春夏物。


先日ブログに、生地が決定した、と記載したスキャバルのマジェスティック ロンドナー(250g/m)の完成品です。





スキャバルはイギリスの生地商社ですので打ち込みはしっかりとしています。


しかしSuper140'Sという極細糸のおかげで肌触りは非常に滑らか。イタリア生地のようです。


濃紺にパープルとブルーのオルタネイトストライプ。初心者はまず選ばないであろうデザインですが


意外にも派手さはありません。さりげない光沢感があり着心地も良い。


さすがに高価な生地は同時にいくつもの魅力を兼ね備えています。




既製服ではまず見かけないスキャバル。


詳細は次ページにて!

通常スーツ生地は、初夏物の生地ですと2月頃、秋冬物ですと8月頃に出揃い、その後は在庫が減っていきます。

例に漏れず、私が先日迷って選ばなかったロロピアーナのブルーグレー生地は品切れとなったそうです。


しかしヴィンテージ生地は入荷が不定期。今の時期になっても新入荷があるようです。


ヴィンテージの良さは今にない柄ということもありますが、何より低速織機で効率よりも品質を重視した織り方がされていることと、スーツ自体が高価だったために優れた原毛を使用しているということです。


ですから当時は非常に高額だったものが半分くらいの値段で入手できることがあります。



この日はスーツのリペア(ほつれ直し)のためにいつものお店に出向いたのですが、

気になる生地がいくつか入荷していました。


イギリス生地

例えばこれ、イギリスの生地(ブランドは忘れました)のヴィンテージ。

ミディアムグレーのグレンチェックですが、山吹色の糸が入っているために少し華やかさがあります。

キッドモヘアが入っており、夏に適したさらさら感と光沢感を両立しています。



ドーメルヴィンテージ

次にこれ、イギリス ドーメルのヴィンテージです。

写真では分かりにくいですが、ミディアムブルーグレイにレッド、ブルー、グリーンのストライプが交互に入った、いわゆるオルタネイトストライプ。


この日見た中で一番気になった生地です。


これくらいインパクトがあるとコーディネートが難しそうに思う方もおられると思いますが、

複数の糸色が入っているために案外暖色系、寒色系いずれのシャツ、ネクタイにも合うような気がします。


当時に比べると安価である、と言いながらも決して安い買い物ではないので

よく考えて判断しようと思います。







先日2つにまで絞っていた生地の最終決定をしました。


スキャバルのマジェスティックのロンドナー Super140'Sです。




決定打としては


スキャバルというブランドの生地で仕立ててみたい、ということ。




高額過ぎたのでは?という気持ちは今でもありますが、


ロロピアーナ、ゼニア、ドーメル、とくればあとは既製服ではあまり見かけないスキャバルでしょう。


(完全に私見ですが)




もう一つの候補だったロロピアーナも、色目、光沢感、プライス、の点では良かったのですが、


手持ちの春夏物のストライプがすべて14mmピッチ、という点で変わり映えしないかなということで今回の決定となりました。




財布に余裕が出て、なおかつその時にロロピアーナの生地が残っているようなことがあれば、もう一度検討してみたいと思える生地でした。




今から約1か月後の出来上がりが楽しみです。







前回ドーメルを仕立てたお店で生地選びをしてきました。


1回目は予備調査、2回目である今回は本気の調査です。




1時間半かけて、上の二つに絞りました。




左はロロピアーナ Super130'S、右はスキャバル マジェスティックのロンドナー Super140'Sです。




ロロピアーナはブルーグレイ(濃さはミディアムグレー)にパープルのペンシルストライプ。


写真では分かりませんが、ストライプの間にシャドーストライプが入ったオルタネイトストライプです。


昨年の御幸毛織のと同じですね。ピッチは14mm程度でウエイトは240g/mです。


イタリアの春夏物としてはしっかり目の重さ。平凡なストライプですが、色が飛び抜けて美しい。




スキャバルは昨年から目を付けていた生地です。前回は高価であるため一旦諦めました。


柄は濃いネイビーのヘリンボーンにパープルとブルーのストライプが入るという複雑な仕様です。


目付きは250g/m、と重めですがかっちり感がウリのイギリス生地では普通です。


(ちなみにスキャバルの秋冬物は310g/m程度)


私見ですがスキャバルと言えば、このような個性的な柄が多いイメージで


定番柄をある程度揃えた上で是非イっておきたいブランドです。


ミーハーですが、"Scabal"の生地を使用した既製服は見たことがありませんし、


世界最大級のマーチャントのラベルを付けたスーツを着てみたいです。




ロロピアーナは昨年作っているので、今回はスキャバルにしたい気がするのですが


スキャバルは大分プライスが上がるので躊躇してしまいます。


色目で言うと、ロロピアーナの方が春らしいです。


ただ、私は10月頃まで春夏物を着ているのでそれを考慮するとスキャバルもアリです。




春夏物も品切れが出始めている時期、早急に決定しなければなりません。


両方買える余裕があれば悩む必要もないですが、残念ながらそういう訳にもいきません。


数日考えてみるとします。







ちなみに他の候補はドーメル、スキャバル、ダロウデイルいずれもネイビーベース5mmサイズの市松模様。


同じような柄が同じイギリス生地にありました。


春夏物はストライプか無地しか持っていないので、本当はチェックにしたかったのですが


良いと思える柄がありませんでしたので、またストライプです。




無地は・・・私にはまだ選べません。依然としてオーダーならではの柄を選んでしまいます。

スーツをオーダーする時、必ず決めることの一つに生地選びがあります。


定番の柄ならオーダーしようと思って店に行ったらいつでも見つけられると思いますが、変わった柄が欲しいとき、すぐには見つからないものです。


かと言って、

「気に入った生地があれば仕立て依頼します、そうでなければ日を改めます」

とは言いにくいもので、本当にオーダーする気にならなければお店に行かない人が多いと思います。


しかし、私はそういうことを気兼ねなく言える関係をお店と築くのが大切だと思っています。


セールなどで経験のある方もおられるでしょうが

必ず買おう、と躍起になっているときは無意識のうちに妥協してしまっていることがあるからです。

リラックスしている時の方がいい物が目に入ります。





これ、イギリスのダロウデイルの2014年SS(Spring & Summerの略で春夏物)の生地です。

ネイビーベースですが、ブルーとパープルのチェックが交互に入っています。

チェック自体は薄っすらと入っていますので遠目には無地に見えるでしょう。

特別光沢感があるわけではないですが、柄はとてもおしゃれです。





こちらはイタリアのビエレッシの2014年SSの生地です。

一見何の変哲もないネイビーにストライプの生地ですが、ストライプのパープルが絶妙です。

イタリア生地らしい光沢もあります。


そろそろ春夏物が出揃う頃です。他のブランドも見に行くとしましょうか。



スーツを長持ちさせるためには、日々のブラッシングが欠かせません。

とよく聞きますが、いったいどんなブラシがいいのか?あまり聞きませんよね。


これは、私が愛用しているKENTのブラシです。

KENTはイギリスの国王御用達のブランドで

池本刷子工業株式会社がライセンス契約をして製造しているものです。

一番左の箱を空けるとその右の箱が入っており、更にその中にも箱があるという厳重さ。


実売4000円程度のものですが、静電気が起きにくく埃も取れやすいです。

ブラシ部分、持ち手、いずれも天然素材。同じく天然素材のスーツやコートにも

優しそうです。




見た目も高品質で所有欲もまずまず満たしてくれます。



このロゴもいいですね。





ヴィンテージ生地というと一点もののレア品。

ただし、流通しているのは現在あまり生産されていない派手めの生地。

限定に弱く衝動買いしがちな私でも、この手の生地は好みに合わないし関係ない、と考えていました。


ところが、ヴィンテージと呼ぶにはまだ新しい90年代の生地、いわゆるデッドストックが目に留まりました。ミディアムグレーに細いレッドの2cm間隔ストライプ。

派手さはなく、ただししっかりと個性は主張しています。

そして、ブランドはイギリスのスーツの聖地サビルロウの1番地にあるイギリス王室御用達のギーブス&ホークス、

と聞けばもう止められませんでした。


当時日本の百貨店では30万円以上で取引されていた生地だそうです。

イギリス生地でスーパー100'S、カシミア混でしっかり感と光沢を両立しています。




赤のさし色があるので裏地は市松模様のエンジ色。幸運にもキュプラ100%が選べました。


仕立て上がりはシーズン終了間際になりますが、楽しみの一つです。



ここまで近づくと柄がよくお分かりになるかと思います。

しかし、この時の生地見本は以下のような小さな(5cm×5cm程度)もの。これは判断が難しかったです。




ラペルはいつものように剣先を尖らせてもらうよう依頼。

見本服を預けて、何とか近づけてもらいました。


裏地はもう少し明るい色が良かったのですが、同系色となると、

これしか選択肢がありませんでした。お任せにしていても付いてきそうな色ですね。


以前選んだことのあるパープルやターコイズブルーは同じブルー系でもかなり系統が違う印象。

ポリエステル混だと他の選択肢がありましたが、高級生地ですので裏地はどうしても

旭化成のAK1700キュプラ100%でにしたかったのです。

キュプラ裏地は、色目の選択肢が豊富でない点が弱点かも知れません。




腰ポケットです。

今回は傾斜を7cmに指定。

ちょっと角度が付き過ぎた気もしますが、オリジナリティということで。





いつもどおりの仕様です。

本台場、チケットポケット松葉閂付き、汗止め、内ポケット雲蓋付き、閂の糸色は裏地同色指定。


やはり裏地が表生地と明暗差が少ないと前述の仕様が良くも悪くも目立ちません。


今回のドーメルアマデウスはKIBOU311とのダブルネームです。

311の震災復興支援の義援金が含まれているということで

少しだけですが、社会貢献したことになりますね。

実例紹介第9弾です。

前回ロロピアーナを仕立てたお店での秋冬物です。

今回は奮発してドーメルのアマデウス(310g/m)を生地として選びました。

 

ドーメル生地は基本的な織りはイギリス的、見た目はイタリア的であることが特徴です。

 

イギリス生地のしっかり感とイタリア生地の色気を併せ持つ希少なブランドと言えるでしょう。

 

さらに、ドーメルのアマデウス、と言えば、ゼニアのトロフェオ、ロロピアーナのタスマニアンと共に

 

ブランドを代表するモデル。

 

そんな高価な生地でなぜ仕立てたかと言うと、

 

ドーメルのコレクションがマイナーチェンジするにあたり、お店がフェアを開催してくれたので

何とか手が届きそうな滅多にない機会だと思ったのが正直なところです。

 

 

さて生地感は、本当にこれがSuper100'Sのウール100%か?と思うくらい。

 

 

他ブランドであればシルク30%混と言っても納得されるくらいの光沢感です。

しかもシルク混とはまた違った上質感。

 

柄は遠目で見ると無地。近くで見ると複雑なチェックになっています。

 

これは生地選びの時に派手になりすぎないかと本当に心配しました。

結局吉と出たようで、普段スーツに無頓着な方からもとても好評です。

 

ただし、手触りはやはりイギリス的なウール100%。イタリア生地のような柔らかさはありません。

 

 

 

毎回写真は仕事を終えてからのものになるのですが

 

 

光沢が仇となり、皺が非常に目立ちやすいです。

 

着る日とシチュエーションを選びますね。

 

 

今回は秋冬物ですのでベストをセット。