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Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。

実例紹介第11弾です。

以前カノニコを作ってもらったお店です。

 

御幸毛織とお店とのコラボレーション生地で、お店の10周年を記念してヴィンテージ風の柄で380g/mというヘビーウエイト。選択肢として紺色もあったのですが、グレーで3ピースというのがカッコいい気がしてこちらを選びました。生地色はブルーがかかったグレーで、水色の点線が入っています。

 

 

本当は昨年に出来上がるはずだったのですが、オーダーしたとおりにならなかったので、ジャケットのみ工場を変えて作り直してもらっていたのです。それに伴い仮縫いからやり直したのと、色々と注文したことで約1年後の完成です。

 

 

工場を変えて更に着心地が向上しました。手縫いの工程が多い1ランク上の工場だそうです。

 

ヘビーウエイトを感じさせない着心地でかつ暖かいです。

 

詳細は次ページにて。

 




左は以前取り置きしておいてもらったブラウンの生地、右はスキャバルの生地です。




よく見ると複雑な柄です。

生地の密度も相当なもの。ただし、長さが2.9mしかありません。

残念ながら、私の体型では3ピースで本台場にはできないのです。




こちらはフィンテクスオブロンドン、ストライプの入り方が独特です。

黒地に赤のストライプは今の時代にも受けが良いでしょう。

ただし、これも長さが2.9m。

ビンテージで3mを超えるものは少ないらしいです。



ということで、3.2mあった取り置きのブラウンでオーダーしました。




前の記事で、100番手を超えるシャツは”非”形態安定である、と書きました。

反対に言えば、100番手までは形態安定加工ができる、ということ。


そこで、100番手の形態安定シャツ、言い換えれば形態安定シャツの頂点について書いてみたいと思います。


写真はつい最近東京シャツから発売された新シリーズで、5900円(税別)となっています。

同社では綿100%の形態安定シャツを3900円(税別)で販売しており、

80番手(一時期は100番手)の生地を使用したプレミアムライン4900円(税別)もありました。

今回はそれを超えるクオリティでの売り出しです。





形態安定加工を施すと風合いが落ちると言いますが、

さすが100番手。手触り、光沢共に従来のラインよりも明らかに上質です。

縫製もワンランク上、貝釦仕様、と手抜き無です。

私が見る限り形態安定のネガは感じられませんでした。


もう少しラインナップが豊富であればいいのですが、現時点では他社の”非”形態安定シャツとの併用は必要でしょうね。


色々なシャツを見ていると100番手を境に一気に光沢・肌触りが変わってきます。

形態安定と”非”形態安定の境目となる100番手シャツ。コストパフォーマンスも高く、

今後も目が離せないグレードと言えるでしょう。





最近まで、スーツと合わせて着るドレスシャツは形態安定ばかり選択してきました。

使い勝手はいいですし、手ごろな価格のシャツはほとんど形態安定、という時代になりました。


そんな中、”非”形態安定のシャツを選択する意味はあるのか?


私のアンサーは”YES”です。


100番手(綿100%)を超える糸が細くて着心地が良く上品な光沢の生地には

その生地の繊細さから形態安定加工はできないそうです。


ですから、上質な生地を使用したシャツを選ぼうとすると自動的に、”非”形態安定となります。






写真のシャツは鎌倉シャツの100番手のツイル(綾織)のシャツです。5000円(税別)と手頃。

ブルーともパープルとも認識できる絶妙な色合いが気に入って購入したもので、形態安定ではありません。

しかし、光沢感は素晴らしく、貝釦を使用するなど抜かりがありません。


メンテナンスは面倒ですが、ここ一番の時に活躍してもらうつもりです。


ネクタイの値段ってどこで差が出るのでしょうか。


私が試したことのある範囲で言うと、1000円から5000円までは価格の差が

そのまま品質の差となって表れます。(表の素材や結び目の安定度、芯の素材や耐久性など)

デザインもそれに正比例するように思います。

ですから、5000円程度の商品は大変コストパフォーマンスが高いです。


それを超える価格の商品はもうブランド料と一部デザイン料でしょうね。

品質差はあるのかも知れませんが、正直私にはわかりません。

デザインはいいものが増えてきますが、何の変哲もないものも確かにあります。


結論としては、


①品質を第一に考えるなら5000円程度のものから選ぶ。

②それを超える価格のものはブランドイメージと見た目が気に入ったら買い。


と言ったところでしょうか。



さて、写真はバーバリージャパンの販売する本家バーバリーのインポート品です。

品質はもちろん、私にとっては最高のデザインです。

高価ですが、その価値を感じられるものだと思っています。

先日入手した白蝶貝のボタンを使い、行きつけのスーツリフォーム店で袖を本切羽加工してもらいました。

 

ご参考までに、購入時と比べていただけるとその雰囲気の違いに気付かれると思います。

             ↓

 

黒蝶貝風の樹脂ボタンの時は落ち着いた色バランスでしたが、無難過ぎる点は否めませんでした。

 

それが白蝶貝になることで、おしゃれ感と清涼感がアップしたように思います。

 

 

袖部分をクローズアップ↓

 

3つ平行仕様だった袖ボタンを4つ重ね仕様とし、ボタンホールも斜めに開けてもらいました。

クールビズのジャケットですからこれくらいの遊び心はアリでしょう。

 

最初は5つ重ね仕様にするつもりでしたが、お店と相談したところ、切羽の余裕がないとのことで断念しました。

 

元の飾りボタンホールの跡は薄っすら残っていますが、ほとんど気になりません。

 

私は左腕が右腕より短いので、左の袖丈を1cm詰めました。

 


袖部分の生地の重なりが大きかったようで、ボタンホールが裏地にまたがらずに表生地上に収まりました。後付感は全くありません。既製服ではこんなにすんなり収まることは稀です。

 

 

本切羽だからと言って開けたままにすることは好きではありませんが、開けるとこんな感じです。

 

今回は総じてうまくいきました。白蝶貝の輝きも素晴らしいです。

 

敢えて重箱の隅を楊枝でほじくるような言い方をすれば、袖のボタンホールのかがり糸が既存の他のホールよりも若干淡いかな、と。

 

しかし、それ以外はおしゃれ感が格段にアップする加工となりました。

 

お店の方も●●さんらしい感じになりましたよ、とおっしゃってくれましたし、

普段、こだわりのオーダースーツを着ている人間の水準に合う既製服となった気がします。


秋冬物の新柄を見てきました。


左は2年前から見続けていながら一歩踏み出せていないドーメルのアマデウス365の生地です。

ミディアムグレーにパープルのラインが入ったグレンチェックで、柄がはっきりしているものの落ち着いた色合いですので、派手にはならないと思います。


今回初めて認識したのですが、この生地、かなりの光沢があります。

右は以前仕立てたアマデウスのネイビーチェック生地です。

この生地で仕立てたスーツはかなりの光沢があり、スーツに疎い人からも、

「それはシルクのスーツか?」と言われたくらい。

実際、私の手持ちのスーツの中では、シルク20%のロロピアーナエレガンザを差し置いて

最も光沢のあるスーツです。

写真をご覧になると分かると思いますが、このグレンチェックはそれよりも光沢があるのです。


光沢が出にくい明るめのグレーでこの感じは凄いです。

一気に魅力的に感じるようになり、今回最有力候補となりました。


1つだけ気になることがあるとすれば、そのウエイト。

通常のアマデウスのウエイトが310g/mであるのに対して、これはその名が示す通りオールシーズンモデルですので、ウエイトは260g/mなのです。少々薄い気がします。


あ、もう1つ気になることがありました。プライスです。秋冬物は3ピースですのでその分アップしますので。





こちらはスキャバルのマジェスティック。これは物凄い光沢でした。

濃紺地にブルーの変則ストライプ。第2候補です。

説明が難しいのですが、ストライプを挟んで交互に艶のある部分があります。

写真をご覧いただければお分かりいただけるかと思います。


その他にも色々と気になった生地がありましたが、

よく考えると手持ちのスーツにそっくり、というものが多く

どれにも似ていないものを選ぶと前述の2つになりました。



ただ、困ったことに、私のわがままに付き合ってくださっていた工場の方がどうやら退職されたようで

今までのように細かい要望を受け付けられないかも知れない、とのことでした。

かなり残念な話ですが、どこまでなら希望が通るのか、お店から確認してくださるようです。



イギリスのミル(生地工場)のヴィンテージものです。

今期は茶系のスーツが欲しくてそれを基準に生地を選んでみました。

写真では大分明るく映ってしまっていますが、ベースは限りなく黒に近い茶です。

近年よく見かけるオルタネイトストライプで、ストライプは茶というかオレンジに近い色です。


ウエイトは恐らく400g/m、秋冬物としても今時の生地に比べてかなりヘビーです。


ドーメルなどのブランド物に比べると少し安価。






光沢感を見るためにしわくちゃにしてみました。

現代のイタリア生地みたいな光沢はありませんが、上品な艶です。


一先ず取り置きしてもらいました。



NHKのテレビ番組で 『経世在民のおとこ』 というものがあります。

戦前戦後の高度経済成長期に活躍した方のドラマですが、これを見ていると

ヴィンテージテイストの生地を使い、当時のデザインでスーツが作られています。

クラシックスーツやヴィンテージスーツファンは既にお気づきだと思いますが。


このような昔のドラマでは当時のスーツを再現されることがしばしばあります。

今の若い方が見てもピンとこないでしょうけど、自分の父親くらいの年代だと懐かしく思うようです。

先日購入したジャケットの本物度を上げるべく、本切羽への改造を計画しています。

まずはその際に使用する貝ボタンを購入しました。

貝ボタンの最大の生産地は、意外にも海に面していない奈良県の川西町というところです。

 

 


左が一般的に貝ボタンとして普及している高瀬貝、右が最高級品の白蝶貝です。

 

白蝶貝は高瀬貝の倍以上の値段になります。

 

高瀬貝は光沢の粒が細かく、うまく作られている樹脂ボタンに近い輝きです。側面や裏面を見れば不規則な模様が入っているため、高瀬貝だと分かります。

 

一方、白蝶貝は滑らかな光沢で、七色の輝きが樹脂ボタンには真似できない感があります。

 

それぞれ、ジャケットの袖に置いてみました。

 

 

 

まずは高瀬貝。

サイズがわずかに小さいイタリアンな14mmなので、5つ並べても切羽の切れ込み範囲内に収まりそうです。

 

 

次に白蝶貝。

15mmあるので5つを平行に並べるのは難しそうです。重ねボタンならいけるかも。

 

 

白蝶貝をわずかに重ねてみました。

既存のボタンの上にはうまく置けませんので、既存のボタンと比較するように置いてみました。

 

写真では分かりにくいですが、3つの平行な樹脂ボタンとは比べ物にならない存在感です。

 

 

今のところ、白蝶貝5つの重ね、にする予定ですが、最終的には本切羽への改造を依頼するお店と相談ですね。

 

私は夏はノータイでジャケパンスタイルです。

今までジャケットはカジュアルのものを流用していたのですが、この度それらしいジャケットを購入しました。

 

一見何の変哲もないグレーのジャケットのようですが、今時珍しくラペルがピークです。

 

ツープライススーツ店のセール品で、有名な日本人デザイナーの作品とのこと。

これだけでも価値があるので、チェンジポケットやスラントポケットまでは目を瞑りました。

 

表生地はコットン78%、ポリエステル22%のストレッチ素材です。

 

ポリ混にしてあるのはストレッチ性と光沢のためでしょう。

 

ライニング(裏地)はポリエステルですが、発色の良い水色。

内ポケットはD閂留。なぜか表生地の閂は通常仕様です。

 

 

ラペル部分はなかなか鋭いです。これは結構レア。

ショルダーは肩パッド無のアンコンストラクション。コットンジャケットですからね。

 

 

袖は開き見せ仕上げ。いずれは本切羽に改造しようかと。

黒蝶貝調のボタンが付いていますがこれも黒蝶貝に。白い高瀬貝でもいいかも知れません。

どうせボタンを付け替えるなら数や付け方、ボタンホールの仕様も変更したいところ。

 

ボタン数と付け方・・・4つか5つの重ね。

 

ボタンホール仕様・・・ホールの色は変えずに斜め開け。

 

これくらいなら目立ち過ぎず適度に個性を主張するのではないでしょうか。

 

 

 

さて、このジャケットは1か月ほど前にオンラインショップで見つけ、在庫のある店舗を検索しましたら、まずまず行けなくはない距離にある(車で1時間半)。冒頭記載したようにスラントポケットではないことは減点でしたが、

 

 

 

『シルエットが良ければ気に入るかもしれない。まずは見てみよう』

 

 

と思ったのです。

 

最初に訪れた際、合うサイズがなかったのですが、店員さんが大変親身になって取り寄せ対応してくれたので、購買意欲が一気に上昇。

少々自宅から離れた場所にある店舗ですが、また訪れたいですね。