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Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。



時期的にはほぼ終わりかけですが、秋冬物の生地をようやく決定しました。

ドーメルのクロノ(290g/m)で、ウエイト的には3シーズン物ということになります。


この青さは少々チャレンジングですが、ドーメルのクロノの無地、ですので

上品さは保った雰囲気になるでしょう。


今までできていた『腰ポケットの角度指定や本台場、チケットポケット等』は不可、という

各種仕様の制限はありましたが、本切羽や水牛ボタン、キュプラ裏地、AMFステッチ等

本質的な良さに抜かりはありません。

正直、腰ポケットの角度は見た目に大きく影響するので心配はしています。


出来上がりはしばらく先ですが

いつものように、期待半分、心配半分、です。

十数年前、まだ3つボタンのスーツが主流だった頃、

1つボタン、ピークドラペル、スラントのチェンジポケット付き、

という仕様のスーツを試着したことがありました。


当時からピークドラペルに興味がありましたが

1つボタンは流行からかけ離れていたためその時は購入に至りませんでした。


しかし、しばらくしてから、ふとした時にその仕様が思い出されるようになりました。

広いVゾーンに映えるピークドラペル、シャープさを強調するスラントポケットに完全にはまったのです。

それ以来、1つボタンもしくは2つボタン、ピークドラペル、スラントのチェンジポケット付きのスーツはないものか、

と探し求めるようになりました。


時折見かけることはありましたが、いつの時代もこのような仕様は希少。

あっても似たような生地、色でした。


好きな仕様で好きな柄が選べたらどんなにいいか。


そう考えるようになり、オーダースーツへ目が向いていったのでした。




シーズン真っ盛りではありますが、行きつけのお店のフェアで、ドーメルの2銘柄が検討対象になりました。


最初の写真はクロノ。秋冬物らしく290g/mというウエイト。

チャコールグレーのウインドウペーンです。

左がそれで、右はフェア対象ではないアマデウス365のグレンチェック。

アマデウス365は以前から気になっていたので比較してみました。

比べるとアマデウスの柄や艶が魅力的に感じます。




ということでいっそのことネイビーの無地はどうかな、と。

真ん中がネイビー、その下はブルー、とに近いネイビーです。

悪くないですが、違うものも見たいです。




こちらは秋冬物ではないアイコニック。ウエイトは250g/m。

英国だと春夏物くらいの生地です。


昨年選び損ねたロロピアーナのブルーグレイに似ています。

ピンクに近いパープルのストライプが絶妙な色味となっています。

その下はベージュに見えますが、いわゆる普通のグレーですので

青み度合いがお分かりいただけるかと思います。

まずまず好印象。





こちらもアイコニック。ブルーにパープルのストライプ。

ちょっと派手になりそうですが、今一番気になっています。


これで薄手の3ピースにしたら相当オシャレでしょうね。



と想像するだけでも楽しいですが、そろそろ決断の時が迫っています。


オーダースーツは豊富な生地から選べます。

しかし、ネクタイで経験がある方もおられると思いますが、

何も考えないとついつい同じような柄を選んでしまいます。


しかし、それではいけないと思うと以下のような選択肢となります。


①気になりつつも若干の抵抗がある奇抜な柄や色の生地

②良いと思ってはいないが、持っていない柄や色の生地



かく言う私はだいたい①にしてしまいます。

自分が奇抜だと思っていても周囲はそれほど気にしていませんし、

徐々にであればそれに伴ってキャラクターが確立されていくと思うからです。


②を選ぶと、最初はいいですが、すぐに飽きてしまう気がするんですよ。

たくさんのスーツがあっても1日に着れるのは1着ですからね。

毎日が勝負服であるべきだと思うのです。





こんなタイトルを書きながら、実はドレスシャツをオーダーしたことがありません。

理由は、既製品に体や好みに合うものがスーツに比べて格段に多いからです。


とは言え、どんなものか知っておきたいと思い話を聞いてきました。


この写真はトーマスメイソンの140番手。

一般的に出回っているシャツは高級品でも100番手程度です。

番手は、スーツで言うスーパー表示に近いものだと考えると分かりやすいです。

数字が上がれば上がるほど繊細になり、光沢が出てきます。


裏面がパープルに近いブルーで表から見ると薄っすらと色が出ています。

綾織(ツイル)なので光沢が分かりやすいです。

超超長綿ですので、着心地や光沢は素晴らしいでしょうけど耐久性は低いと思われます。




こちらは同じシリーズのピンク。




こちらは60番手のギンガムチェック。

番手だけで言うと大分低いですね。




こちらはポプリン(無地)です。

140番手の高級素材を生かすには本当は無地が良いのでしょう。




比較的粗目の綾織。100番手ですがやはり綾織は光沢がすごいです。



いずれも襟の形、袖の形、ネーム、ボタンの種類など色々選択できます。


ただ、冒頭に書いたとおり、まだオーダーの必要性は感じておりません。





フラワーホールはオプションの手穴です。

ラペルはどうもうまくいきませんね。もうちょっと鋭さが欲しいです。


胸ポケットはカーブを描くバルカポケット。

裏地を胸ポケット内にも使用してチーフとして使用できるようにしています。

もちろん普段は胸ポケットにきれいに収まるようになっています。




スラントポケット。角度は高低差7cm指定です。

いつもどおりチェンジポケットも付けます。




袖ボタンは5つの重ね。イギリスは平行仕上げが通常ですが、

ボリュームが出過ぎるためイタリア的に重ねました。


釦は指定したものとは異なる黒に近いものが付いてきました。

もう少しブラウンのものをしていましたので付け替えてもらうかも知れません。

しばらくこのまま着てみます。



裏地は表地のストライプを拾ってゴールド(山吹色)にしました。

キュプラ100%です。


チケットポケット松葉閂付き

内ポケット雲蓋。

汗止め

Dカンは裏地同色

裏地と表地のピックステッチは表地同系色




ベストも裏地はゴールドですが、背裏は表生地に合わせてダークブラウン。

こちらもキュプラ100%です。


職場ではブラウンスーツはほとんど見かけませんので

どのような反応があるか、少々楽しみです。



実例紹介第13弾です。

ギーブス&ホークスを仕立てたお店です。

 

生地はイギリスのヴィンテージ。1960年代の製造とのことです。

こちら記事選びのプロセスを記載しています。

イギリスのミル(工場)の生地で、ラベルに、『エムスレイ』、と書いてありました。

スキャバルやドーメルのような現在も存在する有名ブランドではなく、今で言うところのファクトリーブランドですね。
さすがヴィンテージの秋冬物。かなりの目付です。あらためて着てみると

450g/mくらいあるのではないでしょうか。しっかりというより ”がっしり” しています。

気になっていた柄は案外目立ちにくく、っきりとブラウンのスーツであることを主張してくれています。

 

詳細は次のページで。



裏地は表生地のストライプを拾ってエンジ色。キュプラ100%で市松模様です。

胸ポケットに裏地を使用したチーフ仕様。

いつもどおりフラワーホールは手穴です。

ラペルのピーク度合(鋭さ)は今回は控えめになってしまいました。




イギリスの名門生地でしたので、今回初めて袖ボタンを重ねずに平行仕様。ただし5つですけどね。

ボタンを5つにするのはウェールズ風。15mmの水牛ボタンは半光沢で良い感じです。




こちらもいつも通りチケットポケット松葉閂付き。

内ポケットは雲蓋。

お店のオリジナルで生地耳を内ポケットの上に貼り付でけてあります。

Dカンもいつも通り裏地と同色でかがってもらいました。




ベストの裏地は想定外。スレーキが付いてきてしまいました。

エンジの市松模様を期待していたので、また直しをお願いすることになります。

背裏はAK1700で色合わせをしてオーダーしたのですが

光沢の強い裏面を使用されています。裏地としてはこちらがベターですが、

背裏は表面を使ってもらいたかったです。色はばっちり合ってますがやはり派手です。


実例紹介第12弾です。

御幸毛織テーラーオリジナルを仕立てたお店です。

イギリスのオーダースーツの聖地、サビルロウの1番地にある、ギーブス&ホークスの生地です。

90年代の生地なのでビンテージとは呼びませんが、デッドストック品です。

これも約1年前にオーダーしていました。その当時のブログ に生地のことは触れています。

工場変更のため仕立てをストップしてもらっていました。

 

チャコールグレーで赤のストライプ。柄はヘリンボーン。カシミア混が素晴らしいです。

 

重厚感もあり防寒性も高い、しかもファッショナブル。

最高の生地の一つと言って良いでしょう。

 

細かい仕様は次ページで。

 



今回は新しい工場ですので、襟の形は今までと異なります。ピークドラペルの鋭さは若干控えめでした。




フラワーホールは手穴。




本当は裏地を利用してポケットチーフ仕様にしてもらいたかったのですが、叶わなかったため裏地でチーフを作ってもらいました。




水牛ボタンの5つ重ね。見慣れるとこれが普通に思えてきてしまうから不思議です。





スラントポケット。高低差は7cm指定。チェンジポケット付です。

今回の工場はフラップが一般的な大きさとなりました。




裏地はキュプラ60%のAK3980。水色と紫の玉虫色です。




ベストの背裏は表生地とのカラーマッチ。AK3980の色違いから選択しました。