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Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。



ワールドのアウトレット、タケオキクチのスーツコーナーにこんなものがありました。

ドーメル生地を使った2ピーススーツ。


5万円程度でこれは素晴らしいです。無地のブルー。

台場、内ポケットの雲蓋、キュプラ裏地に本水牛ボタン、と基本は押さえてありました。


他には御幸毛織のスーツもあり、更にお買い得な価格でした。


全体の内の2割程度ですが、こういうのが時々あるのでアウトレット巡りは面白いです。






某ドラマで見たスーツが印象的でしたので、似たような生地がないものか、

と偵察に行ってきました。




英国ヴィンテージのグレンチェックです。

グレーに横はネイビー、縦はブルーのウインドウペーンが入っており

モヘア60%でシャリ感がすごいです。


今やグレーのチェック柄は何でもグレンチェックと呼ばれていますが、

本来はグレーのチェックにブルーやレッドのウインドウペーンが入っているものをそう呼びます。


さて、この生地、モヘアらしい光沢が強く少々派手になるかも知れませんし、

ドラマのようなはっきりしたチェックではありません。


他店にも行ってみました。




アリストンのオールシーズン。250g/m。

アリストンはイタリアではゼニアと並んで超一流と言われています。

値段も近いです。

日本では知名度が高くないので、一通り有名どころのブランドを揃えたら

是非検討したいブランドです。


こちらはドラマの生地の柄とほぼ同じパターンです。

ただし色が大分明るいですね。





先日出来上がったドーメル・クロノのブルーとの比較です。

少々分かりにくいかもしれませんが、ほぼ同じか僅かに落ち着いた鮮やかさのようです。

この彩度でこんなはっきりしたチェックですから、仕立て上がったら派手になりそうな気がします。



ということで、今回も今までは選ばなかったような色、柄が気になってしまっています。

高価な買い物ですので失敗は許されません。

少々落ち着いて考えるとしましょう。



メーカーズシャツ鎌倉のポイントカードがいっぱいになり、5000円分の商品券として使えることに。

こんな時は普段買えないものを買うのが吉。


ということで、同社で最も高価な300番手のシャツをパターンオーダーすることにしました。

300番手は既成で15000円(税抜き)ですが、パターンオーダーは3000円(税抜き)アップ。

この程度ならベストフィットが味わえる方にすべきだと判断しました。


既製服のサイズではネックサイズ39で袖丈83のスリムラインが丁度合います。

オーダーにあたって変更したのは3箇所。


・ネックサイズ:39→38

・左の袖丈:83→82

・左のカフス回りを5mmアップ


カフス回り以外は体に合わせた結果です。

カフス回りの拡大は付けている時計に引っかからないようにするためです。



さて、生地のセレクトはどうなったかというと・・・




白無地のマイクロツイル。一番シンプルな生地です。光沢が分かりやすいように写してあります。





今まで最高だと思っていた200番手のマイクロツイルがこれ。

写真では分かりにくいですが、実物を見ると明らかに差はあります。


表向き4週間かかると言われていますが、3週間程度で上がることもあるそうです。




ちなみにパターンオーダーの場合、ボタンはすべて白蝶貝になるとのこと。

既成の200番手以上は白蝶貝ですが、パターンオーダーのものは特別仕様だそうです。


また、クレリックを選んだ場合、生地は何になるのか尋ねたところ、

110番手のスーピマコットンになるそうです。

200番手以上と比べるのは酷ですが十分なクオリティかと。

ドレスシャツの番手は生地の糸の細さを表し、大きくなるほど細くなり美しくなります。


ただし、スーツのスーパー表示同様、単純に細番手であれば良いということでもないようです。


メーカーズシャツ鎌倉の白無地ブロード織りのシャツを購入した際、

スーピマコットンの110番手が非常に上品な光沢を出していましたので

その後同じメーカーズシャツ鎌倉の120番手(スーピマコットンではない)を購入しました。

110番手で良かったから120番手だったらもっと良いだろう、と。

しかし実際は、光沢の面で言うとスーピマコットンの110番手に軍配が上がりました。


お店で折りたたんである状態ではなかなかわからないんですよね。

洗って着てみて初めて分かる。


これももっと経験を積めばわかるのかも知れません。






現代のビジネスファッションにおいて、最もフォーマルな組み合わせは恐らく


無地のネイビー3ピーススーツ+ダブルカフスのワイドカラーシャツ


でしょう。ではここから徐々にドレスダウンするとどうなるでしょうか。

以下は私見ですが、記してみました。



無地のネイビー3ピーススーツ+シングルカフスのワイドカラーシャツ

  ↓

(生地は問わず)3ピーススーツ+ダブルカフス+ワイドカラーシャツ

    ↓

(生地は問わず)3ピーススーツ+シングルカフス+ワイドカラーシャツ

       ↓

(生地は問わず)2ピーススーツ+シングルカフス+ワイドカラーシャツ

       ↓

(生地は問わず)2ピーススーツ+シングルカフス+ボタンダウンシャツ

       ↓

ジャケットパンツ+シングルカフス+ワイドカラーシャツ

       ↓

ジャケットパンツ+シングルカフス+ボタンダウンシャツ



ポイントは、3ピーススーツにはボタンダウンシャツは組み合わせない、ということ。

過去の私の記事にあるように、私も以前は3ピーススーツにボタンダウンシャツを組み合わせていたことがありました。しかし、シャツの襟の先がベストとどうもうまくフィットしないのです。

また、ボタンダウンシャツの場合、襟が波打っており、全くドレッシーではありません。

当時は流行りもあって、私の手持ちはボタンダウンシャツのみでしたので、そんな組み合わせで妥協していましたが、最近はワイドカラーシャツも多く所有するようになりましたので、3ピーススーツには必ずワイドカラーかセミワイドカラーを組み合わせるようになりました。


気温が高くなり、最近は2ピーススーツ姿にしていますが、もうしばらくワイドカラーシャツのかっちり感を楽しもうと思っています。


仕事後にノータイで過ごすような季節になれば、ボタンダウンシャツも引っ張り出してこようか、と。





細かい仕様は要望できなくなった、と以前書きましたが、全く何もできなくなったわけではありません。


まずはこのラペル。かなり鋭い剣先のサンプルを預けたところ、かなりの精度で再現してくれました。

追加料金は発生しましたが、満足です。





袖の5つボタン重ね仕様。もちろん本水牛です。







裏地は表生地と同系色でありながら明暗がはっきりとわかるものに。

もちろん、キュプラ100%です。


本台場ではなくなりましたが、継台場で、内ポケットの補強はされています。

汗止めも装備。






ベストのボタンは6つに変更。

5つボタンよりも収まりがいいとのことでしたが、着てみると確かにそうでした。




裏地は表生地よりも一段明るい色を選択しましたが

背裏は表生地よりも一段暗い色を選択しました。


今までの手持ちのベストはスリットが両サイドでしたが、これはセンター。

サイズ調整がしやすいかもしれません。





スラントタイプを選択はできたものの、今までのように高低差が指定できなかった腰ポケット。

高低差3cm程度でした。チェンジポケットは付いたので良しとしましょう。


以前の工場よりもフロントカットが大きくなったこともスタイリッシュさを強調していると思います。



今回の結果をもって、引き続きお付き合いしたいお店となりました。



実例紹介第14弾です。

前回スキャバルのマジェスティックを仕立てたお店での秋冬物。

 

先日ブログ に、生地が決定した、と記載したドーメルのクロノ(290g/m)の完成品です。

細かい仕様が要望できなくなり、縫製を重視した他の工場に変えての第一弾です。

 

心配していた各種仕様はと言うと、

 

完璧なサイジングと抜群のシルエット、そして追加料金を支払ってトライしてもらったラペルの再現性の高さ

 

に何もかも吹っ飛びました!(写真は食事直後で残念なしわがあります・・・)

要はこの3つが揃っていれば私は満足できるのだ、と分かりました。

 

気になっていた青の明るさも絶妙で、今回も生地選びは大成功でした。

 

詳細は次のページで。



ドメスティックブランド、ニコルのアウトレットで格安のシャツを発見。

何と珍しいサテン織りの綿100%シャツではないですか!


さすがに貝釦とはいきませんが、生地自体は上質でしたので購入しました。

2000円。



ドレスシャツの良し悪しは生地の質や縫製レベルやボタンの種類など

で決まります。


今回は生地の種類について。


私は生地の良し悪しは柔らかさと光沢だと思っていますので

そんな基準での話になりますが、ご了承ください。



多く流通している生地で最も光沢が出やすい生地がツイル(綾織)です。

こちらはブルーですが、白シャツでもツイルは光沢が美しいです。

柔らかさは標準的ですが、私は前述のとおり光沢を重視していますので

ついついツイル生地を選んでしまいます。





こちらはブロード(ポプリンとも言います)です。

最も基本的なタイプで、質の差がもろに出ます。

細糸の部類である110番手の高級生地ですが、光沢感は控えめです。

柔らかさは標準です。

個性を出し過ぎたくない時のために常備しています。



こちらはオックスフォード。

上質なものだと光沢が出やすい生地です。

少々ざっくりした肌触りとなります。

バリエーションとして持っている程度です。




最後はマイクロツイル(細かい綾織)の200番手。

この光沢感と柔らかさは肌着無で着用したいですね。

現在所有するシャツで一番のお気に入りです。



ただ、最も通なセレクトは

ブロードで超高番手の生地でしょう。

さりげなく上質感を出せると思います。



メーカーズシャツ鎌倉のようなシャツ専業メーカーで

300番手のブロードは1着は持っていたいですね。




先日、行きつけのシャツ屋さんに行った際、


「お召のスーツはヴィンテージですか?」


と尋ねられました。


ギーブス&ホークスの90年代のものなので

ヴィンテージの一歩手前でしたが、


「今はあまり見かけないような生地ですね」


とのこと。分かる人には分かるのですね。

そう、分かる人に分かってもらえればそれで十分です。