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Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。

何がきっかけだったか覚えていませんが、最近ベージュのスーツを着てみたいと思うようになりました。今日はついでがあったので行きつけのお店にていくつか見てきました。

 

こちらはスキャバルのムスタング。モヘア60%ですがオールシーズンとして使えそうなウエイトです。私の体型だと3ピースが仕立てられるか否か際どい長さのようです。

 

 

こちらはエルメネルド・ゼニアのヴィンテージ。ベージュではなくライトブラウンですね。

 

 

比べるとこれくらい違います。

 

 

スキャバルのヴィンテージ。紺無地(バーズアイ)は珍しいです。

ただ、とんでもなく光沢が強く、ウール100%ですが、モヘアかシルクが70%くらい混紡されているかのような生地です。派手すぎるので仕事用には不向きです。

 

 

これはタリア・ディ・デルフィノの新柄で、濃紺無地です。

ロロピアーナでもこんなヌメリ感はなかなか出ないのでは?と思うくらいの上品な光沢。これがゼニアやロロピアーナよりも手の届きやすい値段で買えるのです。

カノニコは卒業したい、でもロロピアーナは手が届かない、そんな人に丁度良いブランドかも知れません。

 

 

左から、紺、濃紺、黒です。

濃紺無地、3ピースで1着は持っていたいです。

 

 

バンチを色々見ていると、派手さはないが結構いいと思える生地が多かったです。

 

やはり見てしまうといけませんね。次々に欲しいものが見つかります。

 

ベルトを靴の色に合わせることは基本です。

近年はブラックスーツを着用される方が多いので、靴もベルトも黒となり、意識せずとも実践できている場合が多いように思います。

 

気になるのは、オールブラックが嫌で、茶色のベルトや靴を着用されている方。

半分くらいの方が、茶色のベルトに黒の靴、もしくは、黒のベルトに茶色の靴、と何とも残念な組み合わせをされています。ベルトは高価なものでなくてもいいので、靴に合わせてほしいですね。

 

かく言う私は、もう一段進めて腕時計のバンドもベルトや靴に合わせるようにしています。

左から、焦げ茶色、赤みのある茶色、茶色、シルバーのステンレスです。なぜベルトや靴の色に無いシルバーのステンレスがあるのか、と言うと、単純に夏期は革バンドが傷みやすいからです。スタイルもクールビズとなり、カジュアル感のあるステンレスブレスでも違和感がありません。

 

色合わせのための複数持ちですので、バーバリーやGCなど、手の届きやすいものばかりです。

 

今回もサンプルを預けてピークドラペルの剣先を尖らせてもらいました。再現性は前回よりも上がっています。

 

襟の裏です。襟髭仕様にフラワーホールを安定させるステー付き。

 

袖ボタンは、今や私の定番となった、水牛ボタンの5つ重ね。

 

キュプラ100%の裏地は、水色がかかったシルバーと迷ってネイビーに。結果は”どちらでも良かったかな”です。

汗止めと棒台場、これしか選択肢はありません。

ロロピアーナのオーダースーツ用生地に付けられるグリーンラベルが誇らしいです。

 

ポケットはチェンジポケットを付けてスラントに。

前回同様、角度は指定できませんので高低差3cmに止まっていますが、悪くはないです。

 

今回のサイジングは、、、

ジャケットは袖口のみ+0.5cm(1周当たり+1cm)でフレア感を強調。

パンツは三カ所を変更しました。こちらもフレア、ブーツカット感を強調するためです。

膝を-0.5cm(1周当たり-1cm)、裾を+0.5cm(1周当たり+1cm)、股上を前のみ-0.5cmに。長すぎた感のあった股下を-1cmとしました。これらは大当たりでした。

 

今回も仕上がりは大成功です。

 

 

 

余談に近いことですが、、、

今回からネームが裏地にしか入らなくなりました。オーダーであれば表生地に入れられるはずなのですが、工場が対応できなくなったようです。

 

スーツのクオリティは申し分ないのですが、回を重ねるごとに制約が増えていくのは少々残念なことです。

 

実例紹介第16弾です。

前回、ドーメルのクロノを仕立てたお店の春夏物です。2カ月間かかっての仕上がり。

この、ロロピアーナのSuper130'S Woolは、春夏物ではジランダードリームとサマータスマニアンの間のグレードで、どちらかと言うとジランダードリームに近いです。

 

遠目には無地に見えて実はグレンチェック、色は明るめのネイビー、季節感があって良いです。

先日のグレーチェックのヴィンテージの時もそうでしたが、チェックは控えめを選んで正解です。

 

シルエットは、イタリア生地ですのでイギリス生地のようにかっちりし過ぎずしなやかさが出ます。

 

詳細は次のページで。

 

上質な綿100%のドレスシャツ。

しかし、ボタンが樹脂であるために残念な感がありました。

そこで、少々オーバースペック気味ではありますが、先日購入した白蝶貝に付け替え。

元々はボタン付糸が黒色でしたが、白蝶貝に敬意を表して白色で。

 

 

 

ボタン付糸は鳥足掛けに。厚手のボタンがかけやすくなるそうです。

ボタンホールが黒色のままですので、ボタンの穴から黒色が見えることで、鳥足掛けが分かりやすくなりました。

 

 

高級感が大幅にアップしました。

 

オーダースーツの縫製職人数は減少の一途をたどっています。

機械縫製のレベルの向上とともに、消費者が考えるスーツの妥当な価格の低下が主たる原因でしょう。

 

技術力のある職人さんが減ったため、以前は受けることができていた細かい注文が受けられなくなったオーダースーツ店も多いと聞きます。

 

一方で、時計のknotのように消えかけていた職人の技術を復活させるような企業が増えているのも確かです。

 

近年はただ安いだけのものではなく、高付加価値のものが求められています。また、ブランド名で判断するのではなく、本質的に良いものを見抜く力を消費者が身に付けてきたとも思います。

 

職人さんが技術を注ぎ込んだオーダースーツをいつまでも着続けるために、どうすればオーダースーツが普及するのかを、微力ながら考え実践していきたいと思っています。

先のシャツに続いて、正直あまり興味のなかったスーツの話を聞きました。行きつけが2件もありますからね。

ところが、これが結構よかったのです。シャツと同様にリーフレットで不明な点を中心に尋ねました。

 

ハンドメイドとマシンメイドの記述がありますが、これは生地のプライスで決まるようです。レダやカノニコといったイタリア生地でも手軽に購入できるクラスが境目だとか。

ロロピアーナやゼニアならハンドメイドになります。

 

 

ジャケットは5通りのモデルがあります。図ではピークドラペルでチェンジポケット付という仕様は1つだけですが、それぞれのモデルにラペルやチェンジポケットの有無が選択できるそうです。

 

この中で、モードモデルとブリティッシュモデルのゲージ服を着てみました。同じA6サイズでも着心地は異なります。モードモデルは全体的にタイトでセンターベント。ラペルは8cmくらいでしょうか。対してブリティッシュモデルはバストがゆったりしておりウエストは少しタイト。蹴回し(裾)にかけてフレアなラインを描いています。ベントはサイド。(いずれのモデルもベントの位置は好みで変更可能)私の好みはブリティッシュモデルだと思ったのですが、こちらはラペルが10cm程度あり、この点だけ引っかかりました。

 

ラペル幅の変更はできないので、例えばモードモデルのA7をベースにしてあちこちサイズを詰めていくことも可能とのことでしたが、あまり補正箇所が多いと仕立て上がりがイメージ出来なくなり、ゲージ服を使用したサイジングの良さが無くなります。そこで、程々に合ったものを仕立てておいて、あとは直しで対応する方が良い、とのアドバイスもいただきました。一定期間このようなアウトソーシングの細かい直しも無料で受けてくれるそうです。

 

 

パンツはプリーツモデルとノープリーツモデルがあります。

ここまでは普通ですが、ノープリーツモデルは6種類との記載があります。

股上の深さやテーパードの程度が異なるそうです。一応ジャケットのモデルに合わせたデザインのパンツが用意されるのですが、組み合わせは自由。想像ですが、ブリティッシュモデルだと股上が深めでストレートに近いシルエットなのだろうな、と思いました。

 

ベストも図の4つそれぞれに何種類かあり、襟付きシングル6つボタン、なども可能だそうです。パターンオーダーでは対応ができないことが多い裏地と背裏の色を別にすることも可能とのこと。結構融通が利きます。

 

 

標準でAMFステッチ、本切羽、本台場、チケットポケット、水牛ボタン、バルカポケット、Vスリット、ベルトピンループ、D閂、上襟髭仕様。通常なら有料オプションになるようなものばかりです。

 

 

それに伴い、有料オプションは少なめです。

私ならチェンジポケットとキュプラ裏地くらいですね。ちなみに、袖裏は標準でキュプラです。

 

 

あとは実際に選択肢としてある生地を見ていきます。

ロロピアーナは豊富にあり、ゼニアは比較的少ないです。

ロロピアーナのラベルは茶色、ゼニアは青色ですので、生地は既製服用ですが、質は十分かと思います。これらが2ピースで10万円以下は驚異的です。

 

 

成金みたいな言い方ですが、

「一番高い生地はどんな感じですか」

と言って出てきたのがゼニアの119000円のもの。ロロピアーナだと109000円でSuper150's。さすがに良い生地が出てきます。しかし、トータルで考えるとこれらはオーバースペック。ロロピアーナの89000円かゼニアの99000円を上限として検討するのが良さそうです。

 

納期は1カ月強とのこと。

店員さんはそれがネック、のような言い方をされていましたが、それくらいかけてじっくり作ってもらいたいので、全然問題ありません。

 

シャツ同様、スーツもコストパフォーマンスが非常に高いと感じました。

 

・安いイージーオーダーでは満足できない

・ブランド料が乗った割高なものは不要

・本当にいいものなら10万円くらいは出すことを惜しまない

 

そんな方に強くお勧めしたいスーツです。

行きつけを2軒持っている私でも、定番スーツを1着くらいは、と思うくらいでしたから。

先日のブログで紹介した、ユニバーサルランゲージ。

スーツ、シャツ、いずれもコストパフォーマンスに優れるものの、店舗数が少ないためまだ知名度が高くないブランドです。

今年3月になって、スーツとシャツをオーダーできる店舗が、これまた非常に少ない店舗数でオープン。Web上では情報が少なすぎるため、直接出向いて話を聞いてきました。

 

スーツ、シャツ共にリーフレットがあるのですが、それでは分からない部分を中心に聞いてきました。まずはシャツから。シャツは生地がプライスに見合うかどうか。

 

トーマスメイソン(イギリス)、アルビニ(イタリア)は16000円税別ですが、プレミアムコットンとピマコットンは9800円税別です。

ツイルのホワイト生地を見ましたが、いずれも十分すぎるクオリティ。若干ピマコットンが厚みがあるようでした。同タイプのアルビニの生地も見ましたが、コスパを考えるなら私はピマコットンを選びます。基本サイズは6種類。もちろん微調整が可能とあれば1万円は高くありません。

 

 

縫製や仕様もこのとおり抜かりなし。

有料オプションで高瀬貝を白蝶貝にしたければ+1000円。

 

納期はこの手のオーダーとしては少々長い、1カ月強。早く仕上がらないことが逆に安心です。

 

スーツについては次のページで。

 

いつものように、ピークドラペル、フラワーホールの手穴、チーフ仕様です。

今回はフラワーホールに加えてラペルまで手作業で仕上げてくれました。

 

 

この型紙ではこれ以上ないくらいに鋭角になっています。

 

 

切羽もいつもどおり本切羽。最近はすべて5つボタンの重ねとしています。

ボタンはもう一段明るい色が良かったのですが、在庫なしのため、ダークブラウンにて。

 

 

本台場、雲蓋、水牛ボタン、チケットポケット、汗止め、閂の裏地同色。

ここまで明暗を付けたのは初めてです。キュプラ100%の裏地にこだわったところ、表生地の差し色であるブルーと同系統のものはこれしかなかったのです。

 

 

ベストの裏地は上着と同じ。

 

 

背裏は表生地と同系色。もう少し濃い色も選択肢にあったのですが、春夏物ということで、明るい方を選びました。

 

スーツの完成度(自己満足度)がどんどん上がってきています。後は体型コントロールですね。

 





実例紹介第15弾です。
前回エムスレイのヴィンテージ生地で仕立てたお店での春夏物。
先日のブログでオーダーしたもので、約2カ月かかっての出来上がりです。
この間に少々肥えて皺が出てしまっていますが、ご了承ください。

チェック柄は無地やストライプに比べて圧倒的に少数派。それだけで目立ちます。ですから、生地の状態を見て少しでも『派手かな』と思ったらやめておいた方がいいです。

オーダーしてから、柄が少し控えめだったかな、と思う時もありましたが、出来上がりを見ると、これで良かったと思えました。

これ以上柄がはっきり出ると、着るシチュエーションを選びます。



初の試みであった以下はどうなったかというと・・・


・グレンチェック・・・想像どおり個性的ですが前述のように派手ではありません。

・モヘア混・・・だいぶ光沢が強いです。照明の僅かな色の変化をダイレクトに反映します。

・春夏物の3ピース・・・モヘアのおかげで暑苦しくありません。が、今の時期は2ピースで。

・春夏物のヴィンテージ・・・ストレッチ性が無いのは辛いですが、十分アリです。



詳細は次のページで。