3日目書いています。明日も書けたら奇跡だなぁ。趣味の小説をEHONで書いています。
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ある時、わたしは空の上からお母さんと、お父さんを見つけた時は感動で鳥肌が立ったよ。
雲の隙間から見つけて、一目で気に入ったし、心が踊った!!
二人を見た時から。ああ、わたしが降りる場所はここしかないって。
そう思った。他のどこでもない、おとうさんとおかあさんの子供として、地上にでようって。
笑い転げているおかあさんを見つけたら、なんて素敵なおかあさんなんだろう、わたしは、この家族に入りたい!って切に祈った。
目を細めながら空を見上げているおとうさんを見つけたら、なんて素敵なおとうさんなんだろう、わたしはこの家族に入りたい!って。
。。。二人ともほんとうに一生懸命生きていたから。
痛みを持ちながらも、幸せを作ろうと、一生懸命生きているから。自分を責めたり、苦しみながらも笑っていたから。
それからずっと見ていたよ。
お友達に会って楽しんでいるおかあさん、仕事をしているおかあさん、悩んでいるおかあさんがいたんだ。
おかあさんは、人生ってこういうものなのかしら、って悩んでる時もあったよ。首を少し横にして、色々な考えを巡らせたりしていてね。
でも、忙しそうに動き回っていたよ。色々な事を頑張っていたよ。
家で一人でいた時、ふっと"幸せになりたい"って呟いたね。
”わたしがしあわせにするよ!!”
おかあさんと一緒におとうさんも見ていたよ。
おとうさんは一生懸命仕事にむかって、真剣な顔していたんだ。
どうやったら家族を楽に食わしていけるんだろう、って悩んでいるおとうさんがいたよ。
どうしたらいいっていうんだ!って自棄になっている時もあったお父さん。胸がいっぱいになって空から一生懸命おとうさんの笑顔、楽を祈っていたんだ。
仲間に囲まれて、笑っているお父さん。お酒を飲みながら、歌をうたっているおとうさん。
ある時、おとうさんは家族ってなんなんだって溜息ついていたの。立派になれないよ、。。って涙をこぼしたのを見ていたよ。
”わたしがしあわせにするよ!!”
お母さんはとにかくおしゃべり。色々な人を笑わせたり心配したりしていたね。
だけど二人とも、心のどこかで寂しがっていたみたい。よく寂しい顔をしていたから。
だから、わたし決めたの。
おとうさん、おかあさん!!わたし、あなたのこどもになる!!幸せにするよ!!って。
一生懸命彼らにつながって、あなたは一人じゃないんだよ、って伝えたい。
わたしがいるよ、って。
ここにいるよって伝えたかったの。
あなたのこどもだよって。あなたの半分をもらった、あなたのこどもなんだよって。
そうしたら、きっとおかあさんもおとうさんも喜んでくれるって。
独りじゃないんだよって。寂しがらないでもいいよ、わたしここにいるんだからって。
わたしがいるから、あなたをしあわせにするからって。
つらい事があっても、わたしがそばにいて、あなた達二人、全ての痛みを癒したい、って助けたいって。
幸せにしたいって。持っている悲しみ、全部取り除きたいって。
泣かなくてもいいんだよ、って言いに行くんだ!
ずっとそばにいるから、って言いに行くんだ!
わたしはたくさんの人をしあわせにして、たくさんの楽しい形を作る。嬉しい形をあの世に作る。
そうやって”世界”に言ったの。
ほどなくして上から光の筋がすーっとのびて、自分につながったんだ。
。。。そしたらわたしは水から泡になった。
とうとう準備ができたみたい。
わたしはあの二人のこどもになります!!そう叫んだ。
ふくらんだ泡はパチンとはじけて、わたしは宇宙に飛び出した。
沢山の色と形の星と星の間を飛んで、宇宙の中を地球めがけて飛んで行ったんだよ。
沢山の命がそうやってわたしの周囲を飛んでいたし、小さな星のかけらも一緒に飛んでいた。地球から戻ってきた生命も、わたしと沢山すれ違ったよ。
素晴らしいね、素晴らしいね、とお互いにあいさつをしたんだ。
沢山の星雲は、わたしたちを祝福するように大きくなったり小さくなったり。多彩な色は、歓喜ののろしのようだった。
クラッカーのように、沢山の爆発を豪勢に見せてくれた星もあった。
宇宙は私たちの源。わたしが進む間中、宇宙は祝福の中で踊るように光を瞬き続けていた。
わたしが飛んでいる時、星は喜び輝いてまるでパーティしているみたい。
甘美で幻想的な風景を作り、沢山の星が私達に近づいてきてはキスで送り出してくれた。
沢山の愛を込めて、私たちを送り出してくれているのがわかる。
飛べば飛ぶほど、愛が強まって、エネルギーが強くなる。だんだんと大きくなる自分の波動がわかる。
目に見えるすべての星から沢山の光のパイプが白鳥の首のように上がり続け、わたしにつながり続けていたよ。
私たちに強い愛をつないでくれた全てに感謝しながら、わたしは飛んでいたんだ。
地球が近づいてきた時、
”帰ってきた”と知ったよ。
最後はすべての力を振り絞って、地球に降り立った。
そうしてとうとうおかあさんのおなかの中に存在することができたんだ。
君のお話4に続く