先生も、辛い時があるよ、ネ・・? | 保育ばあば 徒然日記(こんな保育、いいのかな・・?)

保育ばあば 徒然日記(こんな保育、いいのかな・・?)

保育歴40年以上。ガンの治療のため、今は自宅療養中。待機児童解消、保育政策など、思うことや情報、アレコレ。この年齢になってはじめて気付いたことなど、日記に綴ります。

こんにちわ。 保育ばあば、です。😊😊😊

 

 

今日は、少し前の出来事から、お話を・・。

 

あれは、まだ、保育園に在職中のことでした。ニコニコ

 

 

A先生は、30歳代、保育士資格一年目の新人さんです。

 

家庭では、シンママで、

 

登校をしぶっている学生の女の子と二人暮らし・・。

 

学校からは、欠席ですか、と

 

よく職場に電話がかかってくる・・。大変そうで。不安

 

 

でも、彼女は一生懸命、保育園の先生として

 

プライドを持ってはてなマーク、頑張っていました。

 

 

担任したのは2歳児。

 

春の頃は、まだまだ、赤ちゃんぽくって、

 

どの子も、A先生にも甘えて

 

給食を食べ終えて布団に入れてあげると、

 

こどもが自分からすーっと寝付いてくれる子がほとんど。照れ

 

 

でも、そんな姿は、いつまでも続くわけにはいかなかった・・。

 

なぜなら、こどもたちは、日々大きくなっていくから。ウインクドンッ

 

知恵もついてきて、自分の意志を振りかざす。

 

A先生が、トイレに誘っても「イヤ」物申す物申す

 

給食の前の片付けも「イヤ」、むかつき

 

散歩に行こうね、靴を履いてね、にも「イヤ」煽り

 

 

とうとう、冬になる頃には、

 

険悪なムードも漂いはじめました。

 

A先生は、周りの先生に、アドバイスをもらったのですが・・。

 

やっぱり、分からないのです。グラサンガーンガーン

 

A先生が思うように、こどもを動かそうと必死で、

 

こどもたちの発達段階も、彼らの気持ちや考えも、

 

見えていないばかりか、ショボーン

 

周りの先生の言うことを聞くこどもたちに、

 

すごく怒れてしまうのが態度に出ている、

 

そんな自分の姿に気付けないのでした。キョロキョロ

 

 

わたしも、アドバイスをしました。

 

「まずは、こどもと一緒に、楽しく遊ぶことを大事にしたら」

 

「トイレとか、頑張って誘うのをやめてもいいのよ。」

 

「おしっこに行きたくなったら、

 

こどもが言ってくれるのを待っててもいいしね」

 

といったようなことを話しました。

 

 

でも、お正月を過ぎて、益々、

 

残念なことに、こどもに凄く強い態度で、えー

 

「おしっこに行きなさいって言ってるでしょ。」

 

「何回行ったら、わかるの~。早くしなさいよびっくりマークびっくりマーク

 

という接し方になってしまいました。

 

もう一人の担任の、A先生より若い先生の言うことは、

 

みんな、実にニコニコと聞いて、ほんわかニコニコにっこり

 

その先生の周りには、

 

こどもたちが取り囲んでいる・・。歩く立ち上がる歩く

 

 

この頃になると、もう、こどもたちは

 

担任なのに、A先生に近づくこどもはいなくなり・・。

 

 

彼女は、残念ながら3月に退職を申し出たのでした。

 

「一生懸命、こどもを指導しているのに、聞いてくれない・・」

 

が、最後の言葉でした。プンプン

 

 

夜間の保育資格を取るための専門コースで、

 

やっと資格を取得できたにもかかわらず、

 

先生というものは、こどもを動かすものだ、

 

指導というのは、先生が言ったことを聞いてくれることだ、

 

という観念から、

 

なかなか、変われなかった・・。ガーン

 

 

私も、保育の先輩として、

 

もう少し、違うアプローチができなかったものか、

 

悩んだ日々でした。悲しい

 

 

こどもたちにも、意志があり、プライドもあり、

 

幼くても、自分で考えて決める権利もあって、

 

それをしっかり見据えて保育できるだけの学びを

 

学生の時にも十分会得しなくてはいけないのです。真顔

 

 

保育士を目指す方達へ・・。

 

先生だって、辛い時があるのよ、ネ?

 

そうそう思ったようにはいかないよね?

 

でも、そこを乗り越えていきましょうよ。

 

周りの先生達の支援を受けて、

 

真摯に、先生やこどもたちの声に耳を傾けて・・。

 

そして、時々でもいいので、

 

学生の時の講義を思い出して、

 

少しずつでいいから、歩んで行ってほしい・・。

 

 

そうそう、どんな仕事だって、

 

壁にぶちあたることがあるのよ~~。笑

 

 

選んだ保育の仕事、初心を忘れずに・・。

 

これから、先生になる方達へ、

 

また、今、保育士として頑張っている方達へ、

 

今はもう、保育士を卒業した私からの、

 

精一杯のエールのことばです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

今日は、見事な快晴でしたね。梅雨の合間の・・。