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先回ミキサーの仕事について書きました。

内音と外音の事が少しお分かりいただけたと思います。

2年半以上の間、さまざまなプロ、アマチュアの方のサポートをさせていただきましたが、基本演奏者はほとんどそうした事情あまりご存知ありません。

演奏者としてご自身のトーンやバランスにこだわりがあっても、どうしてそうなっているかよりも演奏そのもののクォリティが肝要だからですね。

全体としての調和は結局ミキサーの仕事です。

ところが結構自分だけ気持ちいい音が出てる方を優先して音量だけあげたがるパートのプレーヤーの多いことには辟易になります。

もちろん演奏者が気持ちよく演奏できないといいパフォーマンスにならないので一定のレベル以上の満足度は必要です。

ですが他のパートとの調和と協調無くしてバンドは成り立たないのです。

常識的に音楽で最も重要な要素は調律と同期性です。チューニングもリズムも合ってない曲は「雑音」に他なりません。

この2つの要素を構成する一番は相手の音を聴くこと。聴き分けること。聴けたら自分の音と聴き比べるとチューニングもリズムもまた音圧も聴き分けやすいレベルに合わせていくことです。

一方的に音量をあげても相手を恫喝しているだけの独りよがり。

エリッククラプトンがクリーム全盛の時、曲中自分が一旦弾くのを辞めたのに、他のメンバーが馬耳東風に演奏を平然と続けているのを見て解散を決めたという噂を思い出しました。

つまり演奏の現場は互いのコミュニケーションが取れる音量バランスに最低留める方が良いのです。

音量が大きいという純粋な刺激はある種の中毒で、私も若い頃、頭が痺れるほどの音圧でヘッドホンでハードなロックを聴いていた頃があります。

今思えば何でもっと耳を大事にしておかなかったのかとバカバカしく思います。

そんなことよりバンドのコミュニケーションやバンドとしてのバイブレーションやグルーヴを作ることの方がもっと大事ですし、それこそが客席のゲストを動かす原動力であることを強く認識すべきです。

そんなこと当たり前なんです。言われなくてもとお思いな方ばかりでしょうが、結構ほとんどの方ができていませんでした。

一握りのトッププロ以外は。