変革 | 雲の呟き

雲の呟き

流れる雲のように、浮かんでは消えていくものの名残を文字にしています。
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悪しからず御理解願います。

製造業をしていた頃の関係者に時々、「いい時に辞めたね」とか「好きなことをやることができて羨ましい」とか言われると半ば恨み節?かと感じてしまう。

少子高齢化とグローバル化の時代になることなど20年以上前から想定できてます。

ものづくりが厳しくなって何が求めらなくなるか、求められるかも含めも。

製造業に希望や未来を見出す事ができていたなら続けていたろうと思う。親から受け継いだものをそう簡単に放り出せるわけないじゃないですか?

私自身にも無論責任はあるけども、世の中の流れというものを承知で客観視した時にたどり着いた結論が廃業だっただけ。

人間一度成功体験をすると同じことをしていればまた成功すると思う節がある。

確かに伝統工芸になるぐらい最後まで残って続けてられたら成功したと言えるかもしれない。

メディアは時々変わらないものづくりの現場をロケしてきてそれを甘美な物語にして伝えるのだけど、実際引き継ぐ人が居ない、あるいは引き継いで行けるほどの業態や利益構造でない事がほとんどで、それもこれも消費者の消費行動の集積がそういう結果を招いているだけなんで、それでも守っているのが素晴らしいというのは、誰かの人生に過去へのノスタルジーを求めているだけだと思うのです。

時代に対応する、というのは人の流れに対応することに他なりません。

天下のトヨタだって看板こそ同じですが、大昔は織機メーカーですからね。経理の上でも破綻したこともあるし、同じなようでも違う企業体に日々変わっているのです。

変わらないといけないのです。

松下もパナソニックになり、シャープも海外資本になり、松坂屋も名前だけ残し、東海銀行はその名前すらなく、東芝も半導体オンリーに落ちぶれ盛者必衰のことわり平家物語です。

変わらない事を美徳にするというのはアミニズム主体の日本人の自然信仰の表れでしょうが、川の流れは同じでも流れる水はとどまらず変わって行くもの。

革新しましょう。

と過去を切り捨てたくなる如月のつごもり。