ヤマノビッグバンドコンテストと言って毎年夏に埼玉で主に大学ビッグバンドのコンテストがあるのです。
以前は国立音楽大学が常勝だったのです。それをプロピアニストの小曽根さんがもう出ない方がいいとか言ったか言わなかったとかいう噂でレジェンド入りし出なくなったあと二連覇中の慶応ライトミュージックソサエティがNew Yorkで活躍しているコンポーザーのFranky RousseourとピアニストのAaron Parks、ドラマーにArther Hnateckを連れて来てくれました。
音楽大学のバンドは確かにプロ志願ですから初手から同じレベルで競うというのはずるいとも思うけど、勝ち逃げの印象もありますね。
慶応は神戸、名古屋、東京と3都市ツアーで2日目が私のホールだったのです。
楽曲はほとんどがAaronのオリジナルだったようです。
白状するとAaron、Franky、Arther3人とも全く聞いた事がありませんでした。
ビッグバンドのほとんどがクラシックなスタンダードが多い中、慶応はコンテンポラリー、現代的なジャズを好んでやっているようです。
中部でも少しずつですが増えています。
Aaronたち3人のプレイも素晴らしかったですね。
さすがにニューヨークで連日本番で鍛えている連中というのは音を聞くだけでレベルの違いを感じます。対応力というか柔軟性がすこぶるいい。
その場で何がベストなのか瞬時に判断して実践できるのはどれほど現場で修羅場をくぐってきたか想像できます。しかもそれでいて自分の個性を主張する事は忘れない。
ツアーを一緒にしている慶応のメンバーも基礎以上の事はできているのですがきっと肌身に感じて勉強している印象ですね。
Aaronの書く曲はとても叙情的でエモーショナルな演奏スタイルとあいまって観客も現場で合奏するメンバーも彼の世界に引き込まれているようでした。
ただコンテンポラリーによくある事ですが、曲想自身が内向的におちいる傾向が強くエンディングなど音が消えるまで息をこらしてきいている事が多いので、ショーとしての楽しさ、盛り上がりというものとは縁遠いものが多いのです。
そういう意味でゲストの楽しみ方も変わるので、ニューヨークの騒がしいライブハウスよりは日本の方が彼の曲は向いているのかもしれません。
日本人は静かに曲を味わうことができるのでニューヨークっぽいというよりは「和」のイメージをつけた方が良かったかもしれません。そういう意味では演出側のうちの店の照明と映像はちょっと外れだったかもと反省してます。
また来てくれる事があったらリベンジしたいですね。
