本音と建前 | 雲の呟き

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安保関連法案が成立しようとしています。

この際本当の議論を真摯に議員一人一人が建前論でなく選んで主張し、行動することを望んでいます。

戦後我が国は建前上では独立国の体面を保っているように見せかけていますが、国際緊張関係の上ではアメリカ先勝国の属国、敗戦国の地位からほんとうの意味で脱してはいません。

沖縄における米軍基地問題にせよ。漏れ伝えられる安保関連法案の発信源においても自律的な価値判断と主権を主張できない立場と皆無に等しい、貧しい外交交渉力しか持ち合わせていないのです。

アメリカが嫌いという感情論ではありません。20世紀は「アメリカの時代」という事実。また確実に我々の豊かになった、ある意味アメリカの軍事的な庇護のもとに経済的繁栄を築くことができたことは時代の真実だと思います。

崇高な理想という建前と二度と武装させないというアメリカ側の本音を反映した9条を後生に思われる国民の多くは戦後教育の絶大な効果の賜物だしそうした理想郷をいつか世界中にその叡知を伝えたいと思います。

国土のどこも戦禍に70年合わず、誰一人犠牲者を出さないで武装せずに過ごし平和で居られたことを世界に発信し続けることはとても崇高なことだと思うのです。

しかしその実態。アメリカの基地が国内、とりわけ沖縄に多く負担をかけ、形骸化した非核三原則あり誰も本当の事を語りたがらない。

核装備可能な潜水艦や軍艦が日本の寄港地に入港するのに、ハワイやフィリピンで核を外しているなんて聞いた事がありません。

「大人の対応」ということでしょうか?

辺野古の施設がアメリカ軍でなく自衛隊なら反対運動は起きたでしょうか?

そもそも自衛隊は違憲であるところの「軍事力」そのものではないのでしょうか?

あの潜水艦やミサイル搭載の戦闘機は紛れもない「軍事力」でしょう。

ですが自衛隊そのものが悪いとは誰も思いませんよね。災害時の彼らの存在にどれだけ勇気付けられて救われたことか。

私の古くからの友人にも自衛官が居ますが、いわゆる戦闘訓練はしても本気で死ぬ覚悟で入隊しているとは思えません。

自衛官の多くがその事態に及べばそれ相応の行動をするとは想像できますが、真に納得して殺人行為を自身の深いところに落とし込み事ができるかどうかわかりません。

国際的にみても敗戦国だったかつての同盟国イタリアやドイツでも陸海軍を保有しています。

建前上軍事力と公言できない自衛隊を不憫に思います。

もちろん不戦の誓いを忘れてはいけません。先人の過ちを二度と犯さないために本当のシビリアンコントロールを皆が共有し実践する事が不可欠なのに、過去の大戦の本当の精算を我々もあるいは先勝国もできているとは思えません。

武器のない世界を実現するには人類には到底未来永劫不可能に思えます。が理想を求めないのは打算に過ぎず自分たちを貶める行為だと思うのです。

日本は銃刀法があってアメリカのような大量殺人は聞いた事がありませんし多大な効果があることは確かです。

武器がないと言っても公安にはあるわけで現実「縛り」があって保たれていることも事実です。その縛りを律するそれこそが憲法でありシビリアンコントロールなはずなのです。

では戦前にそれがなかったかということの検証と戦勝国との外交上の失敗を多面的にきちんと反省、検証をする必要があったはずなのに70年の間つどつど場当たり対応をし、都合の悪い裏約束を隠し、情報を操作し、無知で脳天気な庶民をたばかってきた政権、官僚に民意を伝えなければいけなかったのを怠った野党議員は総懺悔をすべきだと思うのです。

まぁ「今さら」と分かっているのにまたぞろ半端な場当たり立法で出動する自衛官に申し訳ない気がしてなりません。