中国の食品工場での不祥事が話題になっている。
中国だからとか日本だからとステレオタイプに断じるのは正しいと思わない。
中国の人だっていい仕事をしたいと日夜努力を続ける人もいれば、日本にもいい加減でずさんな仕事をする人もいる。
あの映像を見ていて思うのは、彼らも自分たちの仕事に誇りを持ってはいないだろうなというある種の確信である。
私の少なめな経営の経験から言わせてもらうなら、働き手はどれほど高額な報酬を与えても満足するものではない。
衣食足りある程度納得のいく報酬や評価を頂けて、仕事そのものに誇りをもっていられたならあんな自分の仕事を卑しめるあさましい事は普通しないものだ。
あぁしなければいけない事情がきっとある。腐った肉を入れないとやっていけないコスト構造、そのコストを要求する力を背景にする親会社。
親会社は調達業者が隠蔽していたと責任逃れをするが、暗に誘導してきた責任は無いわけはない。
またその先には低価格を求める消費者もいる。利益優先な経営判断が各々のレベルで誤った判断に落ちている。
海外を歩いてきて思うこと。日本は海外に比べて飛んでもなく衛生的でインフラのクォリティが高い。停電することはないし、水道水も飲用できる。道路は広くて走りやすいし、公衆トイレが汚物だらけなんてまずあまり見られない。
それもこれも予算の大半を借金で賄っているお陰である。もし無借金まで国家予算を削減したら今私たちが享受している快適さや安心を諦めて公益サービスのかなりの部分の低下を覚悟しないといけないだろう。
人間の欲望は際限がない。より良いものを求める動機は必要だが、足るを知るのも大事なことだ。