骨髄移植 | 雲の呟き

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女房に骨髄バンクのコーディネーターから移植の連絡が入った。わが家では次女が中学二年生の時、原因不明の赤血球の異形が見つかりヘモグロビンをうまく乗せられなくて極度の貧血で名大病院の小児科に幾度となく入退院を繰り返し対処療法の輸血で命をつないだ経験がある。

骨髄移植の可能性も含めて家族全員の白血球の型を確認したが誰も一致しなかった。もう10年も前の事。私がリウマチになる前までに83回も献血したのも夫婦でドナー登録したのもそれがきっかけだった。

発症から1年前後で劇的に娘は病状を回復し、原因はもちろん治った理由もわからないまま日常生活に戻ることができた。当時名大の血液研究は国内でもかなり権威のある学府だと聞いている。そんなとこでも何もわからない「難病」が多いのだった。

 よく考えると私と娘の共通する遺伝子が悪さをした、している。これからの遺伝子治療に期待したい。

 骨髄移植。私はすでに年齢制限にひっかかる。またリウマチ患者は骨髄ドナーの資格要件から外れる。女房は私ほど体力は無いし、骨折したり花粉症だったりうつ病だったり泣き言はよくいうが表だって体は病気もなくまだ5年近く資格がある。

ドナーの案内が来てから改めて経験者の方々の体験記をたくさん読ませてもらった。またデータも目を通したが、患者側のリスクも当然だが供給側のリスクもかなり高いことが分かった。体力的なダメージ、重篤な後遺症の確率などを見ていると、患者が身内であれば思いきれることだろうが、どこのどなたかわからない。

比較するのは申し訳ないが娘のように若い中学生なら将来もあるだろうしと同情もできるが私のように先の見えている年寄のおっさんだったら、命に重い軽いは無いとはいうものの、今何もしなければ「健康」なものをあえて高いリスクをかけてドナーをするというのはよほどの覚悟がいる。万一何かあれば家族も一生それを含めて受け入れなければならない。

女房の体力もそうだし、手術直前、うつがひどくなってそのプレッシャーでキャンセルでもしたら患者は命が無い。「やる」というなら何があっても応援する。がそうでない、よく勉強もせずに軽い見識やただの見栄なら賛成しないことを言って2日たった。

今朝女房は「やる」という。娘が苦しんでいたころの事を思い出すと居ても立っても居られないという使命感からのようだ。まだコーディネーターと予定を調整したり最終確認までには紆余曲折があると思う。世の中、なかなか美談ばかりでは終わらない。