現役時代12月の初旬と言えばどこの経営者もボーナスの事で頭を悩ますものである。よほど業績が好調でどの社員にも高額なボーナスを出すことができたなら社長が遠慮をしてこの時期海外旅行にでかけることも可能だったのだろうが、残念なことにお客の業績に左右される中小零細企業にはかなうべくもなく、また「社員の満足する額」というのも際限が無いのは分かっていたので現役時代には諦めていたことの一つがホノルルマラソンだった。
事業を整理した今年は誰はばかることなく参加できる。ところがホノルルマラソンはワイキキビーチを日本人ジャックされたのでは無いかと思えるほど大勢の日本人が参加する。また海外でのレースも現地の移動や手配等はそれ用のツアーを買ったほうが便利であることや、自身でそれらを賄おうと思うと結局割高につくと思えたのでそれ用のJALパックを買うことにした。ただそれも海外のホテルのこと、ツインを一人で使うと割高になる。そこで別に一緒に走らなくても連れ出すだけでよかったのだが、ハネムーン以来28年ぶりに女房にダイエットにもなるしいっしょに走らないかと誘ってみたのが今年の5月頃だった。
結局うちの上さん、夏場にトレッドミルで数回走ったきりで以来トレーニングなぞ全く皆無の状態で今日12月5日の夜便でセントレアからホノルルに行くことになった。「なるようにしかならない」と言い切る上さん(^_^;)。トレーニングを積んで4km、10km、ハーフを経験して自信をつけてからしかフルに挑戦できない私のような親父には想像ができない。まさに「なめてないか?」と思う。
思いかえしてみると一般的に女性というのは結構大胆なものである。いざ土壇場になるとどんな不始末も理屈や理論よりもやってみなければわからないだろうという姿勢は、多くの男性が失敗を恐れて警戒心が強く理論武装をしないと実践できないのとは好対照である。
これがまたなぜか上さんどこへ行ってもトランペットの練習をしないと唇が使えなくなる(音が出なくなる)と手荷物に持っていくといって聞かない。ま面倒な事はほかにもいくつかあって上さん英語は私よりもかなり厳しい。加えて一番まずいのは偏食がひどくて肉類がほとんど食べられない。魚も青魚は若いころにじんましんを出したことがあって白身ぐらいしか食べない。海外では致命的だったことを直前思い出した。
そういえばと思ってJALに前日機内食をベジタリアンでお願いできないかと連絡したが、もっと前(96時間?)に連絡しておけば対応できたらしいが前日では無理だとバッサリ。帰国便では対応してくれるという。出てくるメニュー次第で私がまた残り物をいただくことになる。
あと海外と言えば携帯電話をどうするかだったが、音声通話をするにしても家族ぐらいしか必要な相手も無いし、今連絡を取り合わないといけない業者さんたちにはこの期間日本に居ないことは連絡しておいたので音声は使わないように海外ローミングを切っておくことにした。ただインターネットは使うのでハワイでのwi-fi無線ルーターを一日¥960で借りていくことにした。これならwi-fi対応のスマートフォン、i-phone、PCが5台まで使うことができる。夜便で空港では受け渡しができないので宅配で前日届けてもらった。どうもこれも某有名なN社の子会社系列らしいが本業のパソコン製造に活路は無いらしい。
旅行というのはなぜか計画しているときは楽しいのだが直前になるとすこぶる面倒な思いが募る。結局帰ってきて日本が一番いいとか安心できるとか、貧乏性にお金がもったいないなぁ、こんな散財していていいのかとか変な罪悪感すらある。そんな憂鬱な気持ちの中、キャンセル料もまたもったいないから「いくしかないな」という妙な諦めともつかない気持ちの中飛行機に乗った。