NK社の方々と、神田で飲み会。
お招きいただいた「新八」というお店は、いつも通っているかめや東口店のすぐ裏でした。
風情がありますなぁ。
もうこれだけで、いい店だということがわかる。
その証拠に、18時半だというのに店内は満杯。
サラリーマンの方々が、すでにいい感じにできあがっております。
我々もできあがろう。
ということで、まずはビール。
お通しもいい感じ。
たしかにすごいね。
この時点でテンション上がってきました。
日本酒にチェンジ。
このお猪口、最高にかっこよくないですか?
大いに飲んで食べて、出版業界の今後などについて熱いトークを交わしました。
いやー、ここはいい店だな。
おぼえておこう。
帰りのホームから。
もうかれこれ20数年前、神田西口の弱小広告代理店に勤めていたのでした。
その会社の社長は、いまなら余裕でセクハラ認定されるだろってくらい下半身的に問題のある人だったんだけど、けどまぁお世話になったのも事実で。
息子が生まれた日、それを伝えたときのことはよくおぼえています。
「おかげさまで、生まれました」
「おう、おめでとう。よくわかんねえだろ?」
「は?」
「生まれたってことがさ、よくわかんねえだろ」
「あ、たしかに。そうなんですよね」
「男からすればそんなもんだよ。まぁ、きょうは帰って嫁さんのとこ行ってやれ」
「ありがとうございます」
一瞬、なにをいわれてるのかわからなかったけど、たしかに男からすれば、子どもができるってそういう感じなんですよね。
社長、エゴ丸出しのあなたのことは嫌いだったし、もうお会いすることはないと思います。
ただ、お世話になったことは事実。だから、それは感謝しています。
おかげさまで、あのとき生まれた息子は、この春から社会人です。