ライブドアが発行した、
「2010年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債」
を引き続きみていきます。
今回のテーマは、「転換価額の修正」です。
まずはその部分を抜粋します。

「本新株予約権付社債の発行後、毎週金曜日(以下「決定日」という。)の翌取引日以降、転換価額は、決定日までの3連続取引日(終値のない日は除き、決定日が取引日でない場合には、決定日の直前取引日までの3連続取引日とする。)の株式会社東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の毎日の売買高加重平均価格の平均値の90%に相当する金額(以下「修正後転換価額」という。)に修正される。但し、かかる算出の結果、修正後転換価額が157円(以下「下限転換価額」という。但し下記4<注:転換価額の調整のこと>により調整される。)を下回る場合には、修正後転換価額は下限転換価額とする。」

かなり中身を簡単に言ってしまうならば、
「ここ3日間の株価を平均したものの9割で転換できます。
 始めは450円からですが、最低価格は157円までありえます。」
こんなかんじになりますかね。

これによく似ているのは、
双日ホールディングスが発行した社債ですね。
<参考資料>
転換価額がどんどん切り下がる内容になっています。

また、よく似ているけどちょっと違うものとして、
ゼンテック・テクノロジーが発行した社債があります。
<参考資料>
一般的にはMPOと呼ばれる資金調達方法ですね。
下にも上にも随時、転換価額が調整されていきます。

MSCBと株価の関係については、
ダントツ投資研究所さんを参考にしてください。
MSCBと空売りの関係については、
MSCBに関する一考察さんをご参考にどうぞ。

ここで注意しておきたいのは、
ライブドアの上場している取引所がマザーズであるため、
通常は空売りはできないということです。
しかしそれがわかっている上で、
今回の社債の参考部分を読んでいくと。。。
「今回の調達に伴い、当社筆頭株主及び代表取締社長兼最高経営責任者である堀江貴文は、その保有する当社発行済普通株式の一部をリーマン・ブラザーズ証券会社グループに貸借する合意を行っております。」
<参考資料>

リーマンブラザーズについては、
実質的に空売りができる状態になっています。
今後の株価がどう動くかは断言できませんけれど、
注意するにこしたことはないです。

やはりこれぐらいの内容の社債でなければ、
これだけの資金は調達できないんですね。。。


今回のライブドアの行動により、
ニッポン放送<4660>
フジテレビ<4676>
ライブドア<4753>
の3銘柄から目が離せなくなりました。

・以下参考サイト

<一日の間で、各所でライブドア関連の更新がされています(敬称略)>
isologue
小林雅のブログ-ベンチャーキャピタリストの独り言
陽のあたる場所
[R]Richstyles!
Collabo!
地方都市日記
ふぉーりん・あとにーの憂鬱
はぐれバンカーの呟き ~人生マルチンゲール~
とりあえず月配列とかのブログ
SEEDs

<最近MSCBを追っかけてらっしゃいます>
明日は今日とは違う日