赤平TANtanまつり2012 01
10月7日。
今年も赤平TANtanまつりへ行ってきました。
朝行くと立坑見学はもう始まっており、少し遅れて中に入りましたが、
ガイド吉田さんが付きっきりでの解説を2人だけで聴けるというとても素晴らしい状況になりました。
施設の解説、当時の炭鉱に関するお話から今の産業に関するお話まで、
興味深い話題の数々に引き込まれました。

立坑の写真は何度か上げているので、
まだアップしていないショットや新たに発見したもの等を入れて行こうと思います
以前撮った立坑はこちらをご覧くださいませ
赤平フットパス
赤平TANtanまつり2011 01
赤平TANtanまつり2011 03

エレベータのコントロールルーム

ガイドさんの後ろにあるのが、炭鉱マンたちがエレベーターで上下する時に乗っていたケージ
一番右が使用していたもので、左2つは未使用の予備だったようです

エレベータ付近にあったランプに手書き文字がありました
でも赤色の方に「アオ」、青色の方に「アカ」って!?

斜坑から炭鉱マンたちを坑道へと運んでいた人車
この車両はもっとあったそうですが、坑内へ置いてきてしまったものもあるそうです

巻上げ機の裏側辺りに見つけた小さな計器
温度計に似ているけど何でしょうか

公表されてはいませんが、日本では発電等の用途で年間2億tもの石炭が消費されていると教えていただきました
すごい数字ですが、これを現状ほとんど輸入に頼っているそうです。
今も空知地方等では露天掘りで採掘はしていますが、
これをまた坑道を掘って機械で…となると難しいそうです

日本中の炭鉱が閉山した時に機械技術などはすべてそこでストップし、
それまで継承されてきたものもすべて止まってしまったと。

また新たに事業を始めるとなると労力やお金も相当かかるし、
再び炭鉱を掘ることはほぼ無いだろうということでした。
日本の地中にはまだ国内で100年くらい使えるだけの石炭が眠っているということだったので、
少し勿体ないですね
かつて高度成長を支えた石炭産業の富は、形を変えながらも私達の生活の中に今もなお色濃く残っている事実を知ることとなった
つづく
photo by tak FUU