セビリアに来ています。今夜はピアノのコンサートに行ってきました。Marc-Andre Hamelin というカナダ人のピアニストで、プログラムはリスト、アルカン(フランス人のようです。1813-1888)、Albeniz(1860-1909) でしたが、素晴らしかったです。本当に魔法の指、という感じで音楽を紡ぎだしているように見えました。
それはそうとして、今日はベレンのことを書きたいと思います。ベレンとは何か。私がスペインのクリスマスで一番、もう一番大好きなものです。クリスマス飾りなのですが、ツリーとは一味も二味も違う。ベレンとはベツレヘムのこと、ここスペインでは(もともとはイタリアから来たものらしいですが)、クリスマスの時期になるとベツレヘムの模型を飾るのです。この模型が並じゃない。
クリスマスが近くなったらまたご報告したいと思いますが、今日は今年初めてこれを飾ったお店を見て嬉しくなってしまったので、ちょっとさわりだけ。
まあ基本中の基本は馬小屋とキリスト、マリア、ヨセフですが、これも一人一人買い揃えていきます。その後馬だの牛だの買い、三人の博士を買い、木を買い噴水を買い、街の家を買いローマ人の兵士を買い、商人を買い羊を買い羊飼いを買い、チーズ職人とチーズを買い、布やと布を買い、パン屋とパンを買い、靴屋と靴を買い、お城を買いガラスでできた河を買い、電力で動く本物の水を使った水車を買い・・・・・・と街作りは果てしなく続いていきます。そしてこれがすべてものすごく精巧にできているのです。
基本はまずこれ↓
聖家族が見えるでしょうか。これはベレン屋さん(そういうものがあるのです)で撮ったので、後ろや周りにその他の人たちや動物などがいろいろ売られています。
街の住人はたくさんいますが、大体職人さんが多いです。この人は一体何を売っているのかちょっとわかりませんが、豆シチューか何かだと思います。
このほか食べ物の模型だけでもやたらと本物っぽい野菜にパン、目玉焼きにソーセージに果物、チーズなどいろいろ作られています。肉屋さんの模型は大体豚を殺していてハムが飾ってあったりします。連れがぼそりと「でもユダヤ人は豚肉は食べないんじゃないの」とつっこんでいましたが。細かいことは気にしない、というかスペインのベツレヘムではやっぱりハモン・イベリコがないと話が始まらないらしい。
もうすぐセビリアの市庁舎前の広場では、毎年恒例のベレン市が開かれます。広場一杯使って、様々な模型を売るのです。小さな小さな食器に動物、食べ物に植物に瀬戸物に家に人間に・・・となんでもあります。これを見ると私はもうその場に根が生えて動けなくなってしまいます。街中に様々なベレンが飾られ、セビリアでは各教会のベレンのリストが作られ配布されます。私のような物好きがそれをいちいち訪ね歩けるようになっているのです。
もっとクリスマスが近付いて、街中にこれが飾られるようになったらまたご報告いたします。あああ楽しみ!!








