ほぼ30年ぶりになろうか。会津出張の際に洲走りの湯を訪ねた。
その後何回かの温泉ブームでも、消息を聞くことが無く、当時、老婆が経営していたので、とっくに閉鎖になっていると思っていたが、どっこい、生きていた。
東北道を走って走って、飽き飽きするほど走った末の鄙びた一軒湯だった印象。夜空の星が手が届くほどに近かったっけ。スナックで歌いまくったのは、「夢の途中」だったか。
代替わりをしていて、今は息子だろうか。帳場で財布と携帯を気軽に預かってくれる。
有名な湯治場で、かつては、流し台には湯治客が炊事する鍋釜が沢山並んでいたが、今、その面影はない。
風呂場はリ・ニューアル。清潔感に溢れたが、効能的な印象はどうなのだろう。
そもそも、ここへ初めて来たのは、長年の床擦れが一発で治ったとの口コミによるものだった。事実、尋常性乾癬が消えたのだった。