大戦時のわが国の宰相若槻礼次郎男爵の別邸。上流には蛍が飛び交う松川畔の静寂な佇まい。
接客をする仲居さんは年配が多く、落ち着きと貫禄とあしらいはなかなかのもの。
通された部屋は和洋を備えた「十勝の間」。とかちではなくじゅっしょうと呼称するという。
御簾が落ち着いた雰囲気のベッド・コーナー 家族風呂 カランは2つ
広い敷地内は植栽が見事で、池にはゆったりと鯉が遊弋。大浴場には下駄履きで敷石を踏んで。
趣のある離れが何棟かあり、この次はそっちにしてみようかと思う。
他では経験のないサービスに驚く。それも二つ。
その一、到着時、車のキーを預けると、「洗車をさせて戴いて宜しいですか」と問われ
る。何と、洗車の上駐車場に運ぶという。外も車内も無神経な当方、畏れ多
いのと恥ずかしさで赤面する。
その二、タオルをいれる化粧袋。伝統低的な和模様の布生地で出来ている。好きな
のを選んでいい。粋で洒落ていて思わずニヤリ。
ここまでサービスされる、リピーターになるだろうな、普通の人は。
わかつき別邸 HP
伊東