ハンマースホイ展と秋の一日 | 脚本家/小説家・太田愛のブログ

日付が変わって、昨日は午後から上野へ。

秋晴れのあんまり気持ちの良いお天気だったので、上野公園を少しお散歩する。

上野・午後

それから国立西洋美術館の『ヴィルヘルム・ハンマースホイ展』へ。展覧会のポスターを見た時から、これは絶対に観に行かねば、と心待ちにしていたハンマースホイ展。この人のオリジナルの絵を見るのは今回が初めて。

ハンマースホイ展

ハンマースホイは19世紀後半のデンマークの画家で、生涯を通じて室内画を多く描いている。家具や調度など生活の匂いのするものを極力省いた室内に、黒い服を着た妻・イーダが後姿で多く描かれている。だがやがて画面からイーダの姿も消え、無人の室内に陽光が差し込んでいる絵が続く。引き込まれるように見入るうち、そこに描かれているのは「誰もいない室内」ではなく、部屋というものを水のように満たして流れていく「時間そのもの」のように思えてくる。ハンマースホイの部屋は『時間の器』ではないか。そんな気がした。


印象に残るいくつもの絵を、文字通り時間を忘れて見入ってしまう。外に出ると……。

上野・夜

いつのまにか夜!? 急激に空腹を覚える。金曜日の美術館は夜遅くまでやっているのを思い出し、その足で美術館のレストランへ。那須鶏のステーキなるものを食す。サラダとパンがついて1350円。安い!美味しい!嬉しい!


ハンマースホイ展は上野・国立西洋美術館で12月7日まで開かれています。

また、国立西洋美術館のサイトでは主な展示作品のほか、絵の中の部屋を3D動画で再現した『ハンマースホイの部屋』も見られます。(←これ、キャメラのように動いて面白いです。LATEST NEWSの一番下欄です)

ここから行けます。

    ↓

ハンマースホイ展バナー

携帯の方は、http://www.shizukanaheya.com/  から行けます。