企画ものの取材をかねて岩手へ行って来ました。
もち米100パーセントだけあって、ご飯がもちもちして
とても美味しかったです。
お昼頃に花巻に到着。 宮沢賢治記念館に行きました。
自筆の原稿がたくさんあり、2時間ほどかけてじっくりと見ました。
「春と修羅」の有名な序文
『わたくしという現象は 仮定された有機交流電灯の ひとつの青い照明です』
という一節の手書き原稿もありました。
花巻の中心街に戻って最終日の「花巻まつり」を見物しました。
町内ごとに「風流山車」と呼ばれる大きな山車を引いて練り歩きます。壮観です。
夕方からは、鹿踊(ししおどり)がありました。
花巻の鹿踊は、舞い手が太鼓を叩いて踊る「太鼓踊り系」と呼ばれるものだそうです。
激しく複雑な太鼓のリズムに合わせて、黒々とした鹿がしらを振って踊るさまはまさに異形の者。
宮沢賢治の「原体剣舞連」にある「dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah」というリズムが、空気を揺るがすようでした。このお祭りは是非、もう一度、見に来たいと思いました。
夜になってからは、風流山車にアセチレンの灯がともりました。
アセチレンガスの本物の火です。
風流山車にはそれぞれ正面と後ろ(『見返し』というそうです)に題名がついていました。
下の写真は見返しの「オッペルと象」です。
この日は中秋の名月でした。宿の部屋から見えた月です。
夜の九時を過ぎる町はとしん、と静かになりました。
ぐっすりと眠って翌日は、柳田国男の「遠野物語」で有名な遠野に向いました。