政治とメタルと網膜剥離 -32ページ目

菅首相に対する不信任案提出を巡る動き

菅首相は、不信任案提出の動きが強まっていることに危機感を感じ、ようやく鳩山・小沢等代表経験者と会談する意向を示した。


首相、帰国後にも鳩山氏と会談する意向(読売新聞)

いつものことだが動くのが余りに遅い。ずいぶん前から特に亀井静香は菅首相を支持しつつも小沢への協力要請を強く主張していた。そのころは、まだ小沢も表立った菅批判はしていなかったのである。その段階で協力を要請していれば、まだ傷は浅く、双方の顔も立った。優柔不断さ、政治センスのなさが浮き彫りになってしまっている。


一方、不信任案の提出を目指す自民党は、菅批判を強める西岡武夫参議院議長と連携していくという。


自民が反増税議連 西岡氏と連携へ(産経新聞)


主要メンバーとして森喜朗、古賀誠、中川秀直の名前が出ているが、今更彼らに何を期待するというのだろうか?反増税の主張はいいが、捜査情報を愛人に漏らしたことから中川(女)など言われるような使い古しの方々は、いい加減前に出てこないほうがよい。


西岡武夫参議院議長については、菅首相批判の理由が、会談のドタキャンにあるとの報道がなされた。


西岡議長「会談をドタキャンされた」 退陣要求の理由で(日経)


どうせこんなくだらない理由だろうと思った、というのが率直な感想である。西岡は当選回数や党内派閥の関係でたまたま三権の長にたどり着いただけで、元々識見も力量も評価されていたわけではない。キャリアが長いことからたまに要職に就くことはあったが、たいてい突拍子もない発言で世をにぎわすだけで終わっている。その典型が、参議院議院運営委員長時代のクールビズ反対発言である。


2007年、西岡は既にクールビズも浸透してきた状況下で、夏場もネクタイを着用するよう一人主張したが、与野党から相手にされず、結局撤回した。日本の電力は当然のことながら、水力分などを除けば原子力、LNG,石油とほとんどが輸入に頼ったエネルギーに頼っている。エアコンの設定温度を上げることには、地球温暖化対策もさることながら、輸入エネルギーに関するコストを極力減らす効果もあった。にも関わらず西岡は形式にこだわっていた。暑い中、汗だくになるのは苦行としてはいいかもしれないが、まともに判断するのにいい環境とはとても言えない。


折角国会や政府機関が率先して、クールビズを定着しようとしている中、西岡のこの発言は時代錯誤振りが際立っていた。他にも言いたいことはあるが、どうかみなさんも彼の言うことは話半分以下に聞くよう、お願いしたい。


不信任案提出については、自民党内でも異論がある。提出時期は慎重に見極めるべき、という石破政調会長の考えが、本来妥当だと思う。政権を倒すには余りに時期が中途半端で、対外的な信用失墜のデメリットの方が大きい。

不信任案提出時期、自民幹部間で温度差(読売)

気をつけなければならない動きとして、今朝の日経の一面など、明らかに「原子力村」寄りの見解から菅内閣を批判する記事も見られるようになってきた。一部引用する。


「太陽光などを柱に育てると意気込む首相を、サルコジ大統領は突き放した。フクシマ」を脱原発につなげたくないというのがフランスや米国の思い。それが伝わらない。・・・(中略)・・・原発事故への対応を機に日本への不信は深まるばかりだ。


自然エネルギーの振興を唱えることにより原発に力を入れている米仏の不興を買うことは当然のことである。歓迎されるはずがない。しかし、なぜそのことを国内の新聞に批判されなければならないのか?日経の批判は明らかに牽強付会であり、意図的に過ぎる。


倒閣によって、東電の責任問題や発送電分離、脱原発の動きがリセットされる危険性がある。もし倒閣となるとしても、日本のために先の流れは絶対死守しなければならない。皆さんも注意して見ていただきたい。