ハルナが謎の電話の主を打ち明けてから数日、彼女は僕の自宅に来なかった。
そんなタイミングで以前からオファーのあったプロジェクトに参加するため海外への渡航が決まった。
クライアントは僕の現場の仕切りっぷりを非常に気に入ってくれていて、どうしても僕にまたオフショアのオフィスで先頭に立ってほしいとのことだった。
僕は当時 仕事仲間数人と新会社を設立する話をすすめていて、これが恐らくこの会社にいるメンバーで海外事業に関わる最後の仕事になるだろうと思い 引き受けた。
渡航先のほうは僕が来る予定で受け入れ態勢を既に作ってくれていて、翌週フライトする手配も済んでいた。
まずは10日ほどの滞在だった。
ただ、帰国日がクリスマス・イブ当日になる・・・
ハルナに週け渡航することを連絡すると、早速翌日に僕の自宅へやってきた。
「ずいぶん急なお話なんですね」
「いや、ちょっと前から相談は受けていたんだけどね・・・」
今回の渡航は10日間だがプロジェクトの進行具合で段階的に現地の滞在期間が増えていくだろうと思った。
向かう先は大陸アジアの某国・・・
僕がそこに派遣される理由はリーダーシップ面のスキルに加えて現地の水や食べ物、人、そして衛生と治安に慣れ切っている点も大きかった。
替えが効かない役だったのだ。
お嬢様育ちのハルナには到底縁のない世界での仕事になる。
「なんだか心配です・・・気を付けて帰ってきてくださいね・・・」
「ああ、大丈夫だよ。何度も行ってる場所だしね」
「ショウさんが帰国する日に成田に迎えにいっていいですか?」
「・・・・・!」
(・・・あなたが帰って来る日、成田に行っていい?)
またゆうかのデジャブだった。
彼女もそうやって僕の帰国する日を指折り数え、待ってくれていた。
ゆうかも成田によく迎えにきてくれたし、自宅でも食事を用意して 僕が帰ってくるのをじっと待っていた・・・。
「・・・・帰国日はクリスマスだし、空港が混んでるかもなので、この部屋で待ってていいよ」
「そうですか・・・では、クリスマスのお料理を作って用意しておきますね」
「うん、いいね、嬉しいよ・・・」
(同じだ・・・ゆうかにさせていたことと同じだ・・・)
ゆうかとの別れの原因となった海外への長期出張。
男女のすれ違いがハルナとの交際でも起こってしまう。
それをわかってた上で僕はこの仕事を引き受けた。
セックスの素晴らしさに目覚め、性欲が高くなってしまったハルナにとって10日間僕の身体から遠ざかるのは辛いことだった。
出国迄の数日間、ハルナは僕の家に泊り、狂ったように僕とセックスし続けた。
たった10日間でも僕とご無沙汰になってしまうことをハルナは恐れていた。
逢えるうちにとことん僕の身体を堪能しきってから見送りたかったのだろう。
そんなハルナの様子もゆうかに似ていた。
・・・そしてあろうことか、このタイミングで僕はゆうかと再会することになった。
出国2日前のことだった。
僕はクライアント主催の忘年会に呼ばれた。
恵比寿にある有名ホテルのパーティホール・・・その会合には毎年様々な企業が招待され、ゆうかの会社もその招待リストに入っていた。
ゆうかは英語がネイティブなこともあり、彼女は毎年常連で出席していた。
社長の横で通訳する役目なので今年も来るだろうと思った。
僕はゆうかに逢ってしまうだろうとわかっていながらそのパーティの招待をうけた。
来賓の中には僕が企業合同プロジェクトのために出国することを知っている人がいるので、プチ壮行会的な雰囲気もあり、招待を断りづらい面もあった。
そしてパーティ当日・・・
やはりゆうかは出席していた。
黒色でやや膝上のミニ丈パーティドレスで着飾り、髪の毛はゆうかが好きなお団子ヘアにまとめられ、キラキラした髪飾りをつけていた。
オフショルで彼女の美しい肌と肩のラインが映え、胸元はオープン気味で、胸の谷間が少し見えていた。
僕の知らないペンダントがその胸元で光っていた。
過去のデートでは見たことがない、青い宝石のついたペンダント・・・
彼女に近づいて声をかけることはなかったが、遠目でどうしてもゆうかを追ってしまっていた。
ゆうかも僕に気が付いて、時折目があってしまうことがあったが、彼女も僕には近づいてこなかった。
パーティがはじまってしばらくすると、ゆうかの会社の代表スピーチとなり、ゆうかも一緒に壇上にあがって社長のコメントを英語で同時通訳しはじめた。
可愛い笑顔とはきはきとした声・・・久しぶりに聞いた彼女の声・・・。
壇上にあがったことで少しドレスの中の足が見えやすくなり、その足の艶めかしい色気とともに、彼女を抱いているときの声や姿を思い出してしまった。
あの美しい足を彼女は僕の目の前で広げて、全てを預けてくれた・・・
ゆうかのほうもスピーチをしながら、ときどき僕を見てしまっているのがわかった。
彼女と目線があうたびに胸がきゅんとなり、僕の男性はズボンの中でガッチガチに勃起していた。
(ゆうか、可愛い・・・話がしたい・・・このスピーチが終わったら、なんとか声をかけたい・・・)
胸がどきどきして、ビールが入ったグラスを持つ手が震えていた。
パーティに同席していた親友でもあり悪友でもあるS氏が僕に話しかけてきた。
「あの壇上の女子、ゆうかちゃんだっけ、ショウちゃんの彼女じゃないの」
「・・・うん、まあ、そうだった・・・ってかんじ。もう過去形」
「あれ、わかれたの?」
「まあ、いろいろあってね」
「そっかそっか、どうりでな・・・」
「えっ、どうりで、って?」
「いや、今月の頭に彼女の会社の連中と飲んでたんだけどな、ゆうかちゃんの恋バナの噂をきいてさ、」
(えっ・・・)
「あれ?ゆうかちゃんって、ショウちゃんとつきあってたんじゃないのかなって思ったんだけど、それ以上聞くのもあれだったのでな」
「・・・・・」
(わたしね、好きになれそうなひとがいるの・・・)
ゆうかが去り際に残した手紙の一節を思い出した。
(だけど わたし 前にすすまなきゃって思っています。じゃあ・・・またね。さようなら・・・)
「・・・まあ、ゆうかと別れてから2カ月ほど経つし、新しい男がいても・・・」
「そっかそっか」
やがてスピーチが終わり、社長とゆうかが壇上から降りると・・・一人の男性がゆうかに近づき、ドリンクを彼女に渡すとにこやかな雰囲気で二人は話をはじめた。
とても素敵な笑顔で男性と話し続けるゆうか・・・
その男性は僕と同じガッチリ筋肉系男子で、ゆうかの好みのタイプの男性だと思った。
男性の腕がゆうかの肩にふれ、抱き寄せるような仕草をした。
ゆうかは嬉しそうな顔でその男性のボディタッチを自然にうけていた。
ゆうかの新しい男だと反射的に思った。
「ゆうか・・・」
突然脳裏にゆうかがその男とセックスしているイメージが浮かんだ。
男の身体にからみつきながら悶えるゆうかの美しい身体・・・
大きく足を広げ、男性のペニスを悦びながら求め続ける姿・・・
僕はゆうかに話しかけるどころか少し目眩と吐き気を覚え、今いる場所から近づくこともできなかった。
(来るんじゃなかった・・・)
そんな状態のところに予定していなかったスピーチが僕にまわってきた。
今回の海外プロジェクトを語る場が儲けられ、僕に飛び入りでグループリーダーとして一言ほしいというアドリブだった。
僕は苦笑いを浮かべつつしぶしぶ壇上にあがると・・・ゆうかが僕を見ていることに気付いた。
無難なスピーチをとっさにこなしたが、心はゆうかに奪われていて、うまく話せていないと思った。
(やっぱりあなたって、またそうやって海外の仕事を受けてるのね・・・)
僕を見つめるゆうかの目が、そんなことを語っているかのように見えてしょうがなかった。
ゆうかを諦めきれていない自分の気持ちに改めて気付いた。
だが、S氏が聞いたという恋バナの噂や この日のゆうかの様子から 彼女に新しい男ができたのは確かなことだろうと思った。
僕に残した言葉どおり前に進んでいく ゆうか。
その一方でハルナと半同棲をしながら、どこか愛しきれない状態で交際を続ける自分・・・
(こんな気持ちのまま、ハルナと歩むのが僕の進むべき本当の人生なのだろうか・・・)
少しやけくそな気持ちでビールやワイン、シャンパンをぐいぐい飲んでしまい、すっかり酔っ払った身体でパーティ会場をあとにした。
自宅への帰り道、今後自分がハルナとの生活をどうしたいのか酒の入った頭だったが、真剣に考えた。
結局のところ、ゆうかの代役をハルナに求めてるだけではないのかと
彼女を愛している気持ちはあっても、それは永遠の愛にならないのではないかと・・・そんな自分に気づき始めた。
ゆうかと復縁はもう望めないにしても、ゆうかの代役だけの理由でハルナと交際しているのであれば、それは二人の未来にとってよくない状況だと
それにあの、ハルナに未だ届く前カレからの連絡・・・
その男の存在に決着をつけない限り、ハルナにこれ以上思い入れができない自分がいる。
ゆうかに対する揺らいだ気持ちもいつまでもなくならないのだろうと・・・思った。
「・・・・・」
電車を降りて自宅に向かう道のりで、さっきパーティ会場で逢ったゆうかの姿を思い出してしまっていた。
今頃どこかのホテルで 新しい彼氏にあの可愛いドレスを脱がされて 悦びの声をあげながらセックスしている彼女の姿を想像してしまった。

(あっ、いいっ!!ああっ!!突いて、突いてっ!!ああっ、気持ちいいっ!!)
・・・ゆうかの身体は隅々まで知っている。
彼女が行為中にどんな風になるのか、どんな声を出すのかまで知っている。
ゆうかのクリトリスの大きさ、膣内の暖かさまで知っている・・・
そんなつい2カ月前まで僕のものだった女性が 今は別の男に抱かれている・・・
(あっ、だめっ、あっ、あっ、あっ、気持ちいいっ!気持ちいいっ!!ああっ!!)
・・・この日ゆうかに逢わなければ、こんな想像をしなかったはずなのに・・・!!
自宅に着くと 僕の帰りを待ちかねていたハルナを着衣のまま抱いた。

ハルナは突然の僕の行為にびっくりしたが、酒に酔っての行為かと思ってくれたのか、今まで僕とはしたことのない少し荒っぽいセックスに興奮し、悦びの中で何度もイキまくった。
「ハルナ、ハルナ・・・!!」
(ゆうか・・・ゆうか・・・!!)
「ショウさんっ!!ああっ、出して、出して出して出してっ!!」
「ハルナ・・・あっ、出すねっ!・・・あっ、い、いく・・・!!」
「あっ!ショウさんっ!!いくっ!!イクッ!!イクーーーッ!!」
「ハルナっ!あっ!いく!イクーーーッ!!」
びくんっ!!ガチィィィン!びりびりっ!!
ドクン!ガチィン!びりびりびりっ・・・・・・!!
じゅっ!!どくんっ!!びゅっ!!どくん、びゅっ!!
二人で同時に真っ白になった。
僕の睾丸からものすごい勢いで湧き出す熱い精子が、ハルナの膣内にどくどくと注がれていく。
「あああーーーっ!!!あああーーーーっ!!!あああーーーっ!!!」
「ううっ、ううっ!!ううっ!!」
どくんっ!!びゅっ!!どくん、びゅっ!!びゅっ!!・・・・
「あああーーーっ!!!いゃぁぁあああーーーーっ!!!あっ!!ああっ!!あああーーーっ!!!」
「あくっ、うっ!!ううっ!!うっ!!」
どくんっ!!びゅっ!!どくん、びゅっ!!びゅっ!!・・・・
「あああっ!!うぁあああっ・・・あああっ!!ショウさんっ・・・ショウさんっ!!」
「ハルナ・・・・ハルナ・・・!!」
つづく