カーテンの隙間から差し込む朝日の光を瞼に感じた。
(うっ・・・ううう・・・なんだ、もう・・・朝か・・・)
昨夜の激しいセックスのあと、ハルナと抱き合っているうちにどうやらそのまま二人で眠ってしまったようだ。
昨夜のセックスはお互いに興奮していたので長時間に及んだ。
行為の全てが終わったのは深夜零時を過ぎていただろう。
同時イキの快感の中、愛するパートナーの傍で幸せに包まれながら眠りにつく・・・これほど素晴らしい経験はハルナにとって初めてのことだったに違いない。
さぞや至福の睡眠になっただろう・・・
(・・・・?)
だが、ふと隣を見ると寝ているハルナの姿がなかった。
(あれっ・・・・・・・あっ・・・)
寝返りをうつと部屋の隅にあるドレッサーにバスローブを着て、髪を後ろに結ったハルナが座っていた。
ハルナはベッドに背を向けているので、僕が目を覚ましたことに気付いていない。
(・・・・・)
彼女の手には携帯電話が握られ、消音モードでなにやら文字をうちこんでいるように見えた。たぶんメールをうっていたのだろう。
静かな部屋にキーを押す小さなタップ音がしばらく流れている。
僕はまだ寝ているフリをしながらハルナの様子を見ていた・・・・。
「ふぅ・・・」
ハルナはため息をつくと、今度は携帯の電源を落とさずにドレッサーの上に置いた。
(・・・・)
僕はメールを送った相手がハルナが「しつこい」と言っていた前カレだと思った。
でも疑問に思うことがあった。
(そんな嫌な相手ならメールを返信しなきゃいいし、そもそも何故着信拒否をしないのだろう?)
素朴でまっとうな疑問だった。
(・・・・)
ハルナは立ち上がり、乾かしていたバスタオルを手にとるとバスローブをはらりと床に落とすと、裸になった。
(ごくり・・・)
美しい背中、ぽってりと桃のような尻・・・浮世絵の裸婦のような日本女性の姿がカーテンの隙間から漏れ入る陽の光に照らされ、妖艶に映えていた。
からから・・・からから・・・
僕を起こさないようにかハルナは静かに露天風呂に繋がる窓をあけ、みしみしと小さな足音を残しながら部屋を出て行った。
僕は身体を起こしてハルナが置いていった携帯をみていた。
すると消音モードでメールの着信ランプがピカピカと点滅しているのが見えた。
さっきのハルナの送信に早速返事が届いたのだろうと思った。
(やっぱり・・・ハルナは誰かしらと連絡をとりあっている・・・前カレなのか・・・)
ハルナと交際当初、スマホが普及しかけた時代だったがまだ僕らはぎりガラケーだった。
ガラケーの画面にアクセスするためのパスワードは当時たったの4桁だった。
が、僕は当然ハルナの携帯のパスワードは知らない。
(・・・・)
時計をみると、ペンションが設定した朝食の終了時間まであと30分ほどだった。
ちかちかと小さなランプが点滅する携帯をみながら僕はたちあがると裸のままバスタオルをつかみ、ゆっくりとハルナがいる露天風呂に向かった。
「あっ、ショウさん・・・おはようございます」
ハルナは先に湯船につかっていた。
「ハルナ、おはようー・・・もう起きてたんだね。よく眠れた?」
「ええ、とてもよく眠れました」
僕もじゃぶじゃぶと簡単に身体の汗をおとすと、ハルナと一緒に湯船につかった。
ちょろちょろとお湯が湯船に注がれる音と、なにかの山鳥の鳴き声が時折聞こえるのどかで平和な時間・・・
湯煙の中で髪をあげ、目を閉じるハルナが艶めかしい色気を放っている。
昨夜のあの激しいセックス・・・
興奮の坩堝と化し、大声をあげながら僕の精を受けた身体が今静かな面持ちで湯につかっている・・・
そんなハルナを見ていたら
(奥さんにしても悪くない・・・ぜったいにいい女だ・・・)
と思いはじめている自分に気付いた・・・。
「・・・ハルナ、何時に起きたの?」
「えっ、ついさっきです。ショウさんが来るちょっと前です」
「そうなんだ。じゃあ、だいたい一緒に起きたんだね・・・」
僕は最低でもハルナは僕より30分から1時間前に起きていたと思った。
やはりさっき携帯でメールをうっていたことは知られたくないようだった。
「ハルナ、朝食の時間終わりまであと30分ぐらいって気付いてた?」
「えっ・・・あっ、いけない、忘れてました・・・」
「10分ぐらいでお風呂あがって食堂にいかないと」
「そうですね」
「朝エッチできなくなったね」
「ふふ・・・・そうですね」
「ハルナも昨夜はエッチのあと、あのまま朝まで寝たの?」
「ええ、もう気が付いたら(笑)爆睡してました」
「疲れたかな?」
「ふふ、男の人からあんなふうに愛されたことなかったので・・・」
「ちょっと筋肉痛でしょ」
「あっ、そうなんです!・・・あはは、お風呂が身にしみます」
「激しかったかな」
「・・・ううん、ショウさん、すごくって・・・昨夜のこと思い出すとまた身体がうずうずしちゃいます・・・」
「・・・朝食のあと、セックスする?」
「・・・したい・・・ですけど、時間ないかもですね・・・ご飯食べて10時チェックアウトですもの」
「そっか・・・」
「ゆっくり寝すぎました。目覚ましかければよかった・・・ふふ、失敗しました」
ハルナの話の要所に僕とまたセックスしたい欲望が感じられ、嬉しかった。
15分後に二人で露天風呂を出るとハルナはドレッサーに置いた自分の携帯にメール着信のランプが光っていることに気付いた。
僕は見てないフリをしながらハルナを横目で追っていると、バスタオルを携帯にかけて僕の視界に入らないようにした。
(・・・・)
そしてわざと洗面所にいって髭をそって寝室に戻るとドレッサーの上から彼女の携帯は消えていた。たぶんメールをみて鞄か何処かに移動したんだろうと思った。
(なんだろう・・・なんかもやっとする・・・)
朝食終了の時間がせまっていたので、あったまった身体の汗をおさえながら急いで着替えて二人で食堂にいった。
食堂はペンションの宿泊客が数名まだ食事をしていたが僕らが一番遅かったようでテーブルはいくつもあいていた。
「すいません、遅く着ちゃって」
「いえいえ、ごゆっくりどうぞ」
ペンションオーナーは笑顔で僕らのテーブルに朝食を運んできてくれた。
朝食はいたってシンプルで、オムレツとハム、地元のソーセージと白身魚のフライだった。
オーナーが今朝焼いたというパンと自家製ヨーグルト、地元農場のバター、フライにつけるタルタルソースが美味しかった。
朝食をさくっと終え、部屋に戻るとチェックアウトまであと50分ほどあった。
「せっかくだし、またお風呂入る??」
「うーん、そうですね・・・」
「それとも、セックスする??」(笑)
「うーん、わたくしからはそれ言いにくい・・・恥ずかしいです・・・」
「じゃあ、セックスしよっか。30分ぐらい」
「ふふ・・・はい・・・」
ハルナは一瞬で昨夜のことを思い出したのだろう。
服を脱いで裸になり、ベッドに横たわった時点でもうハルナのアソコは濡れに濡れていた。
「あっ、ダメッ!!あーーっ、またイクっ!!あっ、いくっ、あーーっ!!いくいくいくいいくっ、イクーーーッ!!」
愛撫もそこそこに挿入するとのっけからハルナはイキまくった。
まだまだ浅いオーガズムだが、イキかたや回数は結構な内容と頻度だった。
(ひょっとしたら、僕以前の男にある程度開発されていたのかな・・・あの前カレとかかな・・・)
イキまくるハルナを見て、つい色々と想像をしてしまった。
男性経験は少なさそうなハルナ。
男との出会いに焦るあまり、嫌な思いを何度かしたと言っていた。
僕より前の男とのセックスで中イキは経験していなかったが、彼らとは当然普通に何度かセックスしていただろう。
どんなセックスかは知る由もないし、知りたくもないが・・・
「あっ、だめっ!!ショウさんっ!ああっ、また・・・またいく・・・ああっ!!い、いくっ、イクー--ッ!!」
ハルナがここまで満足するようなセックスではなかったことは確かだろう。
・・・行為中ふと気が付くと、ベッドサイドの床にハルナの鞄が置いてあった。
ハルナに気付かれないようにしながら、こっそり覗き込んだ。
「・・・あっ!!ショウさん、あっ!!気持ちいいっ!!ああっ!!」
ハルナはセックスに夢中で僕の目線の移動に気付かないが、いくら覗き込んでもバックの底までは見えない・・・。
しかし体位を変えれば底まで覗き込めることに気付いた。
それに今までハルナとはほとんど正常位ばかりで愛しあっている。
変わった体位も徐々に味わってもらいたい。
だが時計を見ると、チェックアウトの時間が近い。
着替えや荷物をまとめる時間を考えるとセックスできるのはせいぜいあと20分ぐらいだ。
「ハルナ、バックでしてみる?」
「えっ・・・わたくし・・・あれはまだ苦手・・・かもです」
「えっ、そうなんだ・・・。僕のバック、評判いいんだけど」
「少し怖いです・・・あとお尻・・・みられるのが恥ずかしくて・・・」
「お尻見ないよ。(笑)・・・じゃあ怖がらないよう、最初はゆっくりしてみるから」
「・・・そう・・・ですか・・・うーん、ふふ、恥ずかしいですね・・・」
つづく