僕は親友のマチシバにチナツとの間柄や今までのいきさつ、彼女の行動について相談してみた。探偵業ならではの意見が聞けると思ったからだ。

彼の職業柄、不倫調査も多い。

 

もちろん聞くにあたりチナツの本名など個人情報は伏せた。

 

「うーん、まあ人それぞれだけど、そこまで恋焦がれた女性ならば後々ストーカー化しちゃうかもね・・・」

 

「やっぱりそういうものかな」

 

「ひとえに言い切れないけど、実例は多いよな」

 

「どうやったら綺麗に彼女と別れられるかな」

 

「まあ、よくある手は「別れさせ屋」かな・・・」

 

「あー、聞いたことある」

 

「まあプロにまかせると成功率高いけどお金かかるからね」

 

「だよね」

 

「ショウちゃんは友達だし、飲み代ぐらいでアドバイスしよっかな」(笑)

 

「彼女が悲しまない手段ならいいんだけど」

 

「相変わらずお人よしだねぇ・・・ま、その変がショウちゃんのいいところなんだろうけどね・・・」

 

僕はマチシバから「別れさせ屋」で使っている手段をもとに、いくつかの助言をもらった。

それはちょっと酷だろうという手段もあれば なるほどいいかも、というものもあった。

 

僕はチナツを傷つけたくない。できれば出逢ったころの普通の関係でいたい。

つまり別れずに「いい関係」のまま継続できればそれでもよかった。

 

なのでまずは「僕はチナツの伴侶になれない」ことを理解してもらうことだった。

 

僕と結婚したい、僕を手に入れたい、という考えをチナツ自信に諦めてもらうのだ。

 

だが一旦ストーカー寄りの意識にまでいってしまったチナツをまともな状態に戻せるのか・・・そこが問題だった。

 

 

(マチシバからもらった助言の数々・・・1つ1つ試してみよう)

 

 

僕はある日のデートで嫁の結婚記念日用に買ったリボンが付いたプレゼントボックスを鞄に入れてチナツに逢った。

 

プレゼントは鞄からわざとはみ出すようにした状態にした。

 

するとチナツが早速食いついてきた。

 

「えっ、それ、プレゼント?誰宛の?」

 

「ああ・・・これはうちの嫁向けのプレゼントだよ。もうじき結婚記念日なので」

 

「えっ、あ・・・そう、そうなの」

 

「ごめん、チナツのだと思った?」

 

「一瞬わたしのかなって思ったけど、そうよね・・・結婚記念日の・・・ショウさんそういうのちゃんとやってそうだもんね・・・」

 

ホテルに入ってもどこかチナツは浮かない表情をしていた。

 

僕はチナツの視界に入るベッドサイドにプレゼントがはみ出した鞄を置いた。

 

愛撫中にいつもならクリを攻めながらGスポットで数回イかせて挿入するところを僕はわざとGスポットの攻めを緩慢にした。

 

もとよりさっき嫁宛のプレゼントを見たチナツはトーンダウンしていたのだろう、興奮度が明らかにいつもより低下していて僕の行為でGスポイキをしなかった。

 

ただし中は十分に濡れていたのでそのまま男性を挿入すると、普段なら入れてからすぐに最初の中イキに達するのだが、こちらもやはり気分が高揚してこない様子でただただ僕のピストンを受けているだけの身体になっていた。

 

やはり女性は心から抱かれる生きもの・・・僕の嫁の存在がちらつくこの空間がどうも気に入らないのだろう。

ましてや僕を嫁から略奪したいと考えている身だ。

嫁に嫉妬してセックスに没頭できないでいるのだ。

 

「あっ、あっ、あっ、ああぁっ・・・・」

 

それでもチナツの身体はここまでの交際で既にいやらしく熟した身体に変わっていた。

ポルチオを容赦なく突き上げる僕の肉棒の動きを無言で受け続けることなどできるはずはない。

根気よく10分ほど突きまくっていると、ようやく最初の中イキオーガズムに達した。

 

「ショウさんっ!ああっ、イクっ!!ああっ、あああーっ!!」

 

 

「あああっ・・・うあああっ・・・・あああっ・・・・」

 

 

「・・・・どうしたの?今日はなかなかイかないね」

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・う、うん・・・そ、そうね、ごめんなさい、時間かかっちゃって・・・」

 

「ごめん、さっきうちの結婚記念日の話しちゃったから、気になったかな」

 

「えっ・・・えっと・・・どうだろ・・・」

 

「ごめんね。ムード壊しちゃって。気にしちゃったよね」

 

僕はそういいながらチナツの視界に置いていた鞄を部屋の隅に移動した。

 

「ううん、わたしこそごめんなさい。でも・・・ショウさんてやっぱり奥さんと仲がいいんだなって・・・思っちゃって」

 

「・・・・・」

 

 

マチシバの助言が頭の中に聞こえてきた。

 

「まあ、とりあえず「飴とムチ」ってやってみたら。飴がなにか、ムチがなにかはショウちゃん次第だけど」

 

「変に怒りだして、ますますストーカー化しそう」

 

「ショウちゃんの彼女さんの性格によるからそこはなんとも」

 

「うーん・・・」

 

「ショウちゃんの奥さんに嫉妬、でも自分は愛されている、ってかんじでどう」

 

「それじゃ逆効果じゃ」

 

「彼女さんが愛されていることはショウちゃんの奥さんとのバランス下で成り立っている関係だってちゃんと理解させるんだよ。それに自分が一番になりたいわけだからとり急ぎ一番にしてやんなよ」

 

「うちの家庭が円満だから僕とチナツの不倫関係が成り立っている、と」

 

「そういうこと。そこが解れば壊しにこない」

 

「うーむ・・・まあ、いいや。で、それがうまくいったらどうすればいいの」

 

「そしたらだな・・・」

 

 

 

 

 

 


つづく