出産前の話だ。
先月カーロウタウンにて検診を受けた際、
私の目の前で医師がキルケニーの
出産予定の病院へ連絡し、
帝王切開の施術日を決め、
予約してくれた。
その場で携帯電話のカレンダーに
予定を入力したのだが、
その2-3週間あとの検診にて
看護師に、術日は決めているか質問された。
検診の度に紙のカルテを持参し
受けているのだが、ほぼ毎回、
何回目の出産か、以前の
帝王切開は予定されていたものか、
過去2回はどうだったか、等々
毎回違う医師や看護師に同じ様な質問を
されるのだが、そもそも全てカルテに
書いてあるはずだ。
確認の為、かもしれないが、
カルテの機能を果たしている様には
あまり見えない。
その時もまたか、と思い、
予定日を伝えたところ、看護師が
念の為キルケニーに電話して確認すると
部屋を一時去っていった。
戻ってきた彼女が言うには、
予約はされていなかったらしい。
これは流石にありえないだろう。
医師が直接電話して予約したはずで、
現にそれらしき形跡はカルテにもあった。
が、実際は予約がされていなかったのだ。
看護師には、“あなたが到底嘘を言っている
とは思えないから再三確認したが、
やはり予約はなかったようだった。
でも今私が確実に予約したから
安心して欲しい”と言われた。
この人は悪くない。
ただ予定帝王切開なので、
予約日は非常に大事な日だ。
日本では早い段階で予定日を決める。
日に何人まで、と定員があるのだろう、
希望した日に取れない場合だってある。
というか結構埋まっているイメージで、
飛び入りなど普通に門前払いだろう。
まさか予約自体がされていなかった
などとは思いもよらず…。
看護師と手術日の話にならなかったなら、
私は一体どうなっていたのだろう。
その時点で、当初の手術予定日まで
3週間を切っていた。
亡き義母や介護施設にいる叔母も、
このような無駄な人的ミスに何度も
見舞われていた。
病院のスタッフのAさんからは
こう説明を受けていたのに、
Bさんは知らないと言う。
人によって出される回答に一貫性がなく、
また、患者の情報を担当部署で共有
できていないようだった。
突然手術日は明日、と言われたり、
転院は今日、と言われたり。
また、例えばキルケニーで対応
できないような病気や症状である場合、
この辺りではウォーターフォードや
ダブリンの病院へ行かねばならない。
その病院間の連携もスムーズでは
ない印象だった。
義姉の1人は、『医療技術に問題はないが、
アドミンに問題があるのが現状だ』
と言っていた。
その通りだと思う。
病院を予約して、連絡をしないまま
すっぽかす人の割合も多いとニュースでみた。
付け加え、上記に矛盾するが、
義母の場合は誤診もあった。
処置が早ければ今ももしかしたら
存命していたのでは?と少し
思ってしまう。
そんな事もあり、私は自身や家族が
命に関わる病気になったら
日本に帰るつもりだ。
なんとなく不安だった事もあり、
今回の出産もギリギリまで
日本も選択肢として残しておいた。
妊娠して以来病院にいく機会が増えたが、
医師や看護師の外国人の割合は結構高い。
EU間で行き来もあるのだろうが、
インドや中東、アフリカ出身も多い。
以前夫が、『アイルランド人の看護師は
重宝されるらしいよ。政府が出資して
きちんとした教育を受けられるから。
ただ、給与が安いとかで、同じ英語圏の
オーストラリア等に行く人が多いらしい。』
と言っていた。
金をかけて育てた人材があっさり
他国へ流れるのはやるせない。
アドミン機能の質の悪さも、
色々関係しているのかもしれないと
思ってしまう。