志村けんさんの訃報はこんな田舎にいても
すぐに知ることができた。
インターネットでニュースを気軽に
見れる事は、日本から遠く離れた国に暮らす
身にとってはありがたい。

ドリフを見て、バカ殿のマネをして、
友人たちと笑ったりした子供時代。
変な感覚だが、自分が子供の頃から知る人は、
これからも居続けるのが当たり前な感じがしていた、それがたとえテレビの中の人でも。
とんだ錯覚だ。

この知らせで改めて考えさせられた事。
それは感染者の死に目に会えず、
遺体を拝ませてももらえないという事だ。
お兄様が話しておられたが、
どれだけ無念なことだろうか。

発症して亡くなるまで平均8日。
被害が尋常ではない、イタリアのこれまた
約80歳の方々が亡くなるまでの平均だそうだ。

知らぬ間に感染している潜伏期間中の人、
もしくは軽症の確信犯が外をうろつき
人にうつす。
当の本人はへっちゃらかもだが、
うつされた人は亡くなるかもしれない。

そればかりではなく、
その家族や友人らなどから、故人との
別れの機会をも奪ってしまうかもしれない。

身近な家族や大切な人が感染し亡くなった場合、
短い闘病期間中はひたすら家で祈り、
亡くなったという知らせを聞いても
亡骸を見る事はできず、
火葬・土葬後に初めて故人に寄り添える。
短期間のうちに、この現実を
受け入れなければならない。

若者が外出を自粛しないというニュースを
見かけるが、老人だってそうだ。

義父は外出禁止令以降は大人しいはずだが、
少し前までは、周囲の忠告を大げさだと
気にもかけずに外出し続けていた。
感染後死亡率10%以上という華の80代、
肺疾患あり。

80を超えている割に体は丈夫で、
今までも幾多の困難を切り抜けてきた
という謎の自信。
私たち家族を含め、義姉や義兄達も
当初から訪問を絶っているのは1番に
貴方の為ですよ、と言っても理解されず。

こーゆー老害化した高齢者も多いはず。

死ぬ前に、誰かにうつすかもしれない事も
しっかり理解しなければならない。