本日(4月28日)のNumberWebに、以下のコラムを掲載した。
本日(4月28日)のNumberWebに、以下のコラムを掲載した。
MLBもNPBも既に開幕している。
日本の開幕戦は見られなかったけど、アメリカ本土での開幕戦、そして、帰国してからは日本の試合も見ている。
海の向こうには、また違った野球があって、そことの違いを見ていると、本当にムダが多いなぁと思う。
日米のレベルの違いをここで書いたところで、ため息にしかならない。
レベルが違うことを語ってしも仕方がないので、向こうに行って、気づいたこと、気付かされたことを書こうと思う。
まず、衝撃的だったことが一つ。
菊池雄星が本土で初登板を果たす日、日本では登板する日でも選手がグラウンドに現れる。
先発なので、先に上がって準備に入っていくんだけど、午後7時プレーボールのその日、菊池雄星は出てこなかった。
「雄星さん、6時くらいまで出てこないっすよ」
そう教えてくれたのは、菊池雄星選手の通訳、ジャスティンだった。
「日本みたいにアップ2回とかしないっすよ」
日本は、プロ野球に限らず、ほとんどのカテゴリーで、まず、1回「みんな」でアップする。
ストレッチから始まって、軽いジョグ、ちょっとしたダッシュ、そして、投手・野手が分かれて、キャッチボールとか、諸々。その日の状態を確認して、あるいは、ピッチャーノックに参加するときもある。
それらが終わると、先発投手は一足先に上がる。ご飯を食べたりして、調整に入るのだが、、、
メジャーにはそれらがない。
当日の雄星が6時にしか出てこないというのは、そういうわけで、つまり、投げるための準備をする時間になって出てくるのだ。
よくよく考えたら、二度もアップする意味はない。
「マエケンが少し早めに出てきてジョギングするかな〜あとは。。。(怪我する前の)大谷も全く出てこなかったですよ」
アメリカ駐在の記者に確認をとったら、それが当たり前だと教えてくれた。
なんでも、先発ローテーションの投手は、登板では無い日に何をするかも自分で決めていいそう。つまり、メニューが決まっていない。
ちなみに、向こうは、投手と野手の練習時間帯が異なる。
一緒にアップをするということがそもそもなく、投手練習が終わってから、少しインターバルがあって、野手練習。
確かに、一緒に練習する意味はない。
さらに・・・
僕は開幕カードの4連戦の取材に行ったのだが、4試合目が日曜日なのでデーゲーム。前日はナイターだったのだけれど、試合前、バッティングゲージがなかった。
つまり、練習がないのだ。
菊池雄星ら、体を動かしておきたい選手だけが出てきて、ちょこっと練習して、引き上げていく。
グラウンドは一部ファンに解放されていて、選手の数より、知らない人の方が多いくらい。
昔、オリックスのトレーナーの本屋敷さん(現在阪神)に、ブルペン陣の疲労について聞いたら、「ナイターデイが一番きつい」と話していた。疲労の回復に十分な時間が取れないからだという。
ただでさえ、時間がないのに、練習をすれば、回復なんてしない、、、、
でも、日本ではそれが当たり前。。。。
試合前のバッティング練習をしなかったからと行って、打てないということはなく、その日のゲームは、10−8の打撃戦だった。
あんまりメジャー信仰になると、よくないと僕は思ってきた。
「メジャーがこうだから、日本はダメなんだ」という記事は、あまり好きではない。だから、メジャーがこうだから、日本は変えるべきだとは言わない。
でも、ちょっとムダが多いことには、気づいた方がいいかもしれない。
とりあえず、記事には書かないので、ブログで我慢した。
本日、MLBが開幕する。
と言っても、日本開催の2試合のみとなるが、初めてのメジャー開幕を存分に楽しみたい思う。
ちなみに、アメリカでの開幕も行こうと思う。
さて、そんな私は、2月24日からアリゾナまで取材に行ってきた。
菊池雄星のいるマリナーズを中心に、Dバックスを見たり、色々、視察をしてきた。基本、メジャーは全体練習が午前で終わってしまうために、朝ピオリア、昼から、どこかかしらのOP戦を見るという贅沢三昧だった。OP戦は、ほぼほぼ、チケットを買ってみていたのだけれど、芝生席に座ってみるベースボールは格別だった。また、スタジアムにいる人たちを眺めているのも楽しい。
現地で取材を続けている日本人の記者の方々と話したりもして、それぞれの人生があって、海外にい続ける人とずっと日本にいる人との違いってなんだろう?とか考えたりもした。あるスポーツ紙の記者は、去年まで楽天担当をして、訳が分からず、こっちに異動になったとか。英語もできないし、何が何だか分からないみたいだけど、楽しそうだった。どちらかがすごくて、どちらかがそうではないということではなくて、たくさんの人生をみれたのは良かった。
日本に帰ってきて、このMLB開幕戦に合わせて、エキシビションマッチが行われた。
日本のメディアの注目は、もちろん、日本人選手なんだけど、なるほどな、と思うことがあった。
本番2戦目に先発予定の菊池投手を記者が必死に囲むのだけど、そこで繰り広げられるのは、アメリカで取材をしていた記者たちではなく、日本にいる人たち。今回の担当を任された人たちなのだと思うけど、必死に、今の状態やら、変化、なんやらと聞いていく。
僕は内心こう思った。
「アリゾナで聞いた話の総集編だ」
つまり、そういうこと。
わざわざ、時間とお金をかけて、アリゾナなんかに行かなくても、聞けちゃうわけ。
特に、菊池投手は球界の中での指折りの取材対応がいい選手。アリゾナに来ていない人にそっけない態度をとることはなく、きっちり、懇切丁寧に、聞かれたことに答えていく。
あれだけ、情報を得られたら、楽だよなと思った。
まぁ、この傾向は日本時代からも同じだった。どれだけ多くの登板をビジターまで追いかけてみても、ホームスタジアムに帰ってきたときに、待ち構えている記者が彼に質問をすれば、答えてくれるから、それで、十分、事足りる。そうなんだけど、アリゾナまで行った身からすると、色々と痛感する。
あー、だからかーー。
足を使う記者が減るよ。それは。
今は情報も溢れているし、言葉さえ拾えば、なんとでもなる。
一生懸命、汗水流して、さらには、遠くまで行って、それこそ、お金を使って話を聞く必要はない。
裏を取らなくても原稿は成立する。数字、データ、文章の構成でもっともらしく見せればいいわけだから。もっと言えば、英語を読める人は、アメリカの文献なんか引っ張り出してきて、世界の野球はこうだからとまで語れちゃう。
まぁ、僕は、損得なしに動いちゃうので、仕事で利益が出れば、その分を取材費に充てることを忘れずに続けていくけど、出した記事が読まれなかったりすると、いたたまれない気持ちになるのも事実だ。
そんな折、MLB開幕シリーズを取材していると、顔見知りのサンケイスポーツの記者の方が声をかけてくれた。
今、発売中のNumber に特集している、菊池雄星の記事を読んでくれいたようで、
「あそこまで、書かれちゃったら、僕たち、太刀打ちできないですよー。すごく取材内容が濃くて、面白い記事でした」
と言ってくれた。
いやーーー、本当に救われた。
ああやって、声を掛けることがまず、人としてできていると思う。僕以外にも、そういう姿勢なんだろうと思う。
彼は今、メジャー担当をしていて、いろんな選手の記事を書いている。
だから〜
とまぁ、愚痴みたいなっちゃったけど、とりあえず、これ、読んでください(笑)
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