大変、ご無沙汰してしまった。


 ブログに書こうと思っていたのを、コラムまで昇格させるというのを繰り返していると、


 なかなか、思い切って投稿できなかったというのが、僕の言い訳。なかにも、ヤフトピになったのもあったりすので、自分の中にあるものをどう形にして発信していくか。難しさを感じて、大晦日を迎えている。


 


 ことしも、取材をさせていただいた方々、取材の手配をしていただいた方々、編集者の皆様のおかげもあって、


 かなり、充実した1年を送ることができた。


 


 1月の自主トレ取材から始まって、3月のWBC,春のセンバツ、プロ野球の開幕、大学野球選手権、都市対抗野球、夏の甲子園、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、アジアCS、神宮大会と。。。


 


  すべてみているわけじゃない大会があるものの、これほど広義に取材をした年はなかったんじゃないか。


 いや、同じ業界の中でもこれだけ、幅広く、取材をさせてもらっている贅沢なライターはいないんじゃないかと思う。


 これは強みであると思うので、しっかりと仕事に生かしていけたらと思う。


 


 ちょっと聞いた話では、12月Numberweb のコラムのPV数が、1、2位を取りそうだとか。


 


  ウェブメディアが流行ってからというもの、書き手にとって何が評価基準なのかが分からなくなってきている。 


 普通は記事のクオリティーであったり、特ダネ、着眼点であったと思うけど、最近はPVというのが生まれてきて、


 中身はなくてもPVを取れればいいという風潮があり、「いい原稿が書きたい」タイプのライターは、おそらく、ジレンマに苛まれているだろう。


 僕はそのうちの一人だ。


 


 先日、ベースボールチャンネルに寄稿した、大谷翔平(エンゼルス)鈴木誠也(広島)の原稿は、書き残しておきたかった原稿なんだけど、たぶん、ほとんど読まれていない。残念ながら。


 


 ただ、逆に、自分的にも、世間的にもそこそこ読まれて手ごたえのある原稿があるのも事実で、


 それは3本くらい(少なっ)ある。


 


 そのうちの一本を紹介したいと思う。


 


 12月に経済メディアNewsPicksで配信された「甲子園を問う」の連載企画。


 


 甲子園で最も残酷な事件。野球界の大罪と、唯一の救い


 


 これは2013年夏の甲子園で、当時、木更津総合高校の2年生エースだった千葉貴央選手(現桐蔭横浜大)が、


 ホームベースまでボールが届かないくらいに右肩を痛めながら登板していたことをフィーチャーし、今の彼の苦悩と甲子園の存在意義を問いたただしたルポルタージュ。


 


 千葉君が余すところなく、心情を吐露してくれたことで、野球界へのメッセージともなる原稿となり、


 かなり多くの方からご意見を頂戴した。


 


 僕の心の中に残る原稿の一つになったことは間違いない。


 


 記事というのは、一人の力ではどうすることもできない。


 取材を受けてくれる人物がいて、協力者がいる。


 インタビューに同行して助けてくれる編集者がいて、記事にもアドバイスをくれる。


 


 自分一人ではどうにもならなかったことが形になり、たくさんの人に読まれた。


 


 「一人じゃ生きられない」


 


 2017年、改めて勉強させてもらったなぁと思う。


 2018年、「ラストイヤー」くらいの気持ちで突っ走りたい。

  早実の清宮幸太郎選手がプロ入りを表明した。

  

 「挑戦すべきだと思いました」

 

 その語り口からも、彼の意思が揺るぎないものであるというのが記者会見を現場で取材しての印象だ。

 

 言葉を決めてきたのか。その場でとっさに出たのかは分からないけれど、自分自身で決めた決断は彼の未来を明るくするだろう。

 

 彼はこれまでいくつか夢を語っている。

 基本線は「一つ一つ」とこれから迫りくる難題をクリアーしていくという彼の姿勢に変わりはないが、大枠で言うと、「メジャーのホームラン王」と王貞治氏の持つ「本塁打記録」だ。

 

 取材が終わってから、帰途についた電車の中でこの二つの目標について、僕は想いを巡らしていた。どちらが実現可能だろうか、と。

 

 記者会見で彼は「高卒メジャーは考えていない」と話しているので、NPB入りが有力という中で、果たせるとしたら、どちらになるだろう。

 

 僕は王さんの記録なのではないかと思う。

 間違ってもらっては困るが、王さんの記録の方が超えやすいということではない。不滅の大記録だと思うし、そう簡単な記録ではない。

 

 だけれど、彼が日本の野球界にい続けられるなら、あり得ない話ではないのではないか。なにせ、高校通算111本塁打も放った男なのだから、期待はできる。

 

 では、もう一方のメジャーの本塁打王はどうなのか。

 

 僕は彼が高卒でメジャーを目指さない限り、この目標はかなり遠のいたのではないかと思っている。

 

 というのも、日本とメジャーでは投手の質が違いすぎるからだ。

 それは日本の投手レベルが低くてメジャーが高いというのではなく、特長が違い過ぎるということだ。

 

 日本の野球を7、8年も経験してからメジャーに挑戦する。

 バッティング技術が未熟な段階でならまだしも、日本の投手はメジャーほど強く動かないボールを投げるわけではない。室内がメインの球場で疲れがなく、守備は人工芝という環境の中でプレーし続けた先に、メジャーの本塁打王は繋がってくるようには思えないのだ。

 

 日本人メジャーリーガーのなかで、MLBで一番多くの本塁打をマークしたのは2004年に松井秀喜さんが記録した31本塁打だ。日本で50本塁打の彼ですら、1シーズンのみしか打てていない。

 

 そのほか日本で44本塁打を記録した岩村明憲は二桁本塁打を打ったことがなく、城島健司、井口資仁が18本塁打を放っているのが最高なのだ。

 

 いわば、日本人選手は30本塁打弱くらいしか届いていないという現状なのである。

 

 日本でいう、パワーヒッターとメジャーでのパワーヒッターというのは中身が違う。

 

 日本ではどちらかというと力のある(ウェイトを上げられる?)選手がフルスイングすることでホームランを量産することに捉えられているが、メジャーではそれではホームランを量産できない。

 

力を効率的にバットに伝えられる、出力の仕方を理解しているかどうかがパワーヒッターの特長で、投手のボールが強くて動かない日本の投手と対戦していては、その技術は磨かれないのではないか。

 

 ドミニカのウインターリーグを経験したDeNAの筒香嘉智選手が面白いことを言っている。現地で対戦した投手たちのことを「日本にはない強いボールを投げる。手先で打ちに行ったら、打てない」と。

 

 筒香はそうした体験を経て、メジャーを意識したバッティング技術習得に取り組んでいるが、彼は特殊な例であるといえるだろう。

 

 では清宮はどうか。

 もちろん、何かの縁で筒香と繋がるということはあり得るかもしれない。

 

 けれど、普通に考えれば、これまでの慣例通り、日本の野球にどっぷりとつかっていくことになるだろう。それは悪いことではない。日本球界で成功するために努力を積み重ねていくだろう。

 

 しかし、メジャーへ挑戦する日本人投手のそれとはかなり異なると僕は見ている。

 

 投手は日本で通用する技術を身につければ、それがメジャーの成功につながる。それはこれまでの投手たちが証明してくれている。滑るボールや乾燥する気候、中4日への対応が必要とはいえ、投手は日本での成功とメジャーは繋がっている。

 

 打者はそうではない。

 

 投手が投げてくるボールが変わるし、今オフの大谷翔平をはじめとして、日本のNO1投手はどんどん海を渡っていくことになるだろう。その中で動くボールやメジャーのスタイルへの対応が、日本でバッティングの形ができてから行ったのでは、技術の習得は難しくなるだろう。

 

 となれば、清宮が目指すべきところは?

 やはり王さんの記録なんじゃないか。

 簡単ではないけれど、日本でやっている限りは環境や野球の質が変化するわけではない。

 

 不滅の大記録への挑戦。

 彼が高卒メジャーを目指さないのであれば、そちらの方が現実的なような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 両リーグとも、首位を行くチームのマジックが「5」となり、優勝はもう決まったとみていい。これからはCS争いへと突入するが、シーズンはクライマックスとなる。

 

 シーズンが終わりに近づくと、次には新しいシーズンがやってくる。そうストーブリーグだ。

 

 やれ、ポスト伊東は誰だの、ヤクルトの次期監督は誰だの、梨田さんはやっぱり退任だの・・・・

 

 メディアは情報合戦を繰り広げている。

 

 監督なんて言うのは誰がなることより、どういうビジョンがあってのこの監督なのかの方が大事で、そっちをもっと報じてほしいなといつも思う。

 

 監督以外のネタで、いうと、FA戦線も注目の的だ。

 今年はかなり多くのFA取得者がいる。日本ハムの中田翔をはじめとして、再取得のロッテ涌井秀章、捕手勢もかなりいたように思う。

 

 確かにストーブリーグの関心事ではあるのだけれど、それやめないか?って思うのは、日本ハム・中田翔に関する「いらない」報道だ。

 

 在阪の球団関係者らしき人のコメントを紹介して「中田不要論」を紙面で展開している。

 

 まだFA宣言もしていないのに、ひどい話だと思うが、議論するなら、「中田いらない」論争よりも、中田が生きるところがあったらどこの球団か、そんな議論があってもいいと思う。

 

 何より、日本のメディアが成熟していない象徴だと思うけど、そうやって、調子の悪い選手をみんなで批判の対象とするのはいかがなものか。

 

 では、中田翔がどこへ行けばいいか。

    僕なりに考えてみた。


 論点は二つ、ファーストがいない球団、右打者が手薄な球団だ。中田は外野を守れるというのも、加味しておく。

 

 該当する球団はというと、、、

 

 楽天、ロッテ、ソフトバンク、DeNA、…西武、広島

 

 楽天はご存知のように、左偏重打線だ。

 ウィーラー、アマダー、今江年晶がその偏重打線の中でキーパソンとなってきたが、ウィーラーは年間の調子が続かない。アマダーは穴が多く、今江はケガがち。ここに中田が入っても同じようなものだという声も聞こえてきそうだけど、KOBOスタジアムに強いという点と、アマダーが残留するかはともかく、この偏重打線を何とかしないといけない。

 

 ロッテはとにかく長距離砲がいない。

 井口資仁が引退して、4番を任せる選手がいないのは死活問題と言っていい。そもそも今年は、そこに苦労したではないか。鈴木大地、角中勝也ら脇役がいるし、鈴木がそうだけど、チームに同学年が多いので、刺激しあえれば。

 

 ソフトバンクは一見、ファーストは空いていない。

 内川聖一がいるからだ。ただ、これは中田のためを思った視点だ。やはり、彼はまだ成長できる要素を持っている。生きる姿勢やバッティング技術に見習うべき点がある内川の下でやらせたい。


 内川の控えなら本人も納得できるだろうし、彼には一言もいえない先輩の存在がやっぱり必要なのだ。チームとしても、内川がケガしたとき、あるいはデスパイネもそう。いざとなったら外野も守れるわけだから、潤沢な資金があるソフトバンクなら、中田を獲ってもいいんじゃないか、と。黒瀬健太らスラッガーが育つまで保有してもいい。

 

 DeNAには一塁にロペスがいる。

 だからいらない、といいたいところだが、もうすこし右打者に厚みが欲しいのがこのチームの課題だ。

 

 ラミレス監督は様々なポジションを守れることに迷いがない。例えば、ロペスは今年サードを守ったし、宮崎は二塁を守ることもできる。中田は外野だってできないことはない。

 

 例えば、外野の一角に中田が入るとする。

 今のDeNAの順列からすれば、追われる立場になるのは梶谷隆幸だ。まさか、梶が??なんてDeNAファンにいわれそうだけど、そんな梶谷のモチベーションを高める存在になりえないか。

 

 ポジションは監督が決めればいいが、梶谷の現時点の成績は、打率は250を割り、ホームラン、盗塁とも20を下回っている。こんなところで終わる選手ではないはずだろう。

 

 一人の選手の加入がチームに好影響をもたらしてくれる可能性もある。

 

 となれば、

 筒香と中田が打線に並ぶって、怖い打線じゃないか。筒香がメジャー挑戦なら、細川や青柳が育ってくるまで、中田で。

 

 広島と西武は、資金があるわけではないので、どちらかというと、ロマン枠で候補に入れた。

 

 広島はタナキクマルを中心に中田と同じ89年生まれ世代が多くいる。そんな彼らに囲まれて野球をやるのもいいだろう。ロッテのところでも書いたけど、同学年に刺激される。

 

 しかも、広島は彼の地元なのだ。

 

 西武には資金もなく、辻監督の野球にも合わない。ポジションも空いていない。

 

 が、ひとつ、

 森友哉、浅村栄斗、中村剛也…がいるのだ。

 何が言いたいか分かってもらえたかと思う。

 

 そう大阪桐蔭高校で打線を組む面白いチームが作れそうっていう視点だ。

 

 今回挙げたチームの中ではもっとも現実的ではないけれど、チームづくりには、そういった観点、ロマンなチームづくりもあっていいのではないかと思う。

 

 ともかく、いまの「いらない」論調は、PVを稼げるのかもしれないけれど、調子の悪い選手に対して、ちょっとかわいそうな気がする。

 

 批判にさらされる、それがプロの厳しさでょ?

 

 陰湿ないじめに見えてしょうがないのは、僕だけだろうか。


   とまぁ散々書きながら、残留するのが1番良いのではないかと思う。

 

   一塁も、右の長距離砲も少ないのは日ハムも同じだから。