オーストラリアでは、数十年前まで一セント二セント硬貨がまだあったんです。
1セント、2セント硬貨を廃止したのが1992年、最小硬化は5セントになりました。 お買い物をするとき、端数が1、2セントの場合は繰り下がり、3セント以上だと繰り上がります。 つまり、合計が5ドル42セントだと5ドル40セントになり、5ドル43セントだと5ドル45セント支払うことになります。
最初は面倒くさかったけれど、慣れてしまえば普通になってしまいました。
ところが、カード支払いが主流になり現金で支払うことが少なくなってきた昨今、面白いことがありました。 もちろん、カードの場合は繰り下がりや繰り上がりが無いので、そのまんまの金額が引き落としされることになります。
たまたま、出先で美味しそうなカレー屋さんがあったので、フードコートで食べることにしました。 お値段$13.95もお手頃でした。
現金で支払うお客さんは少ないですよね、でも私は現金をたまたま持っていたので$20紙幣を出しました。 おつりが6ドル5セント来るはずなのに、お店の人が
「申し訳ない、5セントがないの」と・・・。あ、まぁいいや、OK、That's fine、No problemと寛大な心(?)で5セントのおつりを許してあげました。
日本だったらどうなるかなぁと思いながら、まぁオーストラリアらしいなぁと思っていました。 店員さんはインド人だったけど。
そんなことも忘れた数か月後、ある青果店で果物を買ったとき、ちょうど5セント足りないことがわかりました。 その時も現金支払いでした。 あらら、5セント足りないわ~ってレジで言ったら、レジのお姉さんが、良いわよ、5セント足りなくても大丈夫よ~!ってオマケしてくれました。
たかが5セント、されど5セント、一方でオマケして、一方でオマケしてもらって
そうやって人の社会は成り立っているんだなぁって小さな感動でした。
と言うのも、先日TikTokの動画で10セント足りずにご飯を食べられなかっただけではなく、お店の人がそのご飯をごみ箱に捨ててしまった話を見たばかりだったので、あぁ心は豊かでありたいなぁと思った次第でございます。 私がその場にいたら、その足りない10セントを払ってあげたかったなぁって。
世知辛い今日この頃ですが、誰かにやさしくしてあげることが出来る人になりたいです。
