私の野草日記 ~お金をかけない生き方しよう~ -13ページ目
ベサニー「グレース

もう一度試してごらん




ベサニーに促され

グレースはもう一度薬を

リチャードの口に入れてみました。




「ごくん」




リチャードは初めて薬を口にしたのです。




みるみるうちに

リチャードの体から血の気が戻り

体温が上がってきました。




「やったわ!

幻のキノコが効いたのよ!!




「幻のキノコとグレースの涙が効いたんだね」




グレースはリチャードが助かったのを見て

安心したとたん

今までの疲れがすべて出て

突然睡魔におそわれました。




グレースはまるで人形のように

ピクリともせず眠り続けました。




数日経ったころ

グレースとリチャードは同時に目が覚めました。




隣どおし寝ていた

グレースとリチャードは

お互いを見つめあいながら

心が幸福感で満たされていくのを感じました。




2人は一言も会話を交わさないのに

お互いが何を思っているのかわかりました。




リチャードは

グレースが自分のために危険な思いをして

キノコを探してくれたことに

深い深い感謝の思いでいっぱいでした。

そしてグレースが自分の命が

助かったことを喜んでくれていることを

感じとっていたのです。




グレースは

リチャードの命が助かったことが

本当に嬉しくてたまりませんでした。

そしてリチャードが

命を助けた自分に

とっても感謝していることを

感じとっていたのです。




それはそれは

とっても不思議な感覚でした。





グレース姫物語 ⑰へ続く