2024年2月10日         2月9日撮る

 

 

 2月9日記す

 山野草は『シコタンソウ』です 10年近く前から何回か育てていますが管理が甘く納得できる開花は一度も見ることができておりません。

 今日植替えのシコタンソウの一部は2020/10/24「奈良/高円山草の会の会長西浦正幸氏」から頂いたものです。

 シコタンソウ2014年にも一度育てましたが管理が悪く間延びし、消えていきました この模様は2014/5/8にブログアップしています。

 シコタンソウを育てるのは・・・かなりの難物、今年こそはの心算で育ててみたいです。

 

 

我が家のシコタンソウ開花(過去もっとも出来が良かった画像)

 2021/4/26撮る 同日ブログアップ

 8号中深鉢です 花茎の丈は8㌢前後で開花しています 現在の開花本数は40本程度間延びしています。200本程度ツボミがあります。

 

同上のアップ画像

 

 

297、シコタンソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)

 高山の岩の間や砂礫地に生える小形の多年草。葉は密に互生し、さじ状披針形で長さ5~15㍉、幅1,5~3㍉、先はのぎ状にとがる。質は厚くてかたく、裏面は暗紅色をおびることが多い。ふちには開出する剛毛餓ある。高さ5~10㌢の花茎を伸ばし、先の方で枝分かれし、黄白色で紅色の細点がある径1,5㌢ほどの小さな花を開く。和名は色丹島で発見されたことによる。花期は7~8月。

 

 

~ シコタンソウ 植替え ~

 

 植え替え前の「シコタンソウ」今の姿です このまま春を迎えても観賞に堪え得る姿は無理です。師匠から植え替えなさいと・・・

 鉢から外しベンレート300倍程度の希釈液に2時間程度浸します(良し悪しは不明です)

 

 鉢は11号の浅鉢です 鉢底に軽石の中粒を3㌢程度敷きます。

 

 同上に更に軽石の小粒を入れます 植え込みする栽培用土の鉢底への流れを弱めます。

 

 植え込み用土は配合用土小粒(粒子2.5~5.0㍉)(赤玉土2・桐生砂1・蝦夷砂1)です。元肥としてマグアンプKを少し入れます。

 小山盛のように中央部が高くなるようにします。

 

 植え付ける「シコタンソウ」の根茎が肥料に直接触れないように同上の配合用土を入れます。

 

 消毒を済ませた株を鉢の中央部を中心に配置します。生長と共に根茎は鉢の外周部の方向に伸びて行きます。生長と共に株の隙間に配合用土を補充していき蒸れを防ぎます。

 

 同上に配合用土を補充しながら植え込んでいきます。

 

 名札を付け十分灌水し完成です 寒さに強い植物です朝日の当たる日向で管理します。

 

 

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~~ 色丹草の育て方 ~~

 

長くなりますが宜しければどうぞご覧ください。

 

下記コメントは『趣味の山野草神戸山草会栽培大辞典』より抜粋記載です

  【シコタンソウ : 本項、神戸山草会 森 和男氏 書く⇒抜粋記載】

1985年1月10日初版発刊 発売元:栃の葉書房〔趣味の山野草;2024年1月号、通巻522号をもって残念ながら終刊となりました〕

 

 

シコタンソウ‹色丹草>  (ユキノシタ属)

 

自生地の環境

 千島の色丹島で初めて発見された草で、北海道と本州中部の高山帯の日当たりのよい岩礫地に自生しています。自生地により草姿、花色が多少違ったものがあります。

 

栽培のポイント

◦ 山砂に少し桐生砂を入れた用土などのように、水排けのよい用土に植える。

◦ 年間、日当たりと風通しのよい場所で育てる。

◦ 年に一度、花後に必ず株をバラして植え替える。

 

植え方

 3㍉くらいの山砂七、桐生砂三にほぐしたヤマゴケを少し入れた用土に植えます。植え付ける芽に根が付いているときは、根を半分以上切りつめて植えます。根の付いていない芽は、挿し芽の要領で植えます。一茎に四、五芽ついておりますので、その一茎一茎を分離して配置よく植え付けます。

 

殖やし方

 実生は2㍉程度の山砂八、ミズゴケ粉二の播種床に採り蒔きします。

 挿し芽は、植え替えどきに、細かい山砂床に一本ずつさして殖やします。一年で四、五芽になりますから、挿し芽の方が簡単です。

 

四季の管理

 植え替えどきです。用土の中にマグアンプKを少し入れておきます。追肥は薄い水肥を月一回程度与えます。

 病害虫はアカダニが発生しますので、ダイジストンを鉢に入れて予防します。水やりは朝一回で十分です。

 

 真夏にはできれば寒冷紗の下に置き、直射日光を避ける程度です。水やりは少なめの方が、芽がよく殖えます。

 夏の終わりころ鉢の中央部付近で今まで元気だった葉先が少し枯れることがあります。これは肥料不足が原因の場合が多いので、ごく薄い液肥を与えます。鉢植えの置き肥だけで安心しているとこんなことがあります。ただし根づまりによる枯れの場合は、失敗例に書いたように処置します。

 

 芽が伸びて下葉が枯れてきますと芽と芽の間に増し土をして、枯れ葉を埋め込んでやることが、この種類を上手く育てるコツです。

 

冬 から風にあたらない程度の保護をします。霜にあたっても大丈夫です。

 

感傷的な植え方

 

       

 高山の岩場にマット状に咲くこの草は、やはり10号の浅鉢か平鉢を使って作るのが、高山的な趣があります。

 鉢の中央に石を配するときは、石の部分を高く盛り、鉢土に少し勾配をつけ、表面に粗粒を並べますと山の感じがでます。

 

失敗例

 冬の保護のため、室内や軒下に取り込むと、徒長して花時が見苦しい姿となります。

 毎年植え替えないと、小さな草姿の割に根が張りますので、密生した芽が枯れてきます。そうなってきたら、応急処置として枯れかかった部分をえぐりとり、新しい砂を詰めると、枯れが広がるのを防ぐことができる。

 

この仲間

クモマグサ

 本州中部の北アルプスや木曾嶽山の高山帯の礫地に自生しています。八月ころ五弁の黄色がかった梅形の可愛い花を咲かせます。この草の栽培は下界では非常に難しいです。

 栽培はシコタンソウに準じます。少し乾かし気味にすること、花後バラして植え替えること、下葉が枯れあがると増し土で枯れ葉を埋めることをコツとして栽培しますが、温暖地では長く持ち込んだ例はあまりないようです。

 

洋種クモマグサ

ムカゴユキノシタ

ヒメヤマハナソウ

サキシフラガ・ロンギフォーリア

カプシア型

                                             以上

 

 

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