2024年5月5日 5月1日、4日撮る
5月4日記す
山野草は『シコタンソウ』です。管理が甘く過去に何回か失敗しています。今年2024/2/9に植え替え(同2/9にブログアップ)しました。今の時期ツボミが上がり咲き始めています。株の成長はもう一つですが今のところあまり間延びもなく開花が始まっています。
― シコタンソウ ー
297、シコタンソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)
高山の岩の間や砂礫地に生える小形の多年草。葉は密に互生し、さじ状披針形で長さ5~15㍉、幅1.5~3㍉、先はのぎ状にとがる。質は厚くてかたく、裏面は暗紅色をおびることが多い。ふちには開出する剛毛餓ある。高さ5~10㌢の花茎を伸ばし、先の方で枝分かれし、黄白色で紅色の細点がある径1.5㌢ほどの小さな花を開く。和名は色丹島で発見されたことによる。花期は7~8月。
~ シコタンソウ いま ~
①
鉢一面に育てたいのですが?・・・3~4年くらいはかかることでしょう。
②
同上角度を変えて撮っています。
③
同じく上から撮っています。
④
下記2枚の画像は今日2024/5/4に撮っています。少し開花が始まっています。
⑤
同上のアップ画像です。
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~~ 色丹草の育て方 ~~
(本項目2024/2/10にもブログアップしています)
長くなりますが宜しければどうぞご覧ください。
下記コメントは『趣味の山野草神戸山草会栽培大辞典』より抜粋記載です
【シコタンソウ : 本項、神戸山草会 森 和男氏 書く⇒抜粋記載】
1985年1月10日初版発刊 発売元:栃の葉書房〔趣味の山野草;2024年1月号、通巻522号をもって残念ながら終刊となりました〕
シコタンソウ‹色丹草> (ユキノシタ属)
自生地の環境
千島の色丹島で初めて発見された草で、北海道と本州中部の高山帯の日当たりのよい岩礫地に自生しています。自生地により草姿、花色が多少違ったものがあります。
栽培のポイント
◦ 山砂に少し桐生砂を入れた用土などのように、水排けのよい用土に植える。
◦ 年間、日当たりと風通しのよい場所で育てる。
◦ 年に一度、花後に必ず株をバラして植え替える。
植え方
3㍉くらいの山砂七、桐生砂三にほぐしたヤマゴケを少し入れた用土に植えます。植え付ける芽に根が付いているときは、根を半分以上切りつめて植えます。根の付いていない芽は、挿し芽の要領で植えます。一茎に四、五芽ついておりますので、その一茎一茎を分離して配置よく植え付けます。
殖やし方
実生は2㍉程度の山砂八、ミズゴケ粉二の播種床に採り蒔きします。
挿し芽は、植え替えどきに、細かい山砂床に一本ずつさして殖やします。一年で四、五芽になりますから、挿し芽の方が簡単です。
四季の管理
春 植え替えどきです。用土の中にマグアンプKを少し入れておきます。追肥は薄い水肥を月一回程度与えます。
病害虫はアカダニが発生しますので、ダイジストンを鉢に入れて予防します。水やりは朝一回で十分です。
夏 真夏にはできれば寒冷紗の下に置き、直射日光を避ける程度です。水やりは少なめの方が、芽がよく殖えます。
夏の終わりころ鉢の中央部付近で今まで元気だった葉先が少し枯れることがあります。これは肥料不足が原因の場合が多いので、ごく薄い液肥を与えます。鉢植えの置き肥だけで安心しているとこんなことがあります。ただし根づまりによる枯れの場合は、失敗例に書いたように処置します。
秋 芽が伸びて下葉が枯れてきますと芽と芽の間に増し土をして、枯れ葉を埋め込んでやることが、この種類を上手く育てるコツです。
冬 から風にあたらない程度の保護をします。霜にあたっても大丈夫です。
感傷的な植え方
高山の岩場にマット状に咲くこの草は、やはり10号の浅鉢か平鉢を使って作るのが、高山的な趣があります。
鉢の中央に石を配するときは、石の部分を高く盛り、鉢土に少し勾配をつけ、表面に粗粒を並べますと山の感じがでます。
失敗例
冬の保護のため、室内や軒下に取り込むと、徒長して花時が見苦しい姿となります。
毎年植え替えないと、小さな草姿の割に根が張りますので、密生した芽が枯れてきます。そうなってきたら、応急処置として枯れかかった部分をえぐりとり、新しい砂を詰めると、枯れが広がるのを防ぐことができる。
この仲間
クモマグサ
本州中部の北アルプスや木曾嶽山の高山帯の礫地に自生しています。八月ころ五弁の黄色がかった梅形の可愛い花を咲かせます。この草の栽培は下界では非常に難しいです。
栽培はシコタンソウに準じます。少し乾かし気味にすること、花後バラして植え替えること、下葉が枯れあがると増し土で枯れ葉を埋めることをコツとして栽培しますが、温暖地では長く持ち込んだ例はあまりないようです。
洋種クモマグサ
ムカゴユキノシタ
ヒメヤマハナソウ
サキシフラガ・ロンギフォーリア
カプシア型
以上