2021年8月16日                 8月15日撮る

 

 

 8月15日記す

 山野草、前号に続いての『アサギリソウ』です。復活の兆しが見えてきました 挿し木で殖やし、来春は別鉢も作ります。

 

 

473、アサギリソウ (キク科)

       別名;チシマアサギリソウ、ハクサンヨモギ

 

 北海道、本州(北、中部)、樺太、南千島。北地では海岸沿いなどに生える多年草。茎は高さ15~60㌢、直立し、花茎が枝先で著しく分枝し、下垂れする。葉は互生、2回羽状または掌上に分裂し、最終裂片は糸状で幅1㍉くらいで鈍頭となり、全体は絹毛に覆われている。

 花序は茎の上部の葉脇から多数出て、総状花序となる。花は小梗があって径5㍉くらい、下向きに咲く。総苞は楕円形または卵形でやはり絹毛が密生している花冠は黄白色で毛が多く、中止部には両性花、周辺部には雌性花がある。

 

 

~ アサギリソウ 挿し木 ~

 

今年6月初旬に瀕死状態のアサギリソウ、植え替えや挿し木を行いました。2か月余りでここまで成長しました。成長したこのアサギリソウを挿し木で殖やし、来春は別鉢も作ります。

 

同上の母木、の茎穂を7~8㌢切り取り挿し木します 約40本採れました。

 

同上40本の茎穂を状態により大中小の三段階に分けています。

 

挿し床は6号の浅鉢です 鉢底に軽石の中粒を敷き、用土は配合用土(赤玉土2・桐生砂1・朝明砂1の細粒<粒度は1.0~2.5㍉>)を入れます。

 

挿し木の前に同上④の用土に十分水分を吸収させます。

 

挿し穂に同上③にルートン(発根促進剤)を塗ります。

 

同上「ルートン(発根促進剤)と鹿沼土の微塵」を耳たぶ程度の柔らかさに練ります。

 

同上⑧に③の挿し穂の根元部分2~3㌢につけ、その上から鹿沼土の微塵を塗し、天婦羅やフライのように衣をつけます。

 

同上⑧を十分湿らせた挿し床⑤に挿し棒で挿し穴を開け同上⑧のコロモの付いた苗を挿し込みます。発根促進剤も付いた状態で挿し木ができます。挿し木の苗木は③の苗は中央部から大中小の順で挿し込みます(活着後の成長時の茎丈を考慮しています)。

管理は4~5日は日陰で管理し、徐々に半日蔭から日向に移動します。

 

 

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参考に添付します よろしければご覧ください。

                             (2021/6/10にもアップしています)

 

 

アサギリソウの育て方

      盆栽大辞典 日本盆栽協会編より抜粋です

 

◆ 栽培法==


灌水は冬以外は1日1回、鉢底から流れ出るまで灌水する。

 

施肥は育ちが良いので、芽摘みの時期を除いては、多肥にしないこと。薄い液肥を月に1回与えるだけで十分である。

 

植え替えに際しては排水が悪いと根が夏に腐ることがあるので、できるだけ大粒のごろ土を用いるのがよい。

 

鉢は中深、、又は浅鉢がよく、鉢の底に3分の1ほどにゴロ土を敷き、ミジンを抜いた2~3㍉の粒の赤玉土に植える。

 

植え替えは3月と10月が適期で、2年に1回は植え替えが必要である。持ち込み株は鉢内に根が充満しているので古い用土を十分に落として根をできるだけ切り取ること必要である。置き場は陽当り風通しの良い棚上で管理する。

 

繁殖は株分けで3月と10月が適期。又、5月頃から10月中旬まで挿し芽ができる。

茎を4~5㌢の長さに切り、富士砂、赤玉土の3㍉目で2分の1差し込んで植え付けると2週間で発根する。最初は半日陰に置き、根付いたら日当たりのよい棚上で管理する。

 

過湿に弱いので排水をよく保ち根腐れに気を付ける。病虫害には強く、芽出しから秋までマラソン乳剤、スミチオン乳剤の薄い液月1回散布するだけで充分である。

葉が細かく裂けて、銀白色の密毛に覆われていて美しい。葉に水滴が付くと清々しい気分に満ち、風情がある。

 

 

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