【極大射程/原題:Point of Impact】
【映題:ザ・シューター/極大射程】
チャプター26より
残り数秒、死の淵から生還したニック
「ちょっと言わせて欲しいんだが」と、ニックは言った。
「まずは優秀な弁護士を雇うのが最善の道だと思う。おれがFBIと連絡をとってある種の取引をしてもいい。おれの証言と・・・・・」
だが、ボブは黙ってニックを見つめるだけだった。
「どうやら、わかってないようだな。奴らはおれの犬を殺したんだぞ」と、やがて彼は口を開いた。
「よく聞け、メンフィス。仮に、今この瞬間から自由な人間としてこの件から身を引けるとしても、おれにはそうするつもりはない。
相手は組織を解散し、それぞれ好みの新しい身分に生まれ変わるだろう。そうなれば、誰にも奴らを捕らえることはできない。嫌になるほどずる賢い連中だからな。
この事件も奴らとともに迷宮入りする。1年かそこらして騒ぎがおさまったころ、奴らはまたビジネスを再会するだろう。
おれがやろうとしてるのは、山羊を囮にして奴らをおびき出すことだ。山羊を狩っている気になっている間に、実は山羊に狩られているという寸法だ。
山羊には誰がなる?おれだよ。忘れてはならないのは、この山羊には歯があるってことさ。山羊は噛みつくんだ。
わかるか、メンフィス、こいつは荒っぽい危険な仕事だ。撃ち合いもあるだろうし、人間も死ぬだろう。楽しい仕事じゃないし、こちらは全くの孤立無援だ。
こいつは戦争なんだ。始めたのはおれじゃないが、ケリをつけるのはおれなんだ。
さて、おまわりさん、覚悟を決めてくれー手を貸すか、手を引くか?」
わかった、手を貸そう
ー チームになる二人
まずはライフルのことである人物に会いにいくことに、、、
次回へ続く
この偉大な小説の原作者であるスティーブン・ハンター氏、および"Point of Impact"を"極大射程"とした訳者である佐藤和彦氏に大きな敬意を表す。
