サチ捕獲作戦実行日<後半>

 

動物病院に到着。

WEBで予約をしていて、初診問診票も記入済みだったので

スムーズに受付が完了。

 

「ナガノサチちゃん、中にお入りください」

キャリーをなるべく平行になるように恐る恐る診察台にのせる。

 

今朝保護しました。野良猫です。オスかメスかもわかりません。

ノミダニ駆除やワクチンをお願いします。

 

先生は優しい表情で、優しい声で、私にもサチの話しかけてくれた。

サチをキャリーケースから出すところから始まった。

先生とスタッフの方で洗濯ネットにサチを入れるのに、とにかく暴れた。

ケースをおみくじの棒を出すように振って、最後は洗濯ネットの中に、

フードが入ったお皿と一緒にサチがころっと落ちた。

 

洗濯ネット越しに先生の診察が始まった。

 

体重1.2㎏ 女の子 推定3か月

検便の結果、ひとまず異状なし 今日はノミダニ駆除の薬を処方。

2週間後にワクチン接種に来てください、との事だった。

 

やっぱり女の子だった。男の子でもサチと決めていたけど。

ずっと女の子だと思っていたから、とてもほっとした。

このまま放置していたら、やがて子供を産むことになるから

保護したかった。ガリガリのお母さん猫を見ていたから、

守ってあげたいと思った。

たくさん聞きたいことがあったけど、

いろいろパニックで心に余裕のないまま、

サチをキャリーケースにいれてもらう。

 

最後に診察券に載せる写真が取れそうと、キャリー越しに

ねこじゃらしや声でサチがカメラの方を向くように

先生とスタッフの方々が次々に声をかけてくださった。

 

サチちゃん、サチちゃん~

 

その光景はサチのこれからの未来にエールを送っていただいているようだった。

 

待合室にいるときも、他の飼い猫さんを診察する声が

聞こえてきましたが、分け隔てなく、むしろそれ以上に

優しく丁寧に見ていただいたこと、忘れません。

サチを守ると決めた私の背中を押してくださいました。

 

私の苗字のとなりにかかれたサチの名前。

緊張して硬いサチの写真。

 

サチを連れて帰る帰り道。もう震えなかったし、涙もでなかった。

たくさん考えなければならないことはたくさんあるけれど、

この決断を正解にするために頑張っていこう。