術後3日目、「こんにちは〜」と私のベッドのカーテンが開けられると、見覚えのない看護師が入ってきた。
ちょっとポカンとしてると、
「私、先日の手術の時の看護師です」という。
「ああ、あの時の!」
(ワクワクして軽口をきいた、あの看護師さんだ!)
「どうされてるかと思って来ちゃいました。早く良くなるといいですね!」と言ってすぐに帰っていった。
あの数分しか会話をしてない私のためにわざわざ病室訪問してくださったのは喜ぶべきことかもしれない。
でも、この頃、ガスもお通じもなく、手術で何か不具合があったのではないかと不安を感じ始めていたタイミングだったため、この、“手術室看護師の訪問”という、めったにない出来事が、
(やっぱり手術室で何か起こったのではないか。それで様子を見に来たのではないか)
という私の疑心に拍車をかけてしまった。
今思うと、滑稽なほど考えすぎだと思うが、あの時はかなり本気で疑った。
手術室で起こったことは患者は知り得ないという情報の非対称性から、いったん病院、医師、看護師に不信感を持つとなかなか止められないのだ。
医療従事者のみなさん、患者はあなたの一挙手一投足で気持ちが揺れ動くのです。心してください。