◆情報を瞬間移動させる「量子テレポーテーション」を光と原子の間で成立させることに、欧州の研究者が成功した。現在のコンピューターの限界をはるかに超える超高速演算が可能な「量子コンピューター」の実現につながる成果であり英科学誌ネイチャーに発表した。

 デンマークのコペンハーゲン大とドイツのマックス・プランク研究所などのグループがセシウム原子を使って成功した。これまでは光と光の間や、原子と原子の間で、コンピューターでの情報に相当する「量子力学的な状態」の伝達に成功していたが、光と原子の間で成功したのは初めて。

 量子コンピューターでは、原子の集まりが情報を蓄えるメモリーやディスクの役割を、光が情報を伝える役割をすることが想定されている。今回の実験で、両者が「接続」できることが示された。


 未来型コンピューターには、DNAコンピューターも研究されており、どちらが有力なのか各国で基礎研究している段階である。

 「量子テレポーテーション」技術が発展すると、物質を瞬間移動させることが可能になるかもしれない。

 まさに、SFの世界の話だが少しは現実味が出てきたのではないだろうか。