◆病気のかかりやすさなど体質の違いを生む遺伝情報の個人差が、DNA上のどこにあるかを示した「地図」を日米など5カ国の国際研究チームが完成させた。遺伝情報の違いに応じて治療法を変える「オーダーメード医療」の実現や病気に関連する遺伝子の発見に役立つ成果で、英科学誌「ネイチャー」に発表した。

 ヒトのゲノム(全遺伝情報)は、DNAの塩基配列が約30億個連なってできている。このうち、個人によって塩基の種類が1カ所だけ異なる部分をスニップ(SNP)と呼ぶ。SNPは全体で約1000万カ所あり、これが個人の体質差を生むとされる。

 研究チームは欧州系の米国人、アフリカ系のナイジェリア人、アジア系の中国人・日本人の3人種計269人について、各約110万カ所のSNPを解析、ゲノムのどこにあるかを示した。

 SNPにはいくつかが一塊(ハプロタイプ)になって遺伝する性質があり、アジア系の場合、25万カ所のSNPを調べるだけでSNP全体が98・5%の精度で予測できることも分かった。

 日本の研究チーム代表の中村祐輔・東京大医科学研究所教授は「今回の地図を利用すれば、SNPすべてを調べる必要がなく、迅速なオーダーメード医療の実現につながる」と話している。(毎日新聞)

 【私のコメント】
 ヒトゲノム情報の個人差の判別が今まで難しいものであった。
 今回、この様な地図が出来た事により、個人差の判別が容易になると言うことである。
 つまり、その人だけに効く薬の開発が容易に出来る事になる。
 例えば、不治の病等に効果のある、その人だけに効く薬を作る事が出来るのである。
 この事は、私の著書でも触れています。


 著書=『50年後の未来予測(科学技術による)』