アダルトチルドレンから、「以前より相当まとも」に回復しています -9ページ目

アダルトチルドレンから、「以前より相当まとも」に回復しています

社会と人と自分に不安を抱える「とかくこの世は生きにくい」 アダルトチルドレンが 回復へのきっかけを見つけ

「以前より相当まとも」に変わりながら一進一退、もう一歩踏み出そうとしている

ごく普通のAC会社員の様子を書いた現在進行形のブログです。

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『・・これは現実だ。新しい人生が始まる。わかるかい?子供たちを見てみろ。君の子供たちを。

 

どんなに美しいか、わかってるか?』
[出典:「七つの贈り物」 主人公の台詞 コロンビア映画配給 ]

 

 

※前回の続きです

 

 

さして広くなどない住まいです。

 

すぐに廊下を過ぎ、リビングのドアを開けました。

 

ベランダに出て、煙草を口の隅にあて、もたれかかります。

 

一口吸い込み、息をはきました。

 

ああ、やはり

 

連鎖は、避けられないのか

 

それとも言えるだけ、まだいいのか

 

けれど、心配、しているのだ。小さな自分のことを

 

ああ

 

混乱した思考をまとめられず、立ち竦む鼓膜に

 

心細げな虫の羽音が地面のほうから聴こえ、

 

肌寒さを感じる微風が身体をぬけて行きます。

 

ふぅ、見上げた秋薫る空にはお月さまが浮かび、私と辺りを照らしていました。

 

 

いつになく煙に苦さを覚えつつ、思いをめぐらせます。

 

どうすれば、いいのか

 

一体、どうすれば、いいのだろうか

 

暫く月明かりに映され、ようやく、気づきます。

 

硝子の明かりに薄く、この身が映っていました。

 

私は、逃げ出した

 

またも私は、逃げ出したのだ

 

せめて笑顔をつくり、手をさしのべて、一緒に妻の待つ場所まで連れていけばよかったのに。

 

独り、部屋に残し、私は足早に立ち去った。

 

そのとき、娘はどんな気持ちだったのか。

 

逃げ出し、振り返りもしない私の姿に、なにを感じたのか。

 

そのあと、どのような足どりで浴室へと向かったのか。

 

想像を、します。

 

 

かつて、わたしも訴えたことがあります。

 

半ば軽口のように、けれど真剣に。

 

その記憶が、場面が、蘇りました。

 

「なにをいっているの」

 

あしらうような、咎めるかにも聞こえる声に、二の句が継げず、黙り込んだわたし。

 

見えていた光景も、影も、お部屋の様子もいまだ、再現せよと命ぜられれば可能な、

 

三十数年前の、出来事、です。

 

また、繰り返すのか

 

未来のある日、絶望の記憶を思い出させるのか

 

微風が変わらず肌を過ぎゆくなかで

 

慄然とした思いに襲われ、身の凍るようでした。

 

 

謝らなければ

 

 

きちんと、謝罪をしなければ

 

 

お月さまは朧に光り、沈黙していました。

 

 

 

※次回に続きます

 

 

 

私の場合、のお話です。




「アダルトチルドレンは希望の言葉」

それでいいんです。大丈夫です。大丈夫じゃなくてもいいです。





「ぼくは治そうとなんかせず、ただ偶然を待っている」(河合隼雄さん)
「人格は変わる。それは世界の認知の仕方による」(齋藤学さん)



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