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アダルトチルドレンから、「以前より相当まとも」に回復しています

社会と人と自分に不安を抱える「とかくこの世は生きにくい」 アダルトチルドレンが 回復へのきっかけを見つけ

「以前より相当まとも」に変わりながら一進一退、もう一歩踏み出そうとしている

ごく普通のAC会社員の様子を書いた現在進行形のブログです。

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『・・私の言っているのは、「とにかく言ってみろ」ということなんです』
[出典:「カウンセリングを考える 下」 河合隼雄著 P39 創元社刊]
 

 

今回は、混乱と弱さの最後について書きたいと思います。

 

 

※前回の続きです

 

 

またも、逃げ出した、私。

 

おそらくは、我が家の問題を乗り越えようとしているのでしょう。言葉を真っ直ぐに投げかけてきた、中学一年の娘。

 

その重量に耐えきれなかった。

 

娘を独り部屋に残し、振り向きもせず立ち去った。

 

どのように感じるのかなど、考えることも無く

 

混乱と弱さを隠せなかった

 

やっぱり、だめな、私。

 

 

お湯からあがったのち、髪を乾かす順番を待つのが常、です。

 

一度リビングに戻り、そこにいた私にさらりと笑いかけ、部屋へと向かいました。

 

まだ細い、子供らしさを残す背中を追いかけます。

開いている扉を軽くノックし、入室を求めます。

 

数分後、

 

謝罪のことばを口にしていました。

 

床に坐って、うなだれる私の両肩に手を差し伸べ、ふわり、置きます。

 

見上げると、そこには笑顔がありました。

 

それを、何ととらえればよいのか

どのように受けとめればいいのか

 

わかりなどしないまま、言っていました。

 

「・・だけど、よくはなってるから」

 

「少しずつかもしれないけど、人間に、近づいてるから」

 

ちらり、灯りをうけた窓のほうをみて、視線を戻し、云いました。

 

「よかったよね、気づいて」

 

そのお顔と瞳は、見違えるほど大人びた表情と色とをみせていました。

 

 

外には、すっかり夜の帳が降りていました。

 

ベランダから眺める街並みは青白く沈み、遠く、途切れ途切れの灯りが連なってみえました。

 

薄雲の間から、時に覗くお月さまを仰ぎ、ひとりごちます。

 

わからない、のです

 

どうするのが、どう接するのが問題の無い家なのか

 

なにを言い、伝え、言葉にするのが、よい親なのか

 

自信を、持てないのです

 

わたしには、わからない

 

わからない、のです

 

頬を撫でる秋の空気は心地好く、羽の音の響きが凪いでいました。

 

お月さまは、隠れてしまったようでした。

 

 

お布団のうえ、眠る準備をする娘に呼ばれ、側にいきました。

 

湯上りの、上気した香りが漂っています。

 

となり、妻は目覚まし時計をセットしていました。

 

「あのね」

 

「うん」

 

「こっちに引越してくる前、なんだけど」

 

聞きながら、時を遡ります。五年以上前、でした。

 

「うん」

 

「大きい、綺麗な箱に入ったチョコレートがあったのね」

 

「うん」

 

「あ、まだ怒ってたとき、ね」

 

「う、ん」

 

横たわり、寝間着の躰を伸ばしきった姿でした。

 

「開けるときひっくり返して、床にね、落としちゃったの、全部」

 

ほころんだお顔で、妻も、

 

「大丈夫?って聞いたら、だいじょうぶ~、って。見たら、全然大丈夫じゃなくて」

 

「急いで集めたよ~」

 

「幼稚園だっけ?小学校、入ってた?」

 

「憶えてないよ~、けどね・・」

 

私をみて、続けました。

 

「○○○くん(※私の愛称です)、食べてたよ。言わなかったから」

 

広くはない和室に、笑い声が満ち

 

ふたりは、倖せそうにみえ

 

 

お布団のうえにいて。

 

 

もう二度と壊してはいけない、と私はわたしに言い聞かせていました。

 

 

 

私の場合、のお話です。




「アダルトチルドレンは希望の言葉」

それでいいんです。大丈夫です。大丈夫じゃなくてもいいです。





「ぼくは治そうとなんかせず、ただ偶然を待っている」(河合隼雄さん)
「人格は変わる。それは世界の認知の仕方による」(齋藤学さん)



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