フェブラリーS【GⅠ】の勝負服レッドルゼル(8牡・フレンチノワールの16 父ロードカナロア)<安田隆>について

 

3ヵ月の休み明けも馬体重は前走から変わらず490キロ。単勝6番人気。パドックでは馬体の張りもあって、歩様もしっかりして良く見えました。ただ、返し馬は慎重な感じで、一抹の不安を覚えました。

レースは五分のスタートを切りましたが、すぐに下げて最後方から。直線大外に持ち出して追い込みにかけましたが、目立った脚は使えず勝ち馬から0.8秒差の6着に終わりました。

 

安田隆行師「状態については申し分なく、返し馬もスムーズ。去年と同じだけ走ってくれれば勝てると自信を持って送り出しました。競馬も後ろからになるのは作戦通りで、33秒台と速い流れの中ぴしゃりと折り合っていたので『よしよし、あとは前を飲み込むだけ』と思いながら見ていましたが、ルゼルらしい爆発力を繰り出せなくて…。牧場滞在時にやや順調さを欠いたとはいえ、このレースに向かう過程に狂いはなかったですし、我々も馬も、そしてジョッキーも全力でやり切った結果なので仕方ありません。私自身最後のGⅠレースの挑戦で、ファンファーレとともに鳴り響く手拍子にはグッとくるところはありましたが、最後の最後まで厩舎の大将格として国内外で活躍し続け、今日もこの舞台に連れてきてくれたルゼルには感謝の気持ちでいっぱいです。全力で走り切ってくれたので、まずは脚元などに異常がないかよく観察し、次の厩舎に引き継ぎたいと思います」

 

星悔しいですね泣くうさぎこのメンバーなら馬券圏内には来てくれると思ったのですが…

 

敗因として考えられるのが…

・脚元の不安とテンションの高さで、今週はかなり軽めの内容。いつものように負荷をかけ切れなかったこと。

・ここまで川田騎手騎乗で追い込む競馬で結果を出してきましたが、今回4年ぶりに北村友一騎手が騎乗。過去に北村騎手では前に行く競馬でしか勝ったことがなく、追い込みではすべて届かず。いまやルゼルは追い込むことしかできないので、この鞍上を選択したのが大失敗でした。なぜ前走の横山典弘じゃなかったのでしょう。机よりはノリの方が明らかにこの馬向きでしたね。

・あとは、追い込むにしても、ルゼルが通った大外は伸びづらかったかも。結果論ですが、馬群を突いてファイトさせた方が良かった気もしました。

 

そして、気になるのは今後です。

・3/5で安田隆行師は定年ですが、息子の安田翔伍厩舎に転厩でしょうかはてなマーク兄、安田景一朗調教助手が移る厩舎かも。

・次走をどう考えるか。いつもはドバイゴールデンシャヒーンでしたが、脚元を考えると休ませそうだし。秋、JBCスプリントを狙うとしたら、今年は佐賀競馬場なので、スプリントは得意の1400m戦。ただ、この1年勝ってないので、選ばれるかどうかの不安があります。選ばれなかったら、また武蔵野Sぐらいしか選択肢がないし…。

・引き際をどう考えるか。「次の厩舎に引き継ぐ」と師が言っているので、すぐの引退はないでしょうが、ということは種牡馬の目もないということなのかも。去年、2着だったときに引退していればまず種牡馬になれたのに…。

いずれにしても、ルゼルにとって良い選択となりますようにお願い

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