G1レーシングスパニッシュアート(5牝・スパニッシュクイーンの17 父フェノーメノ)<戸田>が引退することに。

 

【山元TC】

11月19日(土)の福島・芝2000m戦で7着。22日に山元TCへリフレッシュ放牧に出ました。

しかし、12月に入っても毛ヅヤが悪くて疲れが取れず、予定していた来年の1回小倉開催への出走は厳しい状況。引退期限の6歳3月まで時間もなく、ここ最近の成績も踏まえて、関係者で協議した結果、本馬の引退・繁殖入りが決まりました。

 

星3歳未勝利戦で勝ち上がることができず、普通なら引退でしたが、父フェノーメノを管理した戸田博文師の温情もあって、引退も地方転籍もせず、1勝クラスへ格上げ挑戦し、4歳4月に11戦目にして初勝利。しかし、その後は同じ1勝クラスなのに馬券圏内さえ入ることができず、長めの休養も重なってズルズル5歳秋まで来てしまいました。

410~420キロと馬格がないのと、スタートが不安定で行きっぷりが悪く、良いポジションでレースできないのが、ローカル中心ということもあって伸び悩んだ要因でしょう。5歳春ぐらいが引き際だと思いましたが、ちょっと引っ張りすぎでしたね。

父は種牡馬を早々と引退したフェノーメノですが、母スパニッシュクイーンはアメリカンオークスを制した良血馬なので、追分Fで大事にしてもらえるでしょう。母として良い仔を出してほしいですね。お疲れ様でした。

(上・初勝利時、下・直近、山元TCにて)