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大谷翔平選手、2ケタ本塁打と2ケタ勝利のベーブ・ルース以来103年ぶりの偉業達成なるか!?

熾烈を極める三つ巴のホームラン王争い、そしてア・リーグMVPの行方は!?

泣いても笑っても、残り9試合となりましたあせる

 

僭越ながら1ファンとしての展望を…。

 

 

まず、① ホームラン王争い

 

ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ) 46本塁打① 打率.322① 打点105④ 残り9試合

サルバトーレ・ペレス(ロイヤルズ) 46本塁打① 打率.276 打点115① 残り10試合

大谷翔平(エンゼルス) 45本塁打③ 打率.255 打点95 盗塁24④ 残り9試合 

(投手成績 9勝2敗 防御率3.28 奪三振146)

※9月24日時点

 

残り9試合の内訳は…

マリナーズ(ホーム)3試合→レンジャーズ(ビジター)3試合→マリナーズ(ビジター)3試合

マリナーズはプレーオフ進出がかかっているし、3戦中2人先発左腕がいるので左対左はやや分が悪そう。勝ちにこだわるので敬遠も増えそうです。地区最下位のレンジャーズとの対戦で本塁打を稼げるかどうか。ここがキーポイントでしょう。なんとか調子を戻してほしいですね。単独はないと思いますがタイはあるかと思います。49本ぐらいがボーダーラインかな。

 

 

次に、② 2ケタ勝利

 

9月27日のマリナーズ戦(ホーム3連戦の最後)と10月4日の最終戦、2試合の先発が想定されます。レンジャーズ戦に先発した方が勝つ確率は高いでしょうが、1戦必勝より2戦で1つ勝つ方が楽ともいえるので、これは当然のローテか。2ケタ勝利をあげることができればベーブ・ルース以来の快挙となるのでMVPもついてくるでしょうから、MVPへの重要度ではホームランより1勝ですね

メジャーは球数が100球に近づくと交代させられるので、どんどんストライクを投げ込んで球数を減らそうとしますが、最近は甘いファーストストライクをどんどん狙われて被本塁打が増え、勝ち星につながっていません。しかも、投手陣がメジャー最弱レベルのため、勝ちゲームも逆転負けとなるケースが多く、本当に気の毒。

ファーストストライクを慎重に入って、安定したピッチングができれば!!

 

 

そして、③ MVP争い

 

2ケタ本塁打&2ケタ勝利達成、また、2ケタ勝利でなくても本塁打王獲得なら文句なしでMVP。

ただ、どちらも届かなかった場合でも、盗塁数が30いけば、40-30超えで多分大丈夫。

それもなければ、“自分がMVPだ”と公言しているゲレーロJr.との争いになるでしょう。終盤戦に勢いが落ちているのもマイナスイメージにはなると思います。

 

MVPは日米ともに記者投票で決められます。アメリカには最優秀投手にサイヤング賞があるので、MVPは9割は打者。日本は沢村賞があるにもかかわらず投手でもMVPになることが多いです。

また、日米ともに、優勝もしくはプレーオフ進出へ大きく貢献した選手が選ばれる傾向が強く、三冠王などかなり目立った個人成績をあげない限り、下位チームから選ばれることは少ないです。そういう意味では大谷もゲレーロもプレーオフ進出はないので、単純に記録の凄さだけで考えたら大谷なんですが…。

あと、記者個人による投票なので、アメリカはメディアへの態度が悪い選手はまず無理。ゲレーロも悪くないですが、記者の印象度でも大谷有利でしょう。

 

MLBは5ツール(打率、長打力、スピード、守備力、肩の強さ)を高く評価するので、長打力があって走るのも速い選手は日本以上に評価されます。本塁打&盗塁ですでに40-20を達成している大谷選手は、この点でゲレーロやペレスを大きく上回ります。ちなみに45本塁打25盗塁はMLBの歴史で5人しか達成していません。あと1盗塁、早く決めてほしいですねニコニコ

 

ベーブルース以来の二刀流、大谷選手を応援しているファンとしては、もちろんMVPを獲ってほしいですメラメラ

ただ、MLBファンとして見た個人的な印象は、①打率が低すぎる ②勝利への貢献度が高くない ③守備で貢献できない この3点が大谷選手のネックと感じています。

 

①について、厳しい目で見ると、打率2割5分台でMVPは聞いたことがありません。

メジャー特有のシフトの網にかかって単打が少ないことが低打率の一因でしょうが、じっくり試合を見ていると、甘いボールの打ち損じがかなり多いです。また、最近は2ストライク後に際どいボールに手を出さず、見逃し三振が多くて(メジャーのダメ審判のミスジャッジも多いけど)、正直ヤキモキしますね。あせる


②について、勝利への貢献度が低いというのは、チャンスに弱いこと。

大谷の一打で勝ったという試合はあまり記憶にありません。今季のサヨナラ打は無し。サヨナラホームランに至っては日本ハム時代からこれまでゼロ。打率が低いので、勝敗を決定するチャンスに適時打が少ない。強打者としての条件である「ここ一番の勝負強さ」が残念ながら感じられません。2割5分でも得点圏打率が3割台なら試合を決定づける仕事ができていると思いますが、今季の得点圏打率は2割8分台。打率より少し高い程度…。

 

ただ、打者に専念していれば、打率UPやチャンスでのタイムリー増加はあったかというと、私には疑問です。現状、打者としては今の限界かなと。くしくもイチロー選手が現役時代に「打率.250でいいなら40本塁打打てます」と言っていましたが、超一流になると打率を捨てればホームランは打てる、そういうことなんだと思います。

厳しいことを書きましたが、経験を積むことで変わる可能性は高いでしょう。局面によってバッティングを変えられるようになり、ヒットが欲しい場面でヒットが打てる、長打が欲しい場面で長打が打てるようなバッターになれば、一皮むけて真の強打者になれるのではないでしょうか。伸びしろは十分あるし。

 

一方、投手としての勝利への貢献度については、二刀流の弊害で中途半端になっていることは明らか。

もし、投手に専念していれば14~15勝はして、投壊したチームの救世主となり、プレーオフ進出もありえたでしょう。トミー・ジョン手術明けで無理はできないので、こんなものかもしれませんが。

 

そもそも論として、打高投低のいびつなチーム編成で、トラウトら主力打者も故障と、弱小チームに成り下がっているので、1人の力では勝利に貢献しづらい、これが精一杯というのもあるでしょう。ヤンキース時代の松井秀喜のように、スター選手が揃い、そこそこの成績をあげていれば勝利に貢献できるといった状況ではないですから。マッドン監督の采配にも疑問符がつきますし…。

 

あと、盗塁について。

24盗塁は決めているものの成功率は低く、盗塁死はリーグ最多の10。メジャーの投手はクイックが下手で、モーションを盗みやすいにもかかわらずです。

理由として私が考えるのは…

①塁上でも経験が浅く、たくさんいる投手の癖を盗みきれず、大きなリードが取れない。ケガをしないように手から戻るのを避けたいこともあるかと。

②体が大きく、ストライドも広いのでスピードに乗れば速いが、動き出しの一瞬やベース到達時のスライディングの瞬間が他の俊足選手に比べて遅い(ような)。

また、投手は走り込んでスタミナをつけるため、下半身は「遅筋」が発達し、瞬発力や回転数の源となる「速筋」が名だたる盗塁王と差があるような気がします。ストライドが大きく、回転も速ければ“ディープインパクト”ですよ(笑)

そういう意味で、大谷選手は勢いのついたベースランニングや一塁までの駆け抜けは速いが、ストップ&ゴー&ストップの二盗・三盗はそこまで速くない(のかなと)。慣れてくれば全然違ってくるかとは思うので、これも伸びしろアリグッド!

 

③最後に1つ、守備について。

私の願っていることは、大谷選手を守備につけてほしいということです。脚と肩が他の選手より優れているのにDHって意味不明。DHは走れない、守れない、打つだけのベテランの救済ポジションです。そういった起用法でもマッドン監督が嫌い。エンゼルスで大谷より上手な外野手はいませんから(故障中のトラウトよりポテンシャルは高いと思います)。肩が心配で思いっきり送球させられない、ケガが怖いと言ってあまり使いませんが、相手野手と接触もある盗塁の方がよっぽどケガの確率は高いでしょう。

 

長々と素人の持論を書き連ねましたが、とにかく大谷翔平選手を応援しています。出資馬と大谷が活躍しないと毎日が暗くなるんですよ、マジで笑い泣き

計り知れない“潜在能力”と見ていてワクワクする“スター性”だけはナンバーワンなのは間違いないので、経験を積んで、今以上に“二刀流”で輝き続けてほしいです。

 

がんばれ大谷翔平キラキラ

 

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