netkeiba.comの川田将雅騎手のコラムで大変興味深い話がありましたキラキラ

 

少々抜粋させていただきます。

 

 

(新馬に)最初に跨った時点で、その馬が持つ「絶対能力」はわかるものですかはてなマーク

川田)ほぼわかります。100%ではないにしろ、どのクラスまで行けるのかが見えるからこそ、それに合わせたレースを組み立てていく。

──よく「新馬は1度使うことで変わる」と言いますが、初戦と2戦目で能力に対する評価がガラッと変わることもはてなマーク

川田)それはほとんどないですね。もちろん後天的にすごく良くなって、のちのち「いい馬になったなぁ」と思う馬もいますし、逆に「こんなに素晴らしい背中をしているのに、もったいないな」という馬もいます。だから、必ずしも当てられるわけではないですが、いわゆる潜在能力は最初に感じることができます

 デビューからその能力を発揮できる馬、1度レースを経験することでガラッと変わる馬、徐々に良くなっていく馬など、その馬ごとの成長の仕方がありますが、ほぼ最初に跨って感じた潜在能力通りの最終到達点だと思います。その能力を発揮できずに終わってしまう馬は多いですが、僕が乗って感じて判断したそれを大きく超えてきた馬は、僕の経験ではまだいません。

──初めて跨ったとき、川田さんがグッとくるのはどんな馬ですかはてなマーク

川田)やはり乗り味のいい馬です。跨った瞬間の背中と歩き出したときの背中で、けっこうわかるので。どういう走りをする馬なのか、そこでイメージできます。走ってさらに感じることができるので、初めて跨るときはその馬を知るうえでとくに大事な時間です。

──馬に乗ったことのない人間にとって、その“乗り味”というのが曲者で…。当たり前ですが、想像すらできませんからね。

川田)簡単に言うと、車と一緒ですよ。排気量の小さい車と大きなエンジンを積んだ車があって、それぞれスポーティな乗り味だったり、ラグジュアリーな乗り味だったりするじゃないですか。それと似たようなものです。

 トップクラスの馬は、スポーティよりラグジュアリーな乗り味のほうが多いです。たとえば、トラックはすごく大きなエンジンを積んでいますけど、あれだけ大きな車体を動かすとなると、ゆっくりとしか動き出せない。同じように、大きすぎる馬というのは、動くのに時間がかかるんですよね。軽自動車はエンジンが小さく軽いし、ボディも軽いから、初動が速かったりする。だけど、トップスピードはあまり上がらない。今の時代ならエネルギー効率のいいエンジンと、運動性能に優れたボディが調和されることで、総合力の高い車になる。競走馬もそんな感じです。

──さきほど、「背中でわかる」とおっしゃっていましたが、それはイコール“乗り味”という解釈でいいんですかはてなマーク

川田)背中単体だけが良いわけではなくて、乗る前に見ていた馬のイメージ、跨った瞬間の背中から伝わってくる雰囲気、歩き出した瞬間からの手先の動き、首の使い方、背中の使い方、頭の位置、後肢の動きなどなど、総合的なものですね。

 また、それらひとつひとつの走り出してからの変化、低速で走ってるときに感じるものと、スピードが上がっていく最中に感じるもの、トップスピードに乗ったときに感じるもの、その後の減速のなかで感じるもの、止まるときの動き、止まったあとに再び歩き出したときの変化……。そういったいろいろなものを総合的に判断して、いい走りをする馬に対して、背中がいい、乗り味がいいという表現になるということです。

 

星サラブレッドに乗ったことのない人にも伝わる川田騎手らしい表現ですね合格新馬戦で騎乗したジョッキーのコメントがとても大事だということでしょう。調教から乗っていればなおのこと。それを1歳募集時点でイメージを膨らませて推理するのが、クラブ出資の腕の見せどころでしょう。まあ、見る目があったとしても、好きな馬に出資できるとは限りませんが笑い泣き



おまけ)