木村哲也調教師(48歳)が所属の大塚海渡騎手(20歳)からパワハラで訴えられました。

 

大塚海渡騎手が木村師を暴行などパワハラで提訴|極ウマ・プレミアム (nikkansports.com)

 

騎手間の暴力沙汰や、被害馬の調教師が加害馬の騎手のラフ騎乗を恫喝するといったことはたまにあったものの、騎手が師匠を訴えるというのは前代未聞。

あくまで推測の域を出ませんが、恐らく調教師の言い分が概ね正しいとは思います。ですが、いくら正論だろうが今の世の中、暴力をふるったらアウトでしょう。親が子を叩くことさえダメな時代ですから。

 

JRAは今日、表沙汰になることが分かっていて、昨日は“WIN5史上最高配当”や木村師の管理馬ファインルージュの重賞制覇など、違う話題でかき消そうとしたのでしょう。さらに「netkeiba.com」など一部の競馬専門メディアは、JRAの圧力で?このニュースは掲載されていません。恐らく放送局にも触れないようにお達しが出ているのではないかと思います。JRAも多少は悪あがきをしている感じですね(苦笑)

 

そもそも、JRAに問題があると思います。

1つは、調教師試験などで、関係者に暴力を絶対にふるってはいけないと厳しく言ってないのかということ。

もう1つは、競馬学校で騎手候補生らに対して、ハラスメントを受けた場合はまずJRA?の相談窓口的なところに通報するといったことを教えてないのかということ。

今の一般社会では常識的なリスクマネジメントが、ケイバ村社会ではできていないのでしょうか。コロナ対策については結構できているようなのに残念ですショボーン(もしかしたら隠蔽しているのかもしれませんが)

 

今後、この訴訟がどのように進展するかですが、暴力をふるった調教師側の不利は否めないので、1年程度の調教師免許停止処分も大いにあり得ると思います。騎手側もサークル内で干されることを覚悟で訴えたのでしょうから、今後はジョッキーはおろか競馬サークル内にいづらいと思います。関係者だって、たいして上手くもない大塚騎手をこんなことがありながら乗せたいとは思わないでしょう。それを防いであげるのが本当の意味のハラスメント解決法でしょうが、会社じゃなくてあくまでプロの世界なので。

 

そして1番気になるのは、ご存知の通りノーザンFの餌やり言いなり厩舎で、数多くのノーザン系クラブ馬がいること(私の出資馬も4頭います)。木村師が調教停止になると、スタッフは一緒としても他厩舎に預かりの形になるのでしょう。角居師が飲酒運転で調教停止処分を受けたときに、角居厩舎の馬がみんな中竹厩舎所属になったように。宮田厩舎あたりか、それとも新規調教師が多くデビューするのでそちらに振るのでしょうか!?

もちろん、ノーザンF側も手打ちとして木村厩舎への預託を減らしてくると思います。

 

そして、JRAはこの前代未聞の事件にどう落とし前をつけるのでしょうか。今後に注目です。